#22 「ラスベガスドリーム」 (CSI:6 科学捜査班)

2007/09/16

ホテルの搬入口でジェフ・パウエルが殺されているのが見つかる。死因は首に鈍器損傷を受けたことによる窒息。彼はカリフォルニアからの観光客だった。皮の高級ジャケットを身に纏っていたが、ズボンやシャツには白いペイントが付着。下着には赤ワインが染み込んでいた。宿泊していた部屋には、ブロンド女性と楽しんだ形跡が残されていた。
防犯カメラの映像と捜査の結果、ジェフはブロンド美人と高級洋品店を訪れ、ジャケットなど衣服一式を揃えていたことが分かる。さらに、ジェフはその女性と赤いフェラーリでホテルに戻っていたことが判明。フェラーリには傷が付いていたらしい。

その後、ジェフのジャケットに付着していた青い粉末がビリヤード・チョークであることが明らかに。ブラスとキャサリンは、プールホールの店員からジェフと一夜をともにしていた女性がハイディであることを聴き出す。
さっそくハイディを取り調べるブラス。遊びのつもりだったが、ジェフに本気にされたため、彼が部屋を出た隙に逃げたと語るハイディ。殺人への関与は否定する。
その後、ジェフが乗っていたフェラーリはレンタカーだと分かり、ソフィアとグレッグは問題のフェラーリを探し出してラボへ移送する。ラボではフェラーリの傷に付着した塗料の分析が行われ、黒のコルベットと接触していたことが判明する。
一方、ジェフの上司であるシェリダンは、ジェフの訃報を聞き悲しみをあらわにする。シェリダンは、自分の離婚協議書の不正な書き換えを見つけてくれたジェフに感謝し、彼に200ドルの現金とコーポレート・カードを持たせ休暇を取らせたという。
その頃、フェラーリと接触した黒のコルベットが見つかり、コルベットもまたレンタカーだったことが判明する。コルベットを運転していたのはランディ。ビリヤードで負けたことへの仕返しに、ジェフの車を追いかけただけだというが...。
やがて、防犯カメラの映像を調べ続けていたアーチーは、わざとワインをこぼしてハイディがジェフに接近する場面を見つける。
また、サラはフェラーリもコルベットもカプリス・アンリミテッドという会社が予約していたことを突き止め、グリッソムとともにオーナーのカプリスを訪ねる。クライアントの求める夢を叶えることを商売にし、そのためには分刻みの綿密なシナリオを作成すると語るカプリス。すべてはシナリオによって仕組まれていたのだ。
まずハイディは、フェラーリを借りてホテルに乗り込む。そしてバーで落ち込んだ振りをしてジェフの気を引き、わざとワインをこぼしてお詫びに服を買い与える。そして、ジェフが子どもの頃からビリヤードをしていたという事前情報をもとに、ランディとの勝負でジェフが大金を稼ぐシナリオが組まれた。ストックカー・マニアのジェフにとって、フェラーリでのカーチェイスも夢の一部だったに違いない。しかし、シナリオはハイディのおやすみのキスまで。ところがハイディは一線を越え、本気になったジェフはなぜか彼女を残して部屋を出たのだ。
CSIは、さらに防犯カメラの映像の検証を続け、部屋を出たジェフがバカラのテーブルに近寄ってキムと言う男に抗議する映像を見つける。最初にハイディがジェフに近づいた時の映像では、彼女は泣きながらバカラのテーブルの方を指さしている。シナリオには「彼氏がひどい人だと作り話をする」とあり、ハイディがキムを彼氏に見立てて指さしたものと推測された。
グリッソムたちは、カジノの上顧客だというキムに話を聴く。キムはジェフにわめかれたことを認めるが、そのときキャサリンはボディガードの靴に白いペイントが付着しているのを発見。彼らの犯行を確信する。
キムがハイディの元恋人だと思い込んだジェフは、キムに文句を言ったためにボディガード2人から搬入口で暴力を振るわれた。ボディガードは少し懲らしめるだけのつもりだったが、夢のような1日を過ごして自信過剰になったジェフは、身の程も知らずに彼らに戦いを挑んだのだ。ジェフが部屋を出たのはハイディへのプレゼントを買うためだったことが後から分かるが...夢と現実を混同した代償はあまりにも大きかった。

【鑑賞MEMO:豆知識】
ハイディ ハイディ ホー
ブラスがハイディに対してこう言っていましたが、これは1930年代、ニューヨークのハーレムにあるかの有名な「コットン・クラブ」から誕生した音楽家、キャブ・キャロウェイの名曲"Minnie The Moocher"の歌詞(hi-de-hi-de-ho)。これにハイディの名前をかけたのでしょう。"Minnie The Moocher"の歌詞では、大金持ちになる途方もない夢を抱くミニーという女性が描かれています。

【鑑賞MEMO:決めゼリフ】
「イシュマエルと呼んでくれ」 by グリッソム
イシュマエルは、ハーマン・メルヴィルの長編小説「白鯨」の登場人物。小説では、凶暴な白いマッコウクジラに片足を奪われたエイハブ船長が、復讐心に燃えて鯨を追い続けます。イシュマエルは船員の1人で唯一の生存者であり語り手なのです。
なお、グリッソムがキムのことを「クジラ」と呼んでいましたが、カジノではハイローラーよりもさらに高額を賭ける客を"whale"(クジラ)と呼びます。

【鑑賞MEMO:キャラクター】
グリッソムとサラのアイコンタクトが...
グリッソムとサラ、意味ありげな目配せをするシーンが何度もありましたが...。何か展開がありそうで気になります。

 【ミニコラム】使われた曲をご紹介
冒頭で使われていたのは、ハード・ファイ(HARD-Fi)の「Living for the Weekend」。ハード・ファイは、ヒースロー空港近くのロンドンの郊外、ステインズというスラム地区出身の4人組。2002年の結成当初は、地元の倉庫に機材を持ち込んでレコーディングを開始したという彼らですが、ダブ、レゲエ、ディスコといったあらゆるジャンルの音を融合させた独自の音楽スタイルが支持され、今や21世紀型のレベル・ミュージックを発信するバンドとして英国で高く評価されています。

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