番組の中でもお話したのですが、今年のアカデミー賞授賞式、本当に面白かったですね。司会のセス・マクファーレンという方はあまり存じ上げていなかったのですが、『テッド』でテッドを演じ監督もしていたという実力の持ち主で、声優の仕事もたくさんしているマルチな才能をお持ちのようです。カーク船長とのやり取りも笑えたし、サリー・フィールドとのVTRも楽しめました。あの若さで大したものです。サンドラ・ブロックがプレゼンターで出てきた時は、“ちょっとあなた、どきなさい”というしぐさをマクファーレンに対しシャレでやったんでしょうが、怖く見えてしまったのが、気になりました(笑)。
オープニングでは、ダニエル・ラドクリフ君のダンスも良かったですね。またいろんなところで取り上げられていますが、ジェニファー・ローレンスがオスカーを獲って、舞台に上がる時、つまずいてしまったら、すかさずヒュー・ジャックマンが手を出すところも素敵でした。いろんな人から「ヒュー・ジャックマンって紳士だよ」的なことは聞いていたのですが、そんな一面が垣間見える風景でした。ジェニファーが立ち上がっていたので、すぐ引っ込む潔さも記憶に残りましたね。それと長編アニメーション賞は残念でした。私が声をやっている『シュガー・ラッシュ』が受賞を逃し、『メリダとおそろしの森』が受賞となってしまいました。主人公ラルフの声をやっているので、画面の前で一生懸命叫んでいたんですけど、ダメでしたね。その代わりと言ってはなんですが、同時上映される短編『紙ひこうき』がオスカーを獲りましたので、『シュガー・ラッシュ』と併せてご覧頂きたいと思いました。授賞式では、ショーを見ている客席のカットが気になって注目しています。映ると思っていない人にカメラが向いている時なんて、意外な素が出ている事が多いので、実は結構楽しいんですよ。とにかく見応え十分の授賞式でした。録画してあるので、保存版にします!