#18 「一家消滅」(原題:Uninvited)(CSI:14 科学捜査班)

2015/02/15

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やり手ビジネスマンのドワイトと、専業主婦の美人妻クレア、10代後半の息子イーサンと高校生の娘ヘザー、そして飼い犬1匹という家族構成のコナー家。その家のリビングで倒れているジャンキーのダグ・アダムソンが偶然発見され、一家が忽然と姿を消していることが明らかになる。
近所の住人もここ1カ月ほどコナー一家の姿を見ておらず、ラスベガス委託販売という業者がコナー家の家具などを何度か運び出していたとのこと。確かに、家の中に金目の家具や家電はいっさいなく、残されていたのは家族の写真だけだった。
病院では、ブラスとグレッグが手当を受けたダグから事情を聞く。彼は刑務所から出所した2月18日にコンビニでクレアとイーサンに声をかけられ、その日は遅くまで庭仕事を手伝い、その流れでコナー家のゲストルームに宿泊したとのこと。翌19日、一家は青のSUVでどこかへ出かけたきり戻らず、好きなだけ家にいていいと言われていたダグは、家具や家電を売り払いながらそのまま居座り続けていたというが......。

フィンは、コナー家の中をルミノールで検査する。すると、部屋中から血痕が浮かび上がる。この場所で何らかの殺傷事件が起きたのは間違いない。フィンは、ラスベガス委託販売に引き取られたコナー家の家具を取り戻すと、血痕の形状を手がかりにそれを元通りに配置し、ラッセルとともに事件当時の状況を再現。モーガンは、庭に首を切られた一家の飼い犬が埋められているのを見つける。これは一家が脅しを受けていた証拠だろうか? いずれにせよ、彼らが何らかのトラブルに巻き込まれていた可能性は高い。

その後のヘンリーの調べで、リビングの血痕は少量が男性のもの、ほかはすべて同一女性のものと判明する。しかしながら、家族との照合用DNAが採取できず、その男性が父なのか息子なのか、女性が母なのか娘なのかは特定できない。

やがて、家族の身辺を洗ううち、コナー一家は様々な問題を抱えていたことが分かってくる。息子イーサンは薬物に手を出していた模様。クレアは、正体不明のストーカーから家の窓を割られたり車を壊されたりしていると警察に被害届けを出していた。なお、その直後に何者かがコナー家に不法侵入する事件が起きていたが、その際、クレアは鑑識が指紋を取るのを拒み、飼い犬が殺されたことについても警察に届け出ていなかった。嫌がらせの域を超えることをされていたというのに、これは妙な話だ。

程なくして、父ドワイトが闇の商売に手を染めていることで知られるブラクストン・インポーツに勤務していたものの、50万ドルの横領が発覚してごく最近解雇されていたことが明らかになる。ブラスはブラクストン・インポーツの経営者のブラクストンを署に呼んで事情を聞くが、彼は事件への関与を否定して帰って行く。

その後、一家のDNAサンプルを採取できるものがないかゴミ箱の中身を調べていたモーガンとホッジスは、ダグの名前で借りられたレンタル倉庫の契約書を見つける。モーガンとフィンはさっそくその倉庫へ。そこで一家所有の青のSUVと、その脇に転がるドワイト・コナーの死体を発見する。また、SUVのトランクには大量の血痕が。検査の結果、その血痕のDNA型はコナー家のリビングにあった血痕と同一人物のものと確認される。犯人はドワイトに妻か娘の死体遺棄を手伝わせ、そのあとでドワイト本人を殺害したのかもしれない。
CSIは、ドワイトのズボンに付着していた赤い粉とタイヤのタール汚れを手がかりに、最近舗装された道路に近いレッドロック・キャニオンを捜索することに。その結果、地中からミイラ化した女性の死体が見つかる。当初は、クレアあるいはヘザーの死体と思われたが、死体の女性が避妊リングを装着していたことから、身元はITスペシャリストのジェシカ・フェントンと判明する。
ジェシカのパソコンを調べたニックは、彼女とドワイトがベッドインしている動画や、コナー一家の面々を写した多数の写真を見つける。一家をストーキングしていたのは彼女だ。さらには、メールの履歴などから事件の詳細が見えてくる。ジェシカは数カ月前にドワイトと関係を持ち、たちまち映画『危険な情事』を地で行く狂気の女に豹変した。コナー一家に対する嫌がらせはもちろん、ブラクストン・インポーツから50万ドルをドワイトの口座にハッキングで不正送金したのも、すべて彼女の仕業。そして、彼女からベッドイン動画を送りつけられたクレアは夫の不貞を知り、ジェシカを家に呼びつけて殺害。夫のドワイトと相談の上、自首せずに逃げる道を選び、ダグが一家を殺したかに見えるよう工作をして姿を消したのだ。
ドワイトについては、ジェシカの死体遺棄のあとにクレアが殺害したと見られていたが、ラッセルはその見方に首をかしげる。なぜなら、倉庫の防犯カメラにダグらしき人物が映っていたからだ。その答えは、ドワイトの爪にはさまっていた上皮と、ジェシカの下着に付着していた精液のDNAが明らかにしてくれた。ドワイトを殺害したのは、ほかでもない息子のイーサンだったのだ。彼はジェシカと関係を持っていた。しかし、彼女がイーサンに近付いたのは、コナー一家をめちゃくちゃにする復讐の一環。自分は利用されたのだと気付いたイーサンは、その恨みと怒りを父ドワイトに向けて爆発させ、レンタル倉庫で彼を撲殺したのだ。では、彼とクレア、ヘザーは今どこに? 

やがて、ジェシカのクレジットカードでアリゾナ行きのバスの切符が3枚買われていたこと、同じカードがホテルの予約に使われていたことが判明。地元警察がホテルの部屋に踏み込み、娘のヘザーを発見する。ベガス署に連れてこられた彼女は、クレアによるジェシカの殺害や兄イーサンによる父ドワイトの殺害についてCSIの推理が正しいことを認め、身勝手な家族のせいで自分の将来がメチャメチャにされたと嘆く。クレアとイーサンの居場所については「知らない」と言い張るヘザーだったが......。
その頃、荒野の果ての地中では、クレアとイーサンらしき男女の死体が朽ちていこうとしているところだった......。
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【豆知識】
『ホームスクール』
学校に通わず、家庭に拠点を置いて学習するスタイルのこと。アメリカにおいてホームスクールの例は珍しいことではなく、全州で合法とされている。
今回登場した娘のヘザーは、このホームスクールのスタイルを取っていたという設定。

『危険な情事』
1987年のアメリカ映画。マイケル・ダグラス扮するダン・ギャラガーという弁護士が、グレン・クローズが演じるアレックスという浮気相手によって家族ごと恐怖の奈落に突き落とされるというスリラー。
今回のジェシカは、まさに『危険な情事』のアレックスそのもの。

【決めゼリフ】
「僕はね、ゴミの記録日誌を付け始めたんだよ。おかげで今週は1400グラム以上は捨てない」by ホッジス
リサイクルに関心を持つことは重要だけれど、ゴミの記録日誌を付けるなんてさすがはホッジス! 

【ゲスト出演者】
ダグ役は、「サン・オブ・アナーキー」への出演で知られるニコ・ニコテラ。
ブラクストン役は、「プロファイラー/犯罪心理分析官」のベイリー・マローン捜査官役や数多くの映画出演で知られるロバート・ダヴィ。

【鑑賞MEMO】
ひねりのあるプロット。その結末は......
忽然と姿を消した、一見幸せそうな一家......。彼らを殺したのは誰なのか? 何の目的で? 最初から、ジャンキーのダグは無関係だろうとにらんでいたが、コナー家で殺害されたのは父親の浮気相手で、その浮気相手を殺したのが母親、父ドワイトを殺したのは息子という結末は予想外だった。なかなかひねりのあるプロットで、その展開に引き込まれた。
極めつけはエンディング。荒野で朽ち果てようとしている母クレアと息子イーサンらしき死体のクローズアップにはゾーッ。ブラスに事情聴取された娘ヘザーは、母と兄の行方は知らないと言い張っていたが、果たしてその真相は......!? 見る者の想像力に任せるミステリアスな幕引きも時には歓迎だ。

次回は、ベガス署で銃撃事件が発生! 何とラッセルが犯人の人質に!



pic_lumi.jpgライター:Lumi 
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。

コメント(1)

ロビンス先生の夢がかないますように〜

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