今年はレオナルド・ディカプリオのファンにとってはうれしい年になっていることでしょう。公開中の『ディパーテッド』、GW公開の『ブラッド・ダイヤモンド』と力作が続けて見られるんですから!自分もどちらも見ましたが、どちらも満足できる出来栄えでした!『ディパーテッド』は皆さんご存知のとおり『インファナル・アフェア』のリメイク作品。でもジャック・ニコルソンの存在感は圧倒的だし、オリジナルにはないマーク・ウォールバーグのキャラも突出していい味出しています。試写室では彼の毒舌トークに爆笑が起きていましたが、映画館ではどうでしょう?先日入ったニュースでは何とシリーズ三部作としての可能性もあるらしく、どう描かれるのか大変気になります。だってオリジナルの『インファナル・アフェア』でもトニー・レオンやアンソニー・ウォンは死んだのに、その前日談ってことでしっかり登場したりもしている訳ですから。『ディパーテッド』で誰が死んで、誰が生き残るのかは見てのお楽しみですが、死んでも続編に登場する可能性は大ですよ、皆さん!
『ブラッド・ダイヤモンド』は『グローリー』や『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィック監督らしく、社会問題に真摯に向き合いながらもハリウッド映画としての娯楽精神を失っていないのが凄かったですね。それにしても人が人を簡単に殺してしまう世界って本当に怖い。そんな中で生きていかなければならない人間たちのドラマなので、作品には異様なほど緊張感が満ちています。社会派という点では1月27日公開の『輝く夜明けに向かって』も力作でしたが、『ブラッド・ダイヤモンド』も見逃せない内容です。彼女にダイヤが欲しいと言われて困っている男性は是非この映画を彼女に見せてみたらどうでしょう。きっと欲しがる宝石の種類も変わるかもしれませんよ。(飯塚克味)