#21 「悪魔のブライズメイド」 (CSI:6 科学捜査班)

2007/09/09

結婚式を迎えたアダムとジル。2人はオープンカーでゲストから祝福を受けるが、車の後ろにはアダムの母親ダイアンの死体がつながれていた。ダイアンはマフィア組織の弁護士を務めており、最近ではカジノ界の大物を同じく車の後ろに縛りつけて殺したファッテリ・ファミリーのディーノを弁護。しかし、敗訴してディーノは終身刑となっていた。
式場で証拠を採取したニック、サラ、グレッグは、その足でレストランに立ち寄る。ところが、食事をする間にニックの車が証拠ごと盗難に。証拠管理の連鎖が途切れると、証拠を取り戻しても信用性は失われる。また、現場となった式場はすでに開放されており、証拠は取り直せない。内務調査の尋問を受けることになったニックたちは、それぞれが聴き込みで得た証言をすり合わせながら、残された証拠を手がかりに捜査を開始する。

サラは新郎の友人ブライス、新婦の兄マイキーから、ニックは新婦のブライズメイドであるシンディとミンディから話を聴いた話を回想する。ダイアンがひどいスピーチをしたと語るシンディとミンディ。確かに結婚式のDVDには、スピーチで新婦ジルをこき下ろすダイアンの姿が映っていた。では、犯人はジルなのか?
ジルに犯行に及ぶ時間はなかったと言うのはグリッソム。ダイアンから苛められていたのは事実だが、新郎を悲しませるようなことはしないとジルはグリッソムに語っていた。
一方、署にはファッテリ・ファミリーのディーノの兄シルヴァーノが呼ばれていた。手口がマフィアの処刑に似ていたことから、敗訴を恨んだディーノの犯行が疑われていたが、事件には無関係と分かる。
また、キャサリンはDVDで不審な男を発見する。ニックによると、その男は新郎の父親アーネスト。ダイアンに捨てられ離婚したが、新聞で息子の結婚を知り式に押しかけたという。捜査の結果、彼も犯行不可能だったことが証明される。
やがて血液検査の結果が出て、ダイアンはジアゼパムを飲んでいたことが分かる。ひどいスピーチは、その影響だったのだろう。グレッグは、新婦のブライズメイドであるヴァレリーとレイシーから聴いた話をもとに、女性の控え室を調べたときのことを回想する。そこでグレッグは矢の先に血が付いたキューピッド像を発見していた。矢の形状はダイアンの頭部の傷と符号しており、ジアゼパムでハイになっていたとすれば、ダイアンが自分で転んで負傷した可能性も捨てきれない。
その後、調査済みのオープンカーがラボに届く。トランクにはスノーボードのケースに入れられた血だらけのタオルが。後に、その血液はダイアンのもので、ケースには2人の人物の皮膚片が付着していたことが分かる。
その頃ニックは、内務調査を待つことに苛立っていた。そんなニックをなだめていたウォリックは、ニックのシャツに血が付いているのに気付く。聴き込みの際、ニックはミンディにジャケットを貸していた。おそらくミンディ自身に血液が付着していたのだろう。
キャサリンは新婦の兄マイキーが自動車の整備士と知り、彼がニックの車を盗んだと推測する。そして推測通り、ニックの車がマイキーの修理工場で発見され、ゴミ箱からキューピッド像が見つかる。裁判では証拠として使えないキューピッド像だが、そこにレイシーの指紋が付着していると分かっただけでCSIには十分だった。さらに、ヴァレリーがダイアンにジアゼパムを飲ませた可能性が強まり、ミンディがニックに渡したキスマーク入りのナプキンのDNAが、スノーボードのケースに付着した皮膚片のDNAと一致する。
犯人は、ジルのブライズメイド4人だったのだ。性格が悪い姑を持つことになるジルに同情した彼女たち。まずヴァレリーが、式の間だけでもダイアンをおとなしくさせようとジアゼパムを飲ませた。しかしそれは逆効果となり、ダイアンはスピーチでジルを罵倒。ヴァレリーの細工に気付いたダイアンは、刑務所に送ってやるとヴァレリーのことも脅した。今度は、それを聞いたレイシーが控え室でダイアンと口論に。突き飛ばしたはずみでキューピッド像の矢がダイアンの後頭部に刺さる。ミンディとシンディはマフィアの仕業に見せかけることを思いつき、スノーボードのケースでダイアンを運び、車の後ろにくくりつけた。さらに証拠を隠滅するべく、ニックの車をマイキーに盗ませたのだ...。
結局、内務調査の尋問が始まる前に事件を解決させたCSI。誰から尋問するかと問うマッキーンに対し、「誰に聞いても真実はたった1つしかない」とグリッソムは答えるのだった。

【鑑賞MEMO:豆知識】
Rashomama(原題)
「悪魔のブライズメイド」の原題は「Rashomama」。これは、黒澤明監督の代表作『羅生門』をもじったもの(Rashomon→Rashomama)です。
『羅生門』では、異なる視点から同じ物語を回想することで真実の不確かさを浮き彫りにする手法が取られ、それが後の映画界にも影響を与えたと言います。「CSI:マイアミ4」の#5「ペントハウススイートの情事」でも同様の手法がとられています。

【鑑賞MEMO:決めゼリフ】
「お遊びはそこまでだ」 by グレッグ
回想シーンの中で、グレッグがヴァレリーとレイシーに向けたセリフ。思わず笑ってしまった視聴者も多いはず。その他にも、各キャラクターの回想シーンには笑いどころがたっぷり。グリッソムは美女よりテントウムシに夢中、ブラスは客が残したシャンパンを飲み漁るウェイターに視線が釘付け!

【鑑賞MEMO:キャラクター】
新郎の父親アーネスト役は...
新郎の父親アーネストを演じていたのは、日本でも大ブームを呼んだ海外ドラマ「ツイン・ピークス」で、殺されたローラの父親役を演じていたレイ・ワイズ。パーティーを覗き見る表情に浮かんだ不気味さは、ツイン・ピークスでのリーランド役を彷彿とさせるものがありました。
レイ・ワイズは、副大統領役として「24」第5シーズンにも出演しています。

 【ミニコラム】グレッグの着メロは?
証拠物件がニックの車ごと盗まれてしまい窮地に立たされたCSI。内務調査課の尋問がある旨、グリッソムから説明を受けるグレッグたち。そこでタイミング悪くグレッグの携帯の着メロが...。
この曲は、クラシック・ロックを代表するバンド、バッド・カンパニーの「Feel Like Makin' Love」。バッド・カンパニーは、元フリーのポール・ロジャース、サイモン・カークを中心に、イギリスで1973年に結成。ポール・ロジャースは、クイーンのメンバーブライアン・メイ、ロジャー・テイラーとともに、クイーン+ポール・ロジャースの名でも活動。故フレディ・マーキュリーに代わり、クイーンの名曲を熱唱する姿をご覧になった方も多いのでは?

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