#18 美しき惨事(クリミナル・マインド11)

2017/01/11

クリマイ#18.jpg
■サヴァンナが撃たれた
モーガンとサヴァンナが談笑中に何者かの狙撃を受け、銃弾はサヴァンナをとらえた。場所は病院の前で、モーガンはすぐにサヴァンナを病院に担ぎ込む。ガルシアのデスクに病院から連絡が入り、チームも病院に駆けつけるが、母子共に危険な状態が続いていた。狙撃はサヴァンナの背中側から。自分を狙う方が簡単だったのに、犯人は敢えてサヴァンナを狙った。サヴァンナが自分の身代わりになったことに、モーガンは苦悩する。ホッチはモーガンに捜査から離れるように命じるが、モーガンはフォイエットにヘイリーが殺害されたときのことを持ち出すが、ホッチの「結果どうなった?」という言葉に反論できない。

■犯人は「父親」
モーガンの拉致事件で、実行犯は射殺されたが、傭兵を雇った犯人は判明していない。ガルシア、リード、JJは背後関係を追い、実行犯がジョゼッペ・モントーロの父親が組織するモントーロ・ファミリーの傘下の殺し屋であることは突き止めたが、モントーロの家族は既に死亡しており、危険人物は残っていなかった。しかし父親が死亡したドイツの銀行の火事はジョゼッペ殺害の直後で、息子を襲った犯人が彼のことも襲ったのでなければ、復讐を考える父親が死を偽装した可能性も考えられる。そしてその推理を裏付けるように、病院の防犯カメラ映像から父親チャズ・モントーロの姿が発見される。映像を遡ると、チャズは病院に駆け込んだモーガンのすぐ横の公衆電話を使用しており、それは、ガルシアに病院から電話を受けた時刻と一致した。ガルシアにかかってきた電話は、病院の職員からではなく、チャズからだったのだ。

■赤が見えるか?
公衆電話を調べたJJは、コインの返却口で1枚のメモを発見する。そのメモには「どんな気分だ 赤が見えるか 俺には赤が見える」と書かれていた。捜査から外されているものの、リードとの会話から、「父親」というキーワードを引き出し、さらに自分の記憶を認知面接の方法で辿ったモーガンは、病院の通路に電話をかける浮浪者がいて、手に大きな指輪が嵌めているのを不審に思ったことを思い出す。犯人はチャズ・モントーロ、犯行の目的は息子の復讐だ。JJからメモを見せられたモーガンは、行き先も言わず、ひとり病院から姿を消してしまう。

■対決
モーガンが向かったのは、彼が趣味で改造した赤いドアの家だった。チャズはモーガンに病院内をモニターしている映像を見せ、「自分からの連絡が途絶えたら、病院にいる仲間が動く」とモーガンを脅し、服従させる。モーガンはジョゼッペを殺害したのは自分ではないと主張するが、チャズは耳をかさない。モーガンは、子供が大事ならチャズは足を洗うべきだったと指摘する。ジョゼッペは父親の姿を見て育ち、殺し屋になり、それが死に繋がったのだから、責任はチャズにあるというのだ。聞く耳を持たないチャズは、弾丸を2発詰めたリボルバーをモーガンにつきつけ、BAUに電話をつなぐ。「別れを言うチャンスをやろう」と言うチャズ。モーガンは、チャズが病院の仲間への連絡に固定電話を使ったことを思い出す。この家には電話回線は引いていない、仲間というのはチャズのはったりだと考えたモーガンは反撃、チャズから銃を奪う。今、チャズを殺せば将来にわたる不安を摘み取ることができる。チャズもモーガンを挑発するが、モーガンは銃をおろし、チャズは駆けつけたBAUによって逮捕される。

【さよならモーガン】
事件解決後、ハンク・スペンサー・モーガンが生まれ、「2750グラムにやられるとは思わなかった」と喜びを語るモーガン。タイトルのBEAUTHIFUL DISASTERというのは、これまでの世界の全てを覆いつくしてしまうような、赤ちゃんの存在のことを意味しているのかもしれませんね。父親となったモーガンは、BAUを離れる決断を下す。世界の正義を守る騎士ではなく、家族を守る夫そして父親となる道を選んだのだ。ホッチやロッシには出来なかった思い切った選択だが、常にひとりで闘い、誰よりも家族や仲間を大切にしてきたモーガンらしい決断だ。モーガンおつかれさま、そして、ありがとう。

【格言】
良き友いわく「どんな終わりからも何かが始まる。たとえその時はわからなくても」彼女が正しいと信じたい。モーガンの最後の引用の良き友、彼女というのは、プレンティスのこと。これはシーズン7の24話『仮面強盗 -後編-』で、BAUを去る決意を固めたプレンティスが、最後に残した言葉だ。正確には、「人は言う。『どんな終わりからも何かが始まる。たとえその時はわからなくても』と。それが本当だと、私は信じたい」というもの。次週はモーガンがいなくなって寂しいチームに、そのプレンティスからの協力依頼が舞い込みます。

【監督と脚本は!】
モーガンとの別れを描く三部作。トーマス・ギブソン、ジョー・マンテーニャ監督作がつづき、とりを飾るのはマシュー・グレイ・ギュブラー。そして脚本はガルシア役のカースティン・ヴァングスネスだ。カースティンは「ギデオンの遺言」、そして今回と、ファミリーにとって重要な回の脚本を担当しているが、来シーズンでも13話の脚本が予告されていて、タイトルは「スペンサー」。過去の些細なセリフや設定が伏線となる脚本を執筆するだけに、楽しみなような、怖いような......。

【ゲストスター】
チャズ・モントーロ役は、ノルウェー系アメリカ人俳優のランス・ヘンリクセン。ジェームズ・キャメロン監督のデビュー作『殺人魚フライングキラー』で主役を演じて以来、キャメロン映画の常連となり、『ターミネーター』ではハル・ブコヴィッチ捜査官、『エイリアン2』ではアンドロイドのビショップを演じ人気を博した。TVドラマでは『ミレニアム』で元FBI捜査官のフランク・ブラックを演じている。

【シェマー・ムーア近況】
モーガンがBAUを去ることは、本国でも放送まで伏せられており、ファンに衝撃を与えた。モーガン役のシェマー・ムーアは降板の理由をインタビューで、ドラマの撮影で忙殺されて生活のバランスが崩れてしまったため、休養が欲しかったと語っている。JJの「仲間だからねずっと」という言葉も、ガルシアとの「ふたりでやってきたこと全てが魔法だ、初めて会ったときから」という言葉も、物語の中だけではなく、撮影現場でのファミリーの歴史を重ねているようですよね。さて、シェマー・ムーアの最新情報としては、彼がプロデューサーとなって資金集めから奔走し、主演も務めた映画『The Bounce Back』が、昨年末に公開されました。ティーンエイジャーの娘を持つ人気作家が、セラピストの女性と出会う、ロマンチックなコメディ。ちょっぴりセレブでゴージャスなシェマー・ムーアが見られるトレイラーはこちらhttps://youtu.be/H1oF7bLKBEc。 



pic_mimura.gif
ライター:三村美衣(みむらみい)
書評家。雑誌「活字倶楽部」、「SFマガジン」、産経新聞などで書評連載中。趣味は仕掛け絵本の蒐集。

コメント(4)

モーガンが、居なくなるのは寂しいですが…これからはサヴァンナ、ハンク・スペンサー、家族3人で仲良く過ごして行くんですね!平穏な日々が続きますように…(*^^*)
ありがとうm(__)m モーガン。
事件=父親の勝手な逆怨み!! 一生出て来ないでほしいですね。あんな息子にしたのも彼のせいですからね。
ランス…大分老けましたね(^^; 最初見た時分からなかったですよ。ビショップ!!

ありがとう、そしてさようなら、またいつか会おう、モーガン☆☆最後のあの格言、プレンティスがBAUを去る時の格言と同じだとすぐピンときてニヤリしましたね★良き友。その通りですよね!!そして次回にその良き友、プレンティスの再登場とは心憎い演出◎

モーガンお兄ちゃん、今までリードの面倒を見てくれてありがとう。そして、赤ちゃんにリードの名前をつけてくれてありがとう。リードのファーストネームをもらった赤ちゃんは2人目ですね♪いつか、リード自身もパパさんになれると良いなぁ…などと思いつつ、モーガンとの別れにウルウルしていたら・・・番組後のインタビューに大笑い!しんみりした気分も吹っ飛ぶ「緑のヒゲ」の破壊力!こんな和気あいあいとした現場に、また戻って来てほしいものです。ゲスト出演でOKです。1シーズンに1~2回は顔を出してほしいものです。来週登場のエミリーのように♪

「サヴァンナ」ではなく暴力ホッチがうたれたらよかったのにね。

カテゴリ

放送ラインナップをチェック

ページTOPへ ▲