#22 「警部の決断」(原題:Dead in His Tracks)(CSI:14 科学捜査班)

2015/03/14

1421646790.jpgエリス・スプリングスの線路沿いで、テキサス在住のロジャー・マザーズが射殺体で発見される。彼はもともとこの町の出身。25年前、武装強盗に巻き込まれてスコッティ・ゲイツという少年が行方不明となった事件で、彼とともに現場に居合わせた二人の少年のうちの一人だった。彼は何の目的で町に戻り、どうして殺害されたのだろうか?
25年前に武装強盗を働いたのは、地元のごろつきのポール・オマリーとベン・オマリーの兄弟。二人はマフィアのボスの家から金品を盗み出し、その犯行中にベンが撃たれた。ポールは線路沿いの小屋でベンを休ませ、自分は薬の調達へ。そこに、小屋を遊び場にしていた3人の少年、ロジャー、スコッティ、そしてタイソン・ブリッグスがたまたまやって来たのだ。小屋には大量の札束と貴金属の入った鞄が3つあり、ベンは少年たちの目の前で死亡。戻って来たポールは、スコッティを人質に取って逃走した。ポールは程なくして逮捕されるが、その際スコッティは一緒におらず、盗品も持っていなかった。そして、翌朝留置場でポールが死亡し、スコッティと盗品の行方は永遠の謎に。警察はポールがスコッティを殺害し、盗品をどこかに埋めたとして捜査を打ち切っており、今もこのあたりには埋められた盗品狙いで大勢の人々が宝探しにやって来るというが......。

やがて、ロジャーはソーラー・ビジネスの会社の経営に行き詰まり、金策に奔走していたことが判明。また、彼は町に戻ってタイソン・ブリッグスと会った際、「財宝を探すために町に戻った」と話していたことが明らかになる。事実、彼の車の側には宝の地図とおぼしき航空写真の切れ端が落ちていた。おそらく、ロジャーの一番のお目当ては盗品に含まれていたライオンの石像に違いない。同じ像がオークションで破格の値で落札されたばかりである。

その後、スコッティの遺留品のメガネと写真の切れ端に付着していた部分指紋が、当時の保安官代理兼鑑識員のサム・ビショップのものと分かる。ニックとグレッグはさっそくサムの自宅へ行き彼の身柄を拘束。ラッセルは、汚職警官だったサムがポールとベンに強盗を強要していたのではないかと見て彼を取り調べる。しかしサムは、スコッティの遺体発見が目的で航空写真を撮影しただけだと主張。事件への関与は否定する。
モーガンたちは、航空写真のネガを現在の技術で再検証することに。その結果、とある座標が絞り込まれ、グレッグとサラは現地へ急行。そこで、スコッティらしき白骨死体とライオン像が埋められていたと思われる窪み、掘り起こすのに使われたシャベル等を発見する。どうやら、何者かが先回りしてお宝を掘り出したようだ。

白骨死体は、やはりスコッティであることが確認される。また、ホッジスの調べにより、シャベルに特徴的なローションが付着していたことが判明。これが手がかりとなり、サムの娘のカレンが捜査線上に浮上する。カレンは署でニックによる取り調べを受けることとなるが、ロジャーに航空写真を渡して一緒にライオン像を探しに行ったことを認めるだけで、幼馴染のロジャーを殺したりはしないと犯行を否認。ライオン像については、すでに掘り出された後だったと供述する。

検視の結果、スコッティは頭部をライオン像で殴られていたことが判明。CSIはサムとともに犯行の再現実験を行い、犯人は背が低い左利きの人物と結論づける。そこで、少年時代にサウスポー・ピッチャーだったタイソンが容疑者に浮上。あらためて署で尋問されることとなったタイソンは、25年前の真実を語り出す。小屋でベンが死亡した後、警察に通報すべきだと主張するスコッティと、盗品を渡したがらなかった自分とで口論となり、盗品を持って小屋を出たところで、スコッティをライオン像で殴った、と。ただし、その時点ではスコッティは死んでいなかったとのこと。実は、スコッティを死にいたらしめた別の人物がいたことをタイソンは付け加える。

その人物とは、なんとカレンだった。彼女は、日頃から少年3人の後を追いかけ回しており、この日も小屋の近くに来ていた。そして、薬を調達しに行ったポールの車が戻ってくるのを見つけると、「車が来るから、スコッティを黙らせて隠れて!」と指示。その後、戻って来たポールは小屋へ入り、ベンの死と盗品が消えたことを知ると、怒りの雄叫びを上げてまた車で去って行った。その間、カレンは地面に倒れてうめき続けていたスコッティを黙らせようと彼の口と鼻をふさいでいた。そのせいでスコッティは窒息死したのだ。
結局、ロジャー、タイソン、カレンの3人は、ライオン像とスコッティの遺体を近くに埋めて札束をロジャーの家に隠した。けれども、その2カ月後、ロジャーの家は彼の祖母の寝タバコが原因で全焼。盗んだ金は灰となったのだ。

それから25年経った現在。ロジャーは金策のため、かつてのお宝を求めて町に戻った。カレンは、自分の父親が撮影した航空写真を宝の地図がわりに彼と一緒に盗品を探しに出かけ、ついにライオン像を発見。分け前の配分をめぐって揉めたのか、最初からライオン像を独り占めしたかったのかは分からないが、カレンはあらかじめ用意していた銃でロジャーを射殺したのだ。

カレンがスコッティを死なせたことについては、当時のカレンの年齢やスコッティの死因が特定できない状況を考えると、到底それを罪に問うことはできない。しかしながら、ロジャー殺害については、証拠さえあればカレンを起訴することは可能だ。カレン自身は証拠など見つからないと高をくくっていたが、彼女が隠していたロジャー殺害の凶器の銃とライオンの像をサムが発見。自分の娘がこの先何十年も刑務所暮らしになると承知の上で、サムはその証拠を警察に差し出し、カレンは逮捕される。

一方、ブラスの娘エリーが自殺未遂を図り、ブラスは彼女が搬送された病院へと駆け付ける。父親業を続けたい気持ちと放棄したい気持ちとの間で揺れるブラス......。最終的には、目覚めたエリー本人とじっくり話をした上で、唯一の家族である彼女への愛情を再認識するのだった。
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【豆知識】
『突起弓状紋』
渦を形成せず、弓やり(アーチ型)になった線のみで構成されている指紋(弓状紋)のうち、鋭く曲がった線の特徴を持つもののこと。
ちなみに、指紋は大きく「渦状紋」「蹄状紋」「弓状紋」と、そのいずれにも分類されない「変体紋」に分けられ、それぞれにさらに細かい分類(例えば、弓状紋なら「単純弓状紋」と「突起弓状紋」など)がある。「弓状紋」は少なく、日本では全体の1割程度と言われている。

『ケイト・アプトン』
アメリカの人気モデル、女優。健康的なグラマラス・ボディで、痩せていることをスタンダードとするモデル業界に新風を巻き起こしたと言われている。
「古代の絶世の美女の秘密が分かった」というホッジスの言葉を聞いたヘンリーは、「絶世の美女」というキーワードに反応して、「ケイト・アプトン?」と返した。

【決めゼリフ】
愛がなかったからか? 私は愛してた。問題を起こす度に駆け付けて、お前を必死に救った。それが愛じゃないなら、愛とは一体何だ? だがお前は私を避け続け、その結果がこれだ。もう耐えられないよ」by ブラス
自殺未遂を図って昏睡状態に陥ったエリーの横で、涙ながらに胸の内を語るブラスのセリフ。その一言一言が切ない。

【ゲスト出演者】
サム役は、「エバーウッド 遥かなるコロラド」のDr.アンディ・ブラウン役や多くの映画出演で知られるトリート・ウィリアムズ。
カレン役は、「SUITS/スーツ」のモニカ役や、「ハーパーズ・アイランド 惨劇の島」のシェイ・アレン役などで知られるジーナ・ホールデン。

【鑑賞MEMO】
ブラスの決断とは!?
映画「スタンド・バイ・ミー」を思わせるような演出でスタートした今回のエピソード。25年前に少年が命を落とした事件に端を発する新たな殺人事件が発生し、ベテラン俳優のトリート・ウィリアムズが、元保安官代理兼鑑識員のサム・ビショップ役で登場した。彼は、科学捜査の技術が未熟だった80年代、時代の先を行く見事な鑑識技術を駆使して行方不明となった少年を探そうと奔走した誠実なサムの人物像を好演。シーズンの最終回を盛り上げてくれた。
結果的には、そんな彼の娘のカレンが犯人と判明。何とも釈然としない結末となったが、これが一方で描かれるエリーの自殺とリンクし、娘を思うブラスの苦悩をより際立たせた。そして、目覚めたエリーに「ここにいて、パパ」と呼び止められたブラス。その後、4時間にわたってエリーとじっくり話をしたとのこと。それをきっかけに、何か大きな決断をしたのだろうか? オフィスに戻ってラッセルに見せたその表情は、確かに落ち着いているようにも見えたが......。

実は、ブラスの登場は今回のエピソードが最後となる。ブラスの決断の詳細は次シーズンのスタート時に明らかになると思うが、とにかく、キャサリンに続いて彼までもが番組を去ることになり、本当に寂しい。
なお、今シーズンのブラスに対するファンの反応についてインタビューで問われたポールは、とある上品な男性から「ブラスと娘の話を思い出すと胸が詰まる」と声をかけられたと語った。男性は、「私と娘は(ブラスとエリーと)まったく同じ経験をしている。ドラマを一緒に見て娘の人生が変わりました」と言ったそうだ。自分の仕事が深い悩みを抱えた人の役に立ったと知って、本当にありがたいと思ったとコメントしたポール。もちろん、それもこれもポールの仕事ぶりが素晴らしかったからこそ。いつか、何らかのかたちで彼が番組に再登場してくれることを期待せずにはいられない。

pic_lumi.jpgライター:Lumi 
好きな科学捜査はDNA分析。好きなキャラクターは、ホレイショ・ケイン。CSIを見ながらでもおいしくご飯がいただけます。

コメント(6)

ブラスの去るシーンをしっかり作り込んで欲しかったです。
NYのステラと同じで、ちょっとスッキリしないですね。

ついに本家CSIの終了が発表されてしまいましたね。
残念です。本当に残念です。

そのあとのことも いろいろと発表されてますが、まずは次回のシーズン15を堪能したいと思います。

ファイナルとなったCSIシーズン15は、7月4日よりWOWOWにて日本初放送スタートとのこと。

「CSI:」が次のシーズン(15シーズン)でファイナルになるのなら、
ブラス刑事も降板せずに15シーズンも出演してもらって、みんなでファイナルを
迎えてほしかった。

地上波、本日、放送でした。
次がファイナルなんですね、
お昼に適さない描写(初めての時は、蛆のシャワー)に負けず、
長く見てきました。
地上波ファイナルまで、ストーリーをみないようにがんばり
待っています。

ラストのベンとDDの会話の「必死に育てて…」のくだりで、Siriが反応しました。録画していたので何度がやってみましたらやはり反応。ベン役 トリート ウイリアムズさんの吹替どなたなんでしょ… と要らん事が出てきました。

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