#20 「美味しいヒト」(原題:Consumed)(CSI:14 科学捜査班)

2015/03/02

1418713025.jpgオーウェン・リンダーという男性が、何者かに拉致されてふくらはぎの肉を四角く切り取られたと訴え出る。相手はその切り取った肉を食べたとのこと。オーウェンは目隠しされたまま逃げ出したという。声のイメージからすると、相手はニック、いやグレッグのような顔だったとオーウェン。ニックとグレッグはそんな彼の話に半信半疑だったが、そんな矢先、四角く肉を切り取られた人の腕がゴミ捨て場で発見されていたことが分かる。肉を切り取った刃物の形状から見て、オーウェンのふくらはぎの肉を食べたのと同じ人物の仕業である可能性は高い。

指紋を照合した結果、捨てられていた腕の主は元内視鏡技師のデニス・ヘーゲルと判明する。また、グレッグの調べにより、オーウェンは人肉食や丸呑みフェティシズムに興味を持つボアフェチで、同じ趣味の者たちとネットで交流し、自分の肉を食われる妄想を分かち合っていたことが明らかになる。グレッグはあらためてオーウェンに話を聞くことに。オーウェンは、「ロールプレイングで食べられる願望を満たそうと"イーター"なるハンドルネームの男と接触して自ら彼に拉致されたが、相手が本気だったので逃げ出した」と事の真相を語る。グレッグは、腕の肉を切り取られたデニス・ヘーゲルについてもオーウェンに情報を求める。ヘーゲルは内視鏡技師だったと聞いたオーウェンは、内視鏡カメラを利用した"誰も見たことがないようなスナッフフィルム"が存在していることをグレッグに教える。
サラとモーガンは、さっそくオーウェンに教えられた動画をチェックする。登場するのは"ミス・フィード"なる女性。彼女はセクシーな姿で内視鏡カメラを飲み込み、映像は食道から胃へ......。いかにもボアフェチが喜びそうな内容だったが、途中でミス・フィードが刺される様子まで映っていることが確認される。
サラは、動画に映っていた胃の内容物を手がかりに、ミス・フィードの本名はブレンダ・ウェアリングであることを突き止め、モーガンとともに彼女の自宅へ踏み込む。そこには、ブレンダと片腕を失った元内視鏡技師ヘーゲルの死体が......。しかも、ブレンダは何カ所も肉を切り取られていた。傷口には、塩とセージの痕跡が。人食い殺人犯による犯行のようだ。モーガンはブレンダのバッグや財布がなくなっていることに気付く。

やがて、ブレンダのクレジットカードを使った彼女の妹コリーンが署に呼ばれる。コリーンはブレンダの殺害時刻、メタンフェタミンの所持で拘束されており、殺害犯でないことは明らか。彼女は5日前にバッグを盗んだことを認めた上で、ブレンダが誰かに脅されていると話していたことに言及する。

コリーンが盗んだブレンダのバッグの中には、「人食いの宴」というイベントの招待状が入っていた。フィンとニックはその宴へ潜入。メインの料理として男の死体が運ばれてきたところで、フィンは待機していた警官たちを突入させる。ところが、男は死んでおらず死体のふりをしていただけと判明。肉の部位も作り物と分かる。
フィンは、宴の主催者のゲイリー・コーロフに話を聞く。彼は、この催しはお互いに合意の上で成り立つ害のないロールプレイングなのだと説明。彼のカフスボタンの紋章を見たフィンは、ブレンダ殺害の凶器に同じ紋章が付いていたことを思い出し、彼が人食い殺人犯と見て追及する。するとコーロフは、「私が抱えているのは"食らう"衝動ではなく"食われたい"願望だ」と言い出し、自分の胸の傷跡をフィンに見せる。彼はネットで"イーター"と知り合い、彼に自分の肉を食べてもらっていたというのだ。つまり、胸の傷跡は肉を切り取った跡。ブレンダ殺害の凶器のナイフは「これで食べてくれ」とコーロフが"イーター"に贈ったものだった。コーロフは"イーター"との行為に満足していたが、次第にこのままでは自分が壊れてしまうと思うようになったとのこと。結局、"イーター"に自分の肉を食べてもらうのをやめ、ミス・フィードにバーチャルで癒やされる道を選んだというが......。

コーロフの証言にもとづいて作られた"イーター"の似顔絵が一般公開されて間もなく、警備員のトッド・バリスが"イーター"を捕まえたと警察に現れる。トッドは"イーター"を車の中に手錠でつないでいたはずだったが、エクリーやニックが見に行くと、血まみれの車内に手首だけが残されていた。"イーター"は自ら手首を食いちぎって逃走したのだろうか?
その後、残されていた手首は一日前に刃物で切断されたものと分かる。要するに、トッドは嘘をついていたのだ。エクリーとモーガンにあらためて尋問されたトッドは、"イーター"に脅されて言いなりになったと主張。手首と血の入ったボトルを"イーター"から渡され、血まみれの現場を作らされたのだと訴える。そして、「"イーター"には得体の知れない力を感じた」と言いながら苦しみ出し、その場で急死してしまう。死因はシアン化合物による中毒死だった。
その後、トッドの服のポケットからヘーゲルの腕時計やブレンダのランジェリーの切れ端が見つかる。トッド自身が"イーター"だったのだろうか? それとも本物の"イーター"が別にいるのだろうか? 物証がないため真実は分からない。トッドの遺体確認を求められたコーロフは、「私が取り決めをした相手の顔は、あの似顔絵に描かれている通り。無敵の"イーター"ならこんな風に捕まったりしない」と、トッド="イーター"という見方を否定するが......。

一方、エクリーは保安官として次期選挙に立候補するかどうか迷っていた。ラボでの仕事が恋しいのと同時に、職務上不本意な決断を迫られることも多い保安官の立場を考えると、容易に決断できずにいたのだ。しかしながら、エクリーは選挙への立候補を決めたのか、市民に安心感を与えることを優先し、トッドが"イーター"だったとして事件解決を宣言する。ラッセルは、このエクリーのやり方に憤慨する。

その直後、ラッセルは警察署の外で"イーター"の似顔絵にそっくりな男を見かける。しかし、ほんのわずか目を離した瞬間、男は消えていた。あれは"イーター"だったのか!?
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【豆知識】
『丸呑みフェティシズム』
人間や動物がほかの生物に丸呑みされるシチュエーションを好むフェティシズムの一種。英語では「Vorarephilia」あるいは「Vore」と言われる。

『スナッフフィルム』
娯楽用途で流通させる目的で実際の殺人の様子を撮影した映像のこと。

【決めゼリフ】
「私もラボにいたからよく分かる。世界の見え方が違う、顕微鏡の前に座ってピンセットでつついていると......」by エクリー
保安官の選挙に立候補すると決めたのか、体制側を思わせるセリフ。

【ゲスト出演者】
コーロフ役は、「女検死医ジョーダン」のナイジェル・タウンゼント役や、「爆音家族」のデレク・ジュピター役で知られるスティーヴ・ヴァレンタイン。

【鑑賞MEMO】
"イーター"の正体は!?
冒頭では、オーウェンの食人鬼のイメージから、口から血をしたたらせるニックとグレッグのビジュアルが登場。遊び心のあるオープニングだったが、内容はとにかくゾッとするもので......。今シーズンは、#4「復讐のフルコース」で人肉料理が出てきたが、今回は人肉を切り取って食す"イーター"に加え、自分の肉を食べてもらいたい欲求を持つ側の人間も描かれた。"イーター"とコーロフ、二人はまるで世界を震撼させた"ローテンブルクの食人鬼"ことアルミン・マイヴェスと彼に食べられた男性被害者の関係のよう。マイヴェスが食べられることを望む相手をインターネットで募集したように、今回登場した"イーター"もネットでコーロフと知り合ったという設定だった。そして、"食べられたい"側の人間であるコーロフの独特なキャラクター、それにピタリとハマッたゲスト俳優のスティーヴ・ヴァレンタインの演技が実に印象的だった。
印象的と言えば、あのイーターの顔も! エンディングでラッセルが見たイーターは本物か、幻か!? 今回も#18「一家消滅」に続き、謎めいた締めくくりとなった。

次回は、CSI:シリーズの新たなスピンオフとしてこの春現地アメリカで放送がスタートする「CSI:サイバー(原題)」のパイロット版にあたるエピソード。同ドラマの主役であるFBI特別捜査官エイヴリー・ライアン役で、「ミディアム」でおなじみのパトリシア・アークエットが出演する。どうぞお楽しみに!

【特別企画】
WOWOWメンバーズオンデマンドで放送前のエピソードを無料配信!
「CSI:14 科学捜査班」第21話を3/5(木)午前9:00から1回限りで先行配信します。
この回には、「CSI:」の新たなスピンオフに主演するオスカー女優パトリシア・アークエットが、ゲスト出演します。
アメリカ東部時間3/4日(水)よる7:00から「World CSI Day」として、全世界の放送局がこのエピソードを同時に放送・配信します。

この「World CSI Day」の記事にある世界の放送局の一つがWOWOWです。
http://www.ew.com/article/2015/02/25/csi-attempts-break-guinness-world-records-achievement-largest-ever-tv-drama



pic_lumi.jpgライター:Lumi 
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。

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