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WOWOW FILMS 出資作品『午後8時の訪問者』ティーチイン付きプレミア上映会へ2組4名様を特派員としてご招待!

2017/03/10

WOWOW FILMS 出資作品『午後8時の訪問者』ティーチイン付きプレミア上映会へ2組4名様を特派員としてご招待!

2017年2月23日(木) 角川試写室(東京都千代田区)

カンヌ国際映画祭で2度のパルムドール大賞の他、数多くの賞を獲得している世界的な巨匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督。異例の7作品連続カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品となった最新作『午後8時の訪問者』がまもなく日本で公開されます。公開に先駆けて、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督のティーチイン付きプレミア上映会を開催!!この上映会に、WOWOWにご加入されている方の中から抽選で、2組4名様を特派員としてご招待いたしました。
「あの時、応えていたら、何が違ったのか...」診療時間をとっくに過ぎた午後8時に鳴ったドアベルに応じなかった女医ジェニー。その翌日、診療所のモニターに収められていた身元不明の少女の遺体が見つかる。救えたかもしれない命を見過ごしてしまったジェニー。彼女が見つけ出す意外な死の真相とは...。
ティーチインでは、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督が登壇し、ヨーロッパでの社会問題を彷彿させる本作のテーマや、主演女優アデル・エネルさんとの出会い、また自作のこだわりなどを披露。丁寧に、時にユーモアを交えながら語ってくださり、気さくな巨匠たちの素顔も明かされたひと時でした!

イベント詳細
・ティーチイン
【登壇者】ジャン=ピエール・ダルデンヌ監督、リュック・ダルデンヌ監督 ・本編上映

■『午後8時の訪問者』オフィシャルサイトはこちら!>>

当日の様子

  • 会場1記者やお客様からの質問に
    丁寧に答えてくださるお2人

私たちが特派員として参加しました

  • 小林様親子小林様親子

お嬢様の感想

この度は『午後8時の訪問者』ティーチイン付きプレミア上映会にご招待いただきありがとうございます。 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督は、医師という職業の人物が小さな判断ミスから人の命を救う立場としての責任を果たすことができなかった、その苦悩を描きたかったのだと言います。
そして、主人公ジェニーが開けなかった診療所の扉は難民に対して閉ざされた国境であり、いくつかのメタファーを込めている、とも。 音楽の流れないこの作品のなかで、急かし追い立てるように通り去る車の音は執拗なまでに観る者の心をかき乱します。
いかに心を砕けども一向に全貌が見えない事件のもどかしさを抱えたまま、ジェニーは診療を続けます。訪れる患者たちは人種もおそらくは信仰もさまざまですが、彼女は常に患者に寄り添い、決して突き放さず、さりとて踏み込み過ぎず...。
これは、過去の監督作品においても、社会的弱者の存在から目をそらさず、肯定的に物語を紡いできた監督たちの姿とも重なります。そして、あらゆる地域で極端な思想を持った右派勢力が台頭し、マイノリティが迫害され分断の色が濃くなってゆく現代を、彼らは一体どう捉えているのか...思いを馳せずにはいられません。
どのような立場の人物であれ、時に焦り時に嫉妬し時に後悔する、我々と同じく鮮烈な感情を抱いた生身の人間である。だから特定の立場の人であるからと言って彼らを一括りにして見てはいけない、彼らも各々の感情をもって厳しい現状を生き抜こうとしているひとりひとりの人間なのだから。ラストシーンは、そんな監督たちのメッセージが顕著に表れていました。
ティーチインでは終始穏やかな表情で、挙げられた質問のひとつひとつに丁寧に答え、作品内で唯一登場する音楽である劇中歌を、「自分たち2人で歌ってみせようか」と、来場者に問いかけるなど、時にお茶目でチャーミングな姿を見せてくれたジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督(是非聴きたかった...)。そんなお2人の聡明で温かなお人柄は、客観的ではあるけれど決して冷徹になり過ぎない、彼らの作品群の視点にも垣間見えるもので、その共通項に「なるほど」と、どこか納得をする一方、数々の素晴らしい作品を生み出してきた巨匠たちが、本当に自分の目の前にいるのだ、という鮮やかな感動を呼び起こす瞬間でもありました。この『午後8時の訪問者』はもちろんのこと、もっともっと多くの方にダルデンヌ両監督の作品を観てもらいたい、そう願わずにはいられなかった時間。本当に貴重な体験をありがとうございました。

お母様の感想

『午後8時の訪問者』の上映会に参加させていただき、ありがとうございました。
実は監督のダルデンヌ兄弟の作品は初めてで、慌てて本作のホームページをチェックしたくらいでしたから、 正直多少肩身の狭い思いで参加いたしました。しかしながら、大変に上質な、そして面白い作品で、久しぶりに映画鑑賞を堪能いたしました。
細い糸を手繰るように、人から人へと事実を追い、地方都市の裏社会にまで足を踏み入れるジェニーの姿は一見ミステリーのヒロインのようですが、彼女は犯人捜しをしているのではなく、ただ、異国で命を落とした1人の少女の名前をその骸に返してあげることで、少女のアイデンティティを復活させたい、という思いであることがわかります。このように考えるジェニーの造形も秀逸です。
日常の診療や生活の描写の積み重ねがジェニーの人柄を浮き彫りにしていきます。医師として有能であり、人にも物事にも誠実に対応しながらも、価値観を押し付けることはなく、自らの失言や失敗を客観的に分析し、非を認めることのできる知性と素直さを持ちながらも、暴力的な言動には怯む普通の人間であって、社会の闇に切り込むタフなスーパーウーマンではありません。しかし、監督自身が語るように、その普通さ、素直さが時に他者が自らの内面を吐露できる場を作り出しさえします。醜い内面、悪しき内面でもジェニーは受容できる人と認められたからです。弱者を通じ、社会に積極的に関わるジェニーが孤独をまとっていることもまた、人物造形に陰影を与えています。ジェニーを演じたアデル・エネルさんの抑制された表現が印象的で、スクリーンから目が離せませんでした。
淡々と日々を描き重ねながら、ページの間から現代の問題が浮かび上がる、一見地味に見えても奥行きのある「今」の映画です。さらに、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の明るく穏やかな肉声に触れられたこともとても良い体験でした。
お2人の息の合った様子から、同じ方向性で制作している強みを感じました。良い映画と良い出会い方をさせていただいたと感謝しております。

  • 清水様・藤井様清水様・藤井様

清水様の感想

この度は貴重なプレミア試写会にご招待いただき、ありがとうございました。会場は、普段マスコミや映画評論家の方々がご覧になるような場所で、ゆったり大きめの椅子、贅沢&快適に映画鑑賞できました。
映画は若い女医が主人公のサスペンス。サスペンスと言っても、ただハラハラドキドキするだけの娯楽作ではなく、観賞後に映画談義をしたくなるような考えさせられる良質の作品でした。
滅多に観ないベルギー映画は、その国の環境や国民性も垣間見られて興味深かったです。
上映後にはジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督が登壇。様々な授賞歴のある両監督は場を和ませユーモラスに、そして丁寧に会場からの質問に答えてくれました。両監督の作品への愛情やこだわり、さらに社会問題も盛り込まれている深い作品であることがわかり、もう一度拝見したいと思いました。

藤井様の感想

ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の新作ということで期待に胸を膨らませて上映会に向かった。
作品は期待にたがわない内容であった。本来なら人の命を救うべき若き女医がとった行動は間違っていなかったのに、思いがけない方向に進み、ある少女が死んでしまう。苦悩する医者役のアデル・エネルさんの演技が素晴らしい。ほとんど笑うことがない彼女がほんの数回見せる笑顔はちょっとはにかんだようで惹きつけられる。
そしてラストのハグ...それを見届けた私もホッと心が和んだ。移民、麻薬、虐待など現代の世界が直面する問題も扱いながら、それをあからさまに見せないところにも魅力を感じた。
上映後、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督お2人の話を直に聞けたことは幸せなひと時であった。

特派員の皆様、ありがとうございました!

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