公開自体はまだ来年なんですが、ドキュメンタリー映画にナレーターとして参加しました。『一陽来復 Life Goes On』という作品なんですけど、2011年の東日本大震災で被害を受けた方々のこの6年間の暮らしを描いた内容になっています。お子さんを3人失くされたご夫婦、ずっと罪の意識を背負いつつも一筋の光に希望を見出して前を向いてらっしゃる姿、あるいは奥さまと息子さん夫婦、お孫さんを失くされ一人でずっと仮設で生活されている男性、いろんな方々が出てきます。それぞれが生きる希望を見失いかけた中で、いろいろな方との交流などを通して懸命に前を向いていく姿が非常に感動的です。ある漁師の方がおっしゃっていたのは「被害も大変だったけど、人間の経済活動により汚染など問題のあった海が浄化された部分もある。だから自然界に負荷をかけずに、これから漁をやっていかねばならない。人間はなかなかいろんなことに気付かない。何か大変なことがあった時、そこで初めて気付く。それでは遅いのかもしれないけど、学ばなければならない」ということ、秀逸なドキュメンタリーですので、来年春の公開ですが、たくさんの方に見てもらいたいと思っています。藤原紀香さんと私でナレーションを担当させてもらいました。
『一陽来復 Life Goes On』
2018年陽春公開
http://lifegoeson-movie.com/
給:平成プロジェクト