2018/05/16 up

斎藤工×板谷由夏 映画工房 #333 『恐怖分子』 アジアの夏、エドワード・ヤンの音

「恐怖分子」 5/22(火)よる11:00

斎藤工さんと板谷由夏さんが、話題の映画の魅力を語り尽くす映画情報番組「映画工房」。今回は台湾の鬼才、エドワード・ヤンの作品から『恐怖分子』を取り上げます。

板谷由夏「きっと、この映画が好きっていう人多いんじゃないかな。」
斎藤工「『エドワード・ヤンを聞いたことがある』という方が、導入として『恐怖分子』を観てどこか心が動いたら、その先に『クーリンチェ少年殺人事件』や『ヤンヤン 夏の想い出』を観ていくという。この監督の作品が、80年代から90年代のアジアの主柱と言ってもいいと思っています。」

エドワード・ヤン監督といえば、『海辺の一日』で長編デビュー以来、次々と話題作を発表。中でも都会に暮らす男女の群像劇である『恐怖分子』は、ロカルノ国際映画祭で銀豹賞を受賞するなど、監督の名を一躍世界に知らしめた作品です。2人の感想は?

斎藤「映画が始まった瞬間に、アジアの夏独特の、じっとりとしながらも画としては乾いているような、西洋にはない"湿度"があって、最初から引きずり込まれました。今回も、初めて観た時のような新鮮な感覚に戻された気がして、時計の針がおかしくなっていきました。」
板谷「なんか"絵"みたいじゃない? きれいで美しくて、でも何か意味がある絵のような。」
斎藤「完成してない画がないというかね。」

登場人物は、医師と小説家の夫婦やカメラマンの青年など3組の男女。彼らの運命は都会のエネルギーに導かれるように悲劇へと発展していきます。
2人は、映画の中にあふれる"音"も、エドワード・ヤン作品の重要な要素だと分析します。


斎藤「黒電話の延々と鳴っている音とか、鳥のさえずりとか、音が気になりました。」
板谷「彼女の写真がパタパタパタ...と風になびく音も。」
斎藤「エドワード・ヤンの映画って、音が先に決まっているような作風ですよね。いわゆる"映画の分母"が逆なんです。だから観る人はそこにエモーショナルなものを感じるのではないでしょうか。」
板谷「それ分かるな。連れていかれちゃうよね。」
斎藤「そこがすごく特徴的で。耳障りなくらい電話も鳴り続けるし、感覚的に誘(いざなわ)れていっちゃうんです。
今、カンヌなどで評価されているアジアの監督たちが、おそらく多大な影響を受けてきた人だと思います。今回はぜひ、4本を順番に観ていただけると、アジアの重鎮監督の、そして今のアジア映画の観方がさらに深まると思います。」

映画に出会う![エドワード・ヤンの想い出]


『台北ストーリー』
WOWOWシネマ 5/21(月) よる11:00

detail_180516_photo02.jpg©3H productions ltd. All rights reserved

『恐怖分子』
WOWOWシネマ 5/22(火)よる11:00

detail_180516_photo03.jpg©CENTRAL PICTURES CORPORATION

『クーリンチェ少年殺人事件』
WOWOWシネマ 5/23(水)よる11:00

detail_180516_photo04.jpg©1991Kailidoscope

『ヤンヤン 夏の想い出』
WOWOWシネマ 5/24(木)よる11:00

detail_180516_photo05.jpg2000, 1+2 Seisaku Iinkai

今回は5/18(金)公開、斎藤さんも出演している『のみとり侍』の鶴橋康夫監督がゲスト出演。斎藤さんや主演の阿部寛さんとのエピソードを明かします。


『のみとり侍』 5/18(金)公開

detail_180516_photo06.jpg©2018「のみとり侍」製作委員会

最近あまり映画を観ていないあなたにこそ観てほしい作品を、映画解説者の中井圭さんが紹介する、「ナカイの1本 ナカチョイ」のコーナー。今回は『ラビング 愛という名前のふたり』を紹介します。


『ラビング 愛という名前のふたり』
WOWOWシネマ 5/25(金)よる9:00

detail_180516_photo07.jpg©2016 Big Beach, LLC. All Rights Reserved.

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