ここ最近、なかなか劇場に行く機会がなかったのですが、ようやく『エリジウム』を見てきました。とても評判が良かった『第9地区』のニール・ブロムカンプ監督というだけに、とても楽しみにしていました。ところが見に行った当日は、遅い時間帯な上にとても眠かったので、途中、寝てしまうのではと一抹の不安もありました。でも映画が始まると身を乗り出して、夢中になっていました。マット・デイモンは最近、確かにアクションものも数多くこなしていますが、あれほどマッチョだったとは意外でした。ジョディ・フォスターの悪役ぶりもはまっていて、何をやっても様になるという、さすがの女優さんですね。あと『第9地区』で主演をしていたシャールト・コプリーという俳優が、マット・デイモンと敵対する役で、こちらも実にいい味を出しています。
あと邦画も見たいなと思い、『そして父になる』も見ました。『エリジウム』とは正反対の静かな映画でしたね。僕にはまだ子どもはいませんけど、もしいたらどう育てるべきか、ものすごく考えました。出演されている皆さん、全員が素晴らしいのですが、やはりリリー・フランキーさんの、芝居をしていないようで、実はしている演技が絶妙でした。それと子役たちもみんな可愛かったですね。
最後にWOWOWシネマで毎週土曜日の夜に『土曜吹替劇場』という番組がスタートするのですが、これがなんと吹替え版の洋画を毎週流すという、私のような声優家業の人間にとっては非常にありがたい枠となっています。実は私、オープニングとエンディングに登場するジェームズ酒田という解説キャラの声を担当しています。そこにはハリウッドの有名人も現れるという面白い作りになっています。演出は倉本美津留さん、キャラクターデザインはぴあの表紙で有名な及川正通さんがご担当されています。記念すべき1回目に放送されるのは、私が初めてテレビの吹替えで主役を演じさせて頂いた『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』です。昔、録音したものに、つい先日、追加録音を行っています。20代と50代の声が混在しているので、追加部分はすぐ判ってしまうかもしれませんが、そんなところも含めてお楽しみください!