番外編☆アカデミー賞知る人ぞ知る裏レポート!
アカデミー賞会場となっているコダックシアター内、並びに隣接しているルネサンス・ホテルに開設されている報道陣用フロアでは、ことのほか厳重に写真撮影が禁止されている。AP通信やGettyといった有名団体に属する一握りのフォトグラファーのみ授賞式の撮影が許されている。
右のような写真もGetty Imagesというアメリカの有名フォト会社が撮影したもの。
それにしてもヒューさん、ご苦労さんでした!彼はまさに今回のオスカー殊勲賞に値します。(^^)
(photo:Kevin Winter / Getty Images)
さて、記事を書くのが主流の我々ジャーナリスト達は“プレスルーム”なる大宴会場をアレンジした大部屋に入れられて、廊下に立ち並ぶ食べ放題のブッフェに通いつつ、プレスルームの所狭しと並んだ長テーブルに座り大きな液晶テレビを見るのである。当然のことながら報道陣も正装が義務付けられているため雰囲気は華やか。このカメラマンたちも普段はジーンズに野球帽なのだろうが、オスカーの時はタキシード!
ちなみにこちらはセレブじゃない人たち用の通路。たま~にセレブがひと目を避けて通ったりする。
さて、授賞式に出席している実際の招待客と私たちワーキング招待客(!?)の違うところは、所持している荷物の多さだ。(*^^)特に大手の団体でない限りアシスタントへのパスがめったに認可されないので、我々ジャーナリストたちは重たいノートブック・パソコン&バッテリー、電源アダプター等々を自分達でかついで回らなければならない。トホホ。
とはいえ、やはりアカデミー賞はアカデミー賞。その場にいるだけでワクワクするのが本音である。ここでシャンペンでもあれば完璧なのだが、そこはとりあえず私たち報道陣にとっては仕事場というわけで、食べ放題ブッフェにもアルコールは一切置いていない。ここがまた受賞式に実際に招待されているゲストとは違う状況なのである。
こちらアカデミー賞御用達公認シャンペンのMoet。このシャンペンがまた美味しいんです☆
授賞式に招待されているメインゲストたちは、殆んどがセレブとそのデート。この“デート”というのは、その特別な日のエスコート役。これは恋人であったり家族のメンバーであったりと、必ずしも異性とは限られず、日本で言うところの“デート”とは多少解釈が異なるのだ。
例えば今年のメリル・ストリープのデートは娘さんのルイサさん。
(photo:Jason Merritt / Getty Images)
さて、私たち報道陣に“プレスルーム”が用意されているように、セレブ招待客には“グリーンルーム”なる特別接待ルームが用意されている。・・・っと言ってもこのグリーンルームは“プレスルーム”などとは雲泥の差で比較にもならないのだが・・・(*^^)。
ABCネットワークが独占公開した噂のグリーンルームは内装デザインがジェニファー・アニストン邸を設計デザインしたスティーブン・チャドリー氏という有名建築家のデザインによるもの。石造りの壁、最高級カウチに調度品、窓の外にはハリウッドヒルズからの百万ドルの夜景。地上3階にあるコダックシアターから夜景は見えるはずがないのだが、これも実は“ハリウッドマジック”のひとつ。チャドリー氏はハリウッドヒルズに位置するジェニファー・アニストンの家をデザインしている時、窓から一望できる素晴らしいロサンジェルスの夜景に感動して今回のグリーンルームのデザインに役立てたと言う。
グリーンルームの窓用にチャドリー氏が用意させた夜景の写真は約6メートル幅。落ち着いた感じの石造りの壁とマッチして(←でも実はこの石造りの壁もセットに使用する中が空洞のスチロール製。叩くとこんこんという空洞の音がする。でも超よく出来ているので本物同様!) まるで高級なおうちのリビングルームにでも座っているような気分になる、・・・という話しだ。
いつの日かそんなグリーンルームでシャンペンを飲みつつくつろぐ日を夢見て、今日も原稿執筆にいそしむ私である。
興奮冷めやらず! 続・アカデミー賞レポート
とにかく今年のアカデミー賞は、司会のヒュー・ジャックマンも素敵だったし、「スラムドッグ$ミリオネア」の8部門受賞も良かったが、なんといっても2つの日本作品がアカデミー受賞をしたという事実をおいてこれ以上最高なニュースはなかった。
異常なまでに忙しく困難だった今回のオスカー取材の疲れを一気に忘れさせてくれた本当に素晴らしいハイライトだった!
「おくりびと」を見たのがアカデミー賞から4日ほど前のことだった。“死”というタブー視されがちなテーマを扱ったのにも関わらず、笑えて泣けて、見た後も爽やかな気持ちで席を立てる、そんな素晴らしい作りになっていたこの作品を見て私は『絶対にオスカーを取る!』と確信していた。
誰も避けて通れない自然なことであるにも関わらず、“死”というテーマは、現代になっても忌み恐れられて話すことすらタブーとされがちだ。特にエンターテイメントの題材ともなると、得てして難しく扱いにくいテーマともいえる。
だが、それを世界中すべての人が共感できるような脚本に仕上げた小山薫堂さん。
そして、ユーモアと哀しみを素晴らしい調和で演出された滝田監督。
・・・そして何よりも原作・青木新門著の「納棺夫日記」に目を付けて自ら映画化への努力をされた主演の本木雅弘さんに本当に心からお祝いを申し上げたい。
今回のアカデミー賞でもうひとつ感動的だったのは、「つみきのいえ」の加藤久仁生監督のアカデミー短編アニメ賞受賞である。最初に「つみきのいえ」を拝見した時に、どの国の人が見ても共鳴して暖かい気持ちになれる素晴らしい作品だと思い、その後加藤さんと独占インタビューを機会にお知り合いにもなったことで、何としても受賞してほしい!と願っていた。
写真はオスカーを握り締めた受賞後の加藤監督と「つみきのいえ」脚本の平田研也氏。本当におめでとうございます!(^^)
今年のオスカーは他の映画賞ともども「スラムドッグ$ミリオネア」のワンマンショーという印象もあった。今となってはこのスターなしの低予算映画が、完成したものの買い手がつかず、あわやDVD直行に成りかけたという裏話は信じ難いところだ。だが、この“苦労人”ならぬ“苦労作品”が8部門で受賞したことで、お金がなくたってマイナーだって、頑張っていれば夢は叶う!という「スラムドッグ$ミリオネア」が謳いあげたテーマがオスカー受賞で立証された気がする。
ブログ後記になるが、私もインディーズ・フィルムメーカーとして、そして自分の創造物をなんとか世に 出そうと頑張っている者として、日本映画2本2部門の受賞、そして最初は見向きもされなかったインディーズ作品「スラムドッグ$ミリオネア」の快挙を見て、今回のアカデミー賞には本当に勇気づけられるものがあった。
果たして第82回アカデミー賞では一体どんな素晴らしいことが待ち受けているのか。この一年どんな素敵な映画が見られるのか。今から楽しみである。
オスカー像もご苦労様でした。来年までおやすみなさ-い!
ゴージャス、レッドカーペット!第81回アカデミー賞ついに開催!!
オスカー前夜は全然寝られなかった!気がついたら朝になっていたという感じだ。おまけに当日はアカデミー賞の前に大切な取材が入っていた。「おくりびと」の受賞式直前記者会見だ!
12:40にセンチュリー・シティーというコダックシアターから10キロ少々離れたところにあるホテルで行なわれることになっていた。時間に丁度間に合う頃、ホテルのある大通りに差し掛かり曲がろうとするとドーンと大きな立ち入り禁止のサイン。警察のエスコートがなければ入れないと書いてある。なんとこの警戒態勢、「おくりびと」の記者会見用に万全を期して・・・ということだった模様。まさに国賓並みだ!
集合場所で松竹の方とご挨拶。アメリカ版「おくりびと」のポスターをいただいた。
こちら勢ぞろいした「おくりびと」チーム!アカデミー受賞式へ向かう直前ということもあり多少緊張した面持ち。
「おくりびと」ご一行様を送り出してから、速攻会見現場を離れた。通常でも20分はかかる道のり。おまけに道はオスカー渋滞。ストレスで頭痛がしてきた。頭痛薬持ってきてよかった。(*^^)でも、レッドカーペットの歓声を聞いたらエネルギーが湧いてきた!
そしてのっけからザック・エフロン!!頭痛吹っ飛びのカッコよさ!すっかり大人っぽいタキシード姿。それにしてもハンサムだなあ。
「ハイスクール・ミュージカル」カップルです。ヴァネッサも素敵!
アカデミー賞ファッション・チャレンジのお披露目会に行った時にも気づいたが、薄いゴールド、シルバー、明るめのグレイ、ブラック・・・という昔ながらの古き良き時代のエレガントなドレスデザインが今年のメインなようだ。
ファッション・チャレンジの優勝者アラン・デル・ロザリオさんはフィリピン系。ハリウッドにはまだまだ少ないアジア系の人の才能が認められたというのは何とも喜ばしい事だ。
ロザリオさんのアカデミー賞ファッション・チャレンジの優勝ドレスはこちら→
落ち着いたトーンのドレスの多い中でパープルがかった美しいピンクのドレスで登場したのはプリンセス・アミダラこと(!?)ナタリー・ポートマン!彼女は年を重ねるごとに増々ゴージャスになっていくようだ!
ちなみに、「ガンジー」でアカデミー賞を受賞したベン・キングスレーがいるけど今年はノミネートされてないはず・・・。なぜ居るのだろう?
・・・と思ったら受賞式が始まってわかったが、彼はプレゼンターの1人だった!とにかくすごい人ごみで、それもキレイでイケメン人だらけ(笑)。みんながセレブみたい!
あと微笑ましかったのは、『スラムドッグ$ミリオネア」ご一行様。特に子役の子達が本当に嬉しそうにあちこち駆けずりまわっていた!ムンバイのスラムから、こんなきらびやかなハリウッドにやって来て、まるで夢の国にいるような気分に違いない。
携帯インターネットから同時に様々なレッドカーペット速報を読んでいたのだが、オスカーの終わった次の日彼らはディズニーランドに行くそうだ。(今このブログを執筆中現在、彼らはミッキーマウスと記念撮影中かも!)
人ごみのなかにモッくん発見!
モッくん、がんばってねー!(聞こえてない・・・。(*^^))
すごい人でよく見えない~!
というわけで、こちらのほうがよく見えるので、モッくん授賞式直前の写真です。ゴージャスな広末涼子さんと・・・。
こちらはケイト・ウインスレット。笑顔いっぱいのラブリーケイトです。
さて、実際のアカデミー授賞式&そのあとの日本作品2部門受賞のハッピー・レポートは次回のブログで・・・。
お楽しみに!!
あと24時間! アカデミー賞レッドカーペットの準備たけなわ!!
いよいよ明日に迫ったアカデミー賞!ハタから見ているだけでもドキドキするのに、実際にノミネートされているスター達は今夜はきっと眠れないのではないだろうか!
とにかく街中がアカデミー賞一色である。地元のヴァージン・レコードのお店にまでオスカーが登場。
コダックシアターがあるハリウッド・ブルバードは完全規制中。アカデミー賞前日の今日までは仕切られた舗道のみ一般市民の通行が許可されているが、オスカー当日の明日は一般市民には完全閉鎖になる。そしてハリウッド・ブルバード近辺の交通渋滞は駐車場も真っ青の状態になるのである。従ってロスに住み慣れた地元ピープルは、アカデミー賞に出席でもしない限り、コダックシアター近辺に寄り付かないようにするのである。このテントの中にレッドカーペットの花道があるのだ。
昨日行った時は簡単に行き来できた所が今日は立ち入り禁止地区になっていた。
でも、印籠のごとくパスを見せて、ハイ、お邪魔しまーす!
至るところにオスカー像が立っている。すごい。まだベールを着けたままだが、何度見ても威厳があって神々しい。やはりオスカーは映画の神なのだ!
床のレッドカーペットを覆っているビニールは明日セレブ達の入場が始まるギリギリまではがされない。今日は夜通しでスタッフ達がレッドカーペットの準備をするので、覆いが裂けてその下のレッドカーペットが少しでも汚れないように幾重にも渡ってビニールカバーで覆われているのである。
さて、レッドカーペット(覆い付きだが・・・)を歩いてコダックシアターの正面外へ出てみた。ここで迎えてくれるのは去年も立っていた巨大オスカー像。到着した時は分厚いビニールに覆われていたけど、ついにそのベールを脱いだ!
どうやら“お化粧直し”の途中らしいが、確か去年はこんな光景はなかった・・・。いつも覆いを取ればそのまま準備万端!という巨大オスカー像のはず。今年はお化粧直しの年なのだろうか??
スタッフの人たちにオスカー塗りなおしの理由を聞いてみたが、「さぁ・・・。」「知らないです。」という答えばかり。
秘密だらけ警戒超厳重な今年のアカデミー賞だから仕方ないかな~、と思いつつ、でも、もう1人だけ聞いてみよう!と思って塗装係のお姉さんに聞いてみた。彼女の答えはやはり、「さあ・・・。」だった。降参。(*^^)
締めはレッドカーペットからコダックシアターに続く階段を眺めた所。宮殿の入り口みたいだ。
24時間後にはここを沢山のセレブ達が歩くのである。ワクワク!
レッドカーペットは米国西海岸時間15:00からスタートする。
アカデミー外国語映画賞候補見参! ご挨拶セレモニー開催
昨日、やっとアカデミー外国語映画賞候補に選ばれている「おくりびと」を拝見した。ここ10数年間に見た日本映画の中で一番気に入り、そして泣かせていただいた。この作品にはなんとしてもアカデミー賞を受賞してもらいたい。そして、世界でもっと沢山の人々にこの映画を見ていただきたい。
さて、今日行なわれたのは、外国語映画候補者ご挨拶セレモニー。会場はいつものビバリーヒルズにあるアカデミーとは異なり、ハリウッドにあるピックフォード・シアターという別館。
今回の外国語映画候補者ご挨拶セレモニーには、「おくりびと」の滝田洋二郎監督、そして主演の本木雅弘さんと共演の広末涼子さんは、日本でのイベント等のため日程調整がつかず残念ながら欠席。セレモニー用のステージ上に飾られた「おくりびと」のポスターが孤独そうだったが、当日のアカデミー受賞式にはもちろん皆さん出席される予定だ。
というわけで、今日セレモニーに出席したのは・・・
オーストリア作品「リヴァンシュ」(原題)のゴツ・スピルマン監督・・・
フランス作品「ザ・クラス」(原題)のローレント・カンテット監督・・・
ドイツ作品「バーダー・マインホフ 理想の果てに」のユリ・エデル監督・・・
そしてイスラエル作品「戦場でワルツを」のアリ・フォルマン監督(写真右)が壇上に勢ぞろいした。
周り中、それぞれの母国語で監督達にこっちを向いてあっちを向いてとフォトグラファー達が注文をつける。こちら団体さんでお見えのオーストリア作品「リヴァンシェ」チーム。
日本も国民をあげて「おくりびと」にアカデミー賞エールを送っているわけだが、いわば映画界のオリンピックのようなアカデミー賞であるから、候補作品にあがっているそれぞれの国の人々は、さぞやそれを誇りに思いオスカーを受賞するように応援しているのだろう。
「おくりびと」頑張って☆!!
「つみきのいえ」加藤久仁生監督に独占インタビュー!
時間が前後してしまうが、加藤久仁生監督と初対面したのは昨夜のショートお披露目会が行われた前日の朝だった。私の友人が加藤監督所属の会社でプロデューサーをしており(吉上ユカ嬢謝謝!)、そのつながりで独占インタビューをいただけることになったのだ。
加藤監督にお会いした朝はあいにくの雨だったが、それでもオシャレな(?!)サンタモニカの某ホテルロビーで待ち合わせをした。前夜に「つみきのいえ」を前もって見ていたのでお会いするのを非常に楽しみにしていた!
ご挨拶してから、ロビーにあるカフェに入った。ブレックファスト・インタビューだ。ソーセージやエッグを食べつつ和気藹々のインタビューが始まった。
最初に脚本の平田研也さんがかかわっていた実写映画の話しが軌道に乗らなかったことがきっかけで、加藤監督とコンビを組む事になり、監督が見せたイメージ画がきっかけでこの「つみきのいえ」というショートが生まれたという。
「最初は水が上がってきてしまう事で上に箱を乗せていく形でどんどん家を積み重ねていって、床を開けると下には魚がいたり・・・みたいな世界を描いたイメージ画がまずあったんです。そんな時に、社のプロデューサーから『10分ものを何本かやりたいがその1本はぜひアニメで・・・』ということで話しがきて、それで『平田さんとやってみたら面白いものできるんじゃないの?』といういきさつで一緒に製作することになったんです」と続ける。
「つみきのいえ」は、穏やかに人生を営むおじいちゃんが主人公だ。皆さんもご覧になるとおわかりになると思うのだが、このアニメ作品は本当に暖かく、でもなんとなく哀愁のなる非常に味わい深い仕上がりになっており、最初の印象からいくと、作者はきっと年配の方に違いないと思う。ところがお会いしてみれば加藤監督はまだ30代。そして絵本「つみきのいえ」の筆者であり、ショートの脚本担当の平田研也氏も30代だ。とんでもないご苦労を強いられた生い立ちでもあるのかと尋ねたら、そうでもないのだという。
主人公のおじいちゃんとの唯一の共通点は、加藤監督も1人暮らしだということらしい。(^^)
こちらは白泉社より出版されている絵本版の「つみきのいえ」。短編映画バージョンとはちょっとエンディングが違うところにご注目☆
おじいちゃんを主人公にして、床底のドアをあけてどんどん下へ潜っていくと過去の楽しい想い出に行きあたる・・・というコンセプトは後から湧いてきたものだという。「1人暮らしと言えば、今になって映画を見直すと、もう少し1人暮らしの老人の大変さというか、身体の大変さっていうかも盛り込めば良かったかなあ、と思うんです」。
なるほど・・・。
短い映画の中にも盛り込みたいそういった思いやりにも似た細やかな部分はどう表現するのかと聞いてみると、「例えば腰を曲げる時のちょっとしたうなり声とか、身体の動かし方で表現する」という。短い映画だからこそ、その短い時間の中で表現して、それをまた見ているものに理解させる・・・という技は素晴らしい才能である。
↑写真は頂いた直筆サイン&イラスト。家宝にいたします!
アメリカの映画界では、スタジオにオフィスを持っているにしても大体監督やプロデューサーは映画ごとに独立した立場にある。そしてコネクションがコネクションを呼んでひとつの映画製作チームができるわけだが、日本では会社というシステムの中で、プロデューサーがどういうプロセスで加藤監督に話しを回してきたのか、とお聞きした。
「やはりそれまで仕事を一緒にしてきた成り行きで自分に直接話しが来た感じで・・・。運が良かったんですね」と照れつつおっしゃる。
いやいや、運も才能のうちです!(^^)
本当に運は才能のうちだと私は信じている。特に加藤監督の作品を拝見し、短い間だがお話をしていると、やはりこういうプロジェクトは人と人との信頼と絆から生まれていくのだ、と改めて実感した。
「つみきのいえ」の映画のように温厚で穏やかな感じの加藤監督。これからの作品にも大期待である。そして2月22日、アカデミー賞の壇上で勇姿を拝見できることを祈っている。
開催!アカデミー短編映画部門お披露目パーティー
今年度のアカデミー賞は、短編アニメ部門と外国語映画賞部門の両方で日本の作品がノミネートされている“豊作”な年だ。今夜潜入させていただいたのは、短編アニメ部門候補の製作・監督、報道陣を集めて行なわれた試写パーティーとシンポジウムの会場。今夜、日本の短編アニメ作品、加藤久仁生監督の『つみきのいえ』が大きなスクリーンで見られる!
こちらは会場となったアカデミーのビル側面にドドーンと掲げられたオスカーの宣伝。
5:30PMに報道陣のチェックイン開始と聞いていたので行ったら、会場になるはずのアカデミーのロビーはまだケータリングが用意の真っ最中。既に集まっていた報道陣が手持ちぶさたそうにブラブラしている。
ありゃ・・・なんと、今頃オスカー像が運ばれてきた!(^^;)ウワサによるとどうやらアカデミー側が報道陣に早すぎる集合時間を告知してしまった模様。
へ~、アカデミーでもこんな事があるんだ・・・。猿も木から・・・じゃなくてアカデミーも木から落ちる!のである。
今日のセレブである短編アニメの候補者達は6:30PMごろからボチボチ到着。会場はあっという間に人で埋まった。
人ごみの中に、加藤監督を発見!実は加藤監督とは昨日、滞在中のサンタモニカにある某おしゃれホテルにて独占インタビューをさせていただいているので顔見知り。入り口で気づいてくださってニッコリ。「お疲れさまです!」とご挨拶。監督がみんなにモミクチャにされる前に早速オスカー像の前で記念にパチリ!案の定、この後すぐに監督は他の報道陣たちにさらわれて行ってしまった!(*^^)
昨日独占インタビューをいただいておいて良かった。(インタビューの模様は次回のブログをお楽しみに!)
周りを見渡してみたら、あちらこちらで候補者たちが好きに集って記念撮影。だが困ったことに入り口で手渡されたパンフレットに載っている候補者顔写真と本人達の顔がぜ~んぜん違う!写真が古いのか・・・?!周りのカメラマン達も誰が誰だかわからぬようで、周囲の関係者たちに聞きまくっている。候補者本人に聞いてるカメラマンもいた。(*^^)
こちらのふたりはイギリス短編アニメ『ディス・ウエイ・アップ(原題)』の監督コンビ、アラン・スミスさん&アダム・フォークスさん。
葬式屋さんの親子が棺をお墓に届けるまでに遭遇するトンでもない出来事の数々!ブラック・ユーモアが好きな方に超お奨め、個人的に大推薦の大笑い作品!
さて、ここで1人セレブ監督発見!・・・と言ってもPixarファンの私が好きな短編『マジシャン・プレスト』を創った監督なのですぐわかったのだ。
彼の名前は、ダグ・スイートランド監督。なんと取り巻きも居ずに1人で立っている。チャ~ンス!
「恐れ入りますが、『マジシャン・プレスト』のダグ監督ですか!?」と突撃!彼は、自分を知っててくれたのがとても嬉しかったようで、満面の微笑みで、「そうだよ!キミは知っててくれたの?」
・・・!!なんと恐れ多いことか!
『マジシャン・プレスト』は、魔術師と相棒のウサギ(魔術師の十八番パフォーマンスで、ハットから飛び出してくることになっているバニー)のスラップスティック・コメディーなのだが、出てくるキャラが古き良き時代のクラシック・アニメ的な風合いがあってとてもいい味が出ている。
とても気さくなダグ監督、候補者集合写真を撮り終わってからもしっかりオシャベリの続きをしに来てくれた。私も短編映画を作った経験があることから、しばし短編づくり談義。「あんなに人数の多いピクサーで自分のアイデアを通すのはどうするのか?」と質問するとやはりどこの会社でも同じようで、まずはボスに“プレゼン”をするのだそうだ。そう、ボスといえばピクサーの大御所、あのジョン・ラシター氏である。ダグ氏は、「アイデアが採用される事はまだしも、自分の作品にここまでの時間と労力を投入してクラシック要素の入った素晴らしいキャラクターを共に製作してくれたことに驚嘆したよ」という。私が「今度ダグ監督の居るピクサーで取材がしてみたい」と言うと、「もちろんいいよ!」と、PRの女性に紹介してくれた。すごい!今度は近々ピクサー独占取材ができるかも!?
試写で見た短編作品は、アニメと実写合わせて8本。どれも甲乙付けがたい出来で、改めてショートの良さを実感。
だが、そんな中でもやっぱり個人的に気に入っているのは加藤監督の作品だ。ここはやはり日の丸パワーで監督の受賞を心から祈りたい!『つみきのいえ』という作品にピッタリなイメージの、優しく穏やかな加藤監督の独占インタビューの模様を次回のブログでお届けする。どうぞお楽しみに♪
アカデミー本部ハリウッドに参上!
やはりミスター・オスカーは雨男なのだろうか。朝からすごい雨の今日、いよいよアカデミー授賞式に
向けて、本来はビバリーヒルズに位置するアカデミー本部が受賞式会場となるハリウッドのコダックシアター隣りに移ってくる。こちら、ホテル前にドーンと建てられたアカデミー賞を宣伝するビルボード。
アカデミー協会の“仮の宿”となるのはハリウッド・ブルバードとハイランド・アベニューというハリウッドのド真ん中にある高級ホテル、ルネサンス・ホテルの催事場フロアで、全フロア貸切。アカデミー賞が終わるまでここがアカデミー賞を司る中枢となる。
何せ驚いたのはセキュリティーの数とカメラに対する異常なる厳しさ。ただ事ではない厳戒態勢が敷かれているようだ。警備員が廊下の角々に必ず2人は立っている。セキュリティーが一瞬よそ見をした隙に、パチリ!
去年、最低視聴率を記録してしまったアカデミー授賞式の中継。今年は視聴率を上げようと、新しいプロデューサー2人を導入したり、オスカーを贈呈するプレゼンターの名前すら“トップシークレット”扱いにして、人々の関心を盛り上げようと大奮闘の第81回アカデミー賞。コダックシアターを囲む異様なまでの警戒態勢のその空気たるや政府の要人でも迎えるかのようなものものしさだ。でもこの警備のお姉さんは優しそうだったので撮らせていただいた!
警備に当たっているセキュリティーの人たち何名かに去年の様子と比べて今年のオスカー警戒態勢はどう違うか、と聞いてみた。「写真はダメだよ。頼むから苗字は載せないで!」というセキュリティーのグレゴリーさん。コダックシアターに続く赤い階段の下で警備をしているところを直撃インタビュー(?!)してみた。「とにかく今年はすごいよ。実は僕、オバマ大統領の就任演説に行ったんだけど、ここのアカデミー賞はそれ以上に厳しいよ!」と語る。しかしそれって本当にスゴイ・・・。
グレゴリー氏曰く、「何せ、アカデミー賞に関する何もかもすべてが秘密で、警備の仕事をする上で『秘密を絶対守ります』という契約書にサインをさせられたんだ。何か見聞きしても家族にすらしゃべったら御法度で、『もししゃべったら裁判で訴えられても仕方ありません』という契約書さ。すごいだろ?まぁサインしたけどさ」と目をくるりと回してみせた。何とも尋常ではない話しである!
「コダックシアターのステージに続くワキの出入り口は少しでも覗き見できないように、隙間にガムテープが貼ってあるんだよ!」
・・・それってかなりスゴイ。なんと去年に対してセキュリティーの数は2倍増しだという。
この写真の出入り口も、ガムテープは貼っていないまでも裏口へ続くらしき扉で硬く閉ざされており、その後ろには強面のガードマンが立っていた。
コワイ・・・。
いやはや、ここまでやったあかつきにはアカデミーの為にも、一生懸命働いているセキュリティーのお兄さんお姉さん達の為にも(?!)アカデミー授賞式の視聴率が上がることを祈るばかりである。
オスカーへのカウントダウン、スタート!
ここ1~2日の間にドド-ンと大きなアカデミー賞の広告が街のあちらこちらにお目見えし始めた。
授賞式の会場となるコダックシアターのあるハリウッド・ブルバードも2月16日から通行規制が始まる。今はまだ一般車両や普通の人々の往来が激しいが、16日以降はシアター前東西数ブロックに渡り、特別なパスがないと入場禁止になってしまう。
シアター前には既に、観覧席の建設が始まっていた。この観覧席の前にレッドカーペットの道ができるわけである。今、この普通の道路を見ても何やらピンとこない。
ちなみに、この俗に“ブリーチャー”と言われる鉄骨で組まれた観覧席は、殆んどが報道陣で埋め尽くされるのだが、実はそのうち一区画だけ、選ばれた一般市民のための指定席となっている。
では、ここに座れるラッキーな人々というのは一体誰なのであろうか?
実はアカデミー協会は、毎年『レッドカーペット見学懸賞』なるクジ引きを行なっている。これは去年のアカデミー賞レッドカーペットを見ることが出来たラッキーな人たち。懸賞応募開始のニュースを聞きつけてきた人たちが世界中からここぞとばかりに応募してくる。だから、このブログを読んでくださっているアナタにも応募ができて、来年はレッドカーペットのスター達を見に来れるかもしれないのである!(渡航費・宿泊代は自分持ちになるが・・・。)
でも要注意なのが、この応募開始のニュースというのがいつも中々地味で、よほどアンテナを張って気をつけていないと逃してしまうのである。これはアカデミー側が応募殺到を避けて講じている小ワザかも・・・!?
さてさて今日の時点で、コダックシアター前ではアカデミー賞の公認ジャケットを着たおじさん達が何やら忙しそうにシアターの外観を撮影したり・・・
・・・道の脇ではショボイ見かけのビル壁面のお色直しに精を出すおじさん達など、2月22日の受賞式本番に向けて徐々に忙しくなってきたようだ。
アカデミー賞製作チームが本格的に忙しくなるのは、ハリウッド・ブルバードの交通規制も始まる来週月曜日の16日からだ。
ハリウッドが徐々にオスカー色に染まっていく・・・。
バトル☆アカデミー受賞式でデザイナー・デビューを狙え!
今日のイベントは何やら異様な気合に包まれている。それもそのはず、今日行なわれるのはアカデミー今年初の試みで、“アカデミー賞デザイナー・チャレンジ”というコンテストの予選開始セレモニーなのである(アカデミーは何かとセレモニーが好きだ)。
デザイナー・チャレンジに招聘された6名の新進デザイナー達のドレスはアカデミーのサイトで一般公開され、どんな人でも投票できるオンライン審査でその人気を競う。優勝したデザイナーのドレスはアカデミー賞当日にスターが入場するレッドカーペット中継の時に発表され、受賞式でプレゼンターの1人によって着用される。世界の舞台でメジャーデビューを狙っている新人デザイナー達にとってこれは世界中に向けて自分のデザインが紹介されるまたとないチャンスである。
さぁ、いよいよ開幕!
ポディウム隣りでは、ドレスをデザインしたデザイナーが緊張の面持ちでモデルを見守る。
このコンテストは、今年からアカデミー賞の製作をあずかった新プロデューサーが着任したあとに出されたアイデアでデザイナー達を一般公募から選ぶ時間というのはなかった模様。というわけで、今年選抜されてきたデザイナー達は既にある程度の仕事をこなしてきているセミプロたち。
中にはミシェル・ファイファーのドレスを手がけた事もある、などというデザイナーもいるのに、自分のコレクションがあるわけでもなく、ミランなどの大ファッションショーで扱われるようになるまではまだ第一線のデザイナーと認められないという厳しいデザイナー業界。
デザイナー・チャレンジの一般投票は、日本からでも可能!残念ながらサイトは英語だが、英和辞典があればなんのその。あなたの選んだデザイナーのドレスがアカデミー賞で登場するのを見るのも新しいオスカー楽しみ方のひとつかも!
http://www.oscars.com/の左下にあるDesigner Challengeというところからどうぞ!

