マーヴィン・ゲイとは?(2015/1/5配信)

2015/01/07

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新年一発目のぷらすとのテーマは『マーヴィン・ゲイとは?』
西寺郷太さん、池田裕子さん、吉岡正晴さん、大谷ノブ彦さんでお送りしました!

 

冒頭、ソウルミュージックが大好きだけどマーヴィン・ゲイは掴みづらいという大谷さん。郷太さんも掴む数年かかったと続き、マーヴィン・ゲイは掴みづらい"ウナギ"のような人と例えました。


マーヴィン亡き後に、彼を好きになったという郷太さん。そして、リアルタイムでマーヴィンを追いかけてきた吉岡さん。

番組前半では吉岡さんが翻訳されたデイヴィッド・リッツ著の「マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル」について、翻訳に至るまでの経緯、翻訳時の大変だったエピソードが語られました。


続いて、マーヴィン・ゲイの幼少期についてトーク。

牧師であった父親は裏では女装癖を持つ二面性があった人。兄弟の中でマーヴィンだけを虐待していました。

父親との確執により家を出たマーヴィンが出会ったのが憧れのハーヴィー・フークァ。

10歳年上だった彼に弟子入り、一緒に活躍するようになり、活動の地をデトロイトへ。


そんな中、59年に誕生したのがレコード会社、モータウンレコード。

数年の間にヒット曲をどんどん出し、デトロイトで大成功したモータウンはヒット曲製造工場と呼ばれるようになりました。

ハーヴィーの力添えでモータウンの創業者、ベリー・ゴーディに紹介されたマーヴィン。まずベリー・ゴーディの姉、アンナ・ゴーディーに気に入られ、そして彼女が後ろ盾になりモータウンと契約を結ぶことに。

当時マーヴィンは21歳、アンナは38歳。その後ふたりは結婚。


モータウンに入ったマーヴィンはドラマーとしてそのキャリアをスタート。

そしてソングライターとして曲を書くようになり、63年に「スタボン・カインダ・フェロウ」が初めてヒット。曲のヒットを経てシンガーとしてモータウンの中でも有名になっていったのでした。


この当時マーヴィンが憧れていシンガーが、フランク・シナトラやナット・キング・コール。

黒人シンガーの中では大きい声でシャウトすることが当たり前だったにもかかわらず、彼らのソフトな歌い方に憧れを抱いていたのでした。

しかしマーヴィンの思いとは違い、ノリのいいシャウトするような曲を歌わせたがったモータウン。事実、マーヴィンが望んだメロウ的な曲は全くヒットせず、テ ンポのいい歌って踊れるような曲がヒット。どうしてもナット・キング・コールのような曲が歌いたいマーヴィンはご褒美のように交互にやらせてもらったのだ そう。


ヒット曲が途切れた時立ち上がったのが、モータウン所属の女性シンガーとのデュエット話。そこで出会ったのがタミー・テレル。マーヴィンとタミーのデュエットはソウルミュージシャン界の中でも白眉のデュエットで、曲は次々にヒット。

そんな中タミーが突然、マーヴィンと同じステージに立っている時に倒れ、3年後の70年、24歳の若さで亡くなったのでした。


ある種完璧主義者だったマーヴィンは70年代以降になると、完璧なパフォーマンスができないことに悩み、ライブから遠ざかるように。。。


郷太さんより当時の録音機材のエピソードも語られました。

録音マイクの性能が進化したことによって、ソフトな歌声、声の素質で聞かせることができるようになったこの頃。時を同じくして、トラック(同時に録れる音)が増え、楽器・コーラスはもちろん、自分の声もミルフィーユのように何回も重ねることができるようになりました。

全てのコーラスを自身でやったマーヴィン。器でもなく色々な人のハーモニーでもない、それまで聞いたことのない、同一人物の声で曲のコード感が支配されていくような音像を世の中の人に届けたのでした。


番組後半は「ワッツ・ゴーイング・オン」を解説。

ベトナム戦争従軍兵だった弟から、その悲惨さを聞いたマーヴィン。ベトナム戦争をはじめとする社会の不条理さに対する不満を込め、70年「ワッツ・ゴーイング・オン」を録音し翌年リリース。

しかしリリースにあたり、それまでセックスシンボルとしてのイメージが強かったマーヴィンに、ベリー・ゴーディは猛反対。大ケンカの末にリリースし、結局モータウン史上一番凄いアルバムに!


ベリー・ゴーディーはこのことから学び、マーヴィンはそれまでのアイドル的存在から、全く違う新しいスタイルを誕生させ、セルフ・プロデュースできる環境を作り上げていったのでした。

さらにブラックミュージック、ソウルミュージックのアルバムの中で、初めてミュージシャンのクレジットを入れたのがこのアルバム。


「ワッツ・ゴーイング・オン」はモータウン、マーヴィンの成功だけでなく、モータウンの中でも、ブラックミュージックの中でも、大きなターニングポイントになり、革命的なアルバムになったのでした。


シングル「ワッツ・ゴーイング・オン」の歌詞についても語られます。

作中に出てくる"ファーザー"は、"自分の父親"と"神"のダブルミーニングとなっていて、30年間確執のある実の父に対しての隠れたメッセージでもあるのだとか。


ソウルの名盤の1つとして聞いたとき、最初はピンとこず、戸惑ったという大谷さん。それまでのソウルのアルバムからして、相当異端なこのアルバムの解説を受け、「その凄さがわかった!」と納得の一言。


嫉妬深く気が小さいというマーヴィンの人間性。

女の人にも、周りのシンガーにも嫉妬し、自分の不十分さ、優柔不断さをコンプレックスとして持っていて、自分は駄目人間と思っていたそうです。

作品の完成度の高さが人間性の小ささとすごく乖離している、まさに"こじらせ系シンガー"。


そんな人間の面白さが詰まっているマーヴィン芸論を今回の配信では「ワッツ・ゴーイング・オン」まで語り、残念ながら時間いっぱいに...。


前代未聞、配信中にスケジュール確認し、急遽1/30(金)に第2弾の配信が決定したのでした!

「ウィ・アー・ザ・ワールド」問題とマーヴィン後編などなど、まだまだ話すことは尽きない様子の皆さん!次回の配信をお楽しみに~!

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