マーヴィン・ゲイ 第2弾 (2015/1/30配信)

2015/02/02

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今回のテーマは『マーヴィン・ゲイ 第2弾 』。
西寺郷太さん、吉岡正晴さん、池田裕子さんでお送りしました!


1/5に『マーヴィン・ゲイとは? 』をお届けしましたが、その1回では全然話し足りない!ということで早速おかわり発動です!

マーヴィンの歴史は4期に分けることができ、1期がデビュー前まで、2期がモータウンデビューから「What's Going on」までで、前回はここまで語りました。

前回の模様はぷらすとアーカイブにて公開していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください!


今回は「What's Going on」リリースでスタートした3期以降を深掘り!

「What's Going on」といえば、マーヴィンの代表作であるということだけでなく、どんな母集団を集めて選んでもソウルミュージックベスト5に入るという名盤中の名盤!


今回はなんと、この「What's Going on」を一曲ずつ聴きながら、各曲を徹底解剖!

お送りした曲はコチラ!


1. What's Going On

2. What's Happening Brother

3. Flyin' High (In The Friendly Sky)

4. Save The Children

5. God Is Love

6. Mercy Mercy Me (The Ecology)

7. Right On

8. Wholy Holy

9. Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)


吉岡さんはこのアルバムを初めて聴いたとき、今までとずいぶん印象が変わったように感じたのだとか。

「What's Going on」はシャウトするようなR&Bシンガーな印象が強かったのに対し、今作ではジャジーな流れるようなメロディで、歌い方もさらっとして不思議な ふんわりした感じ。何度も何度も聞くうちにどんどん深みにはまる、また聞きたくなるアルバムです。


この作品にはあらゆる面で革新的な要素がたくさん含まれています。その要因となった時代背景がベトナム戦争。マーヴィンの弟フランキーがベトナム戦争から 帰ってきた際に、戦争の酷い殺し合いの様子や、何故殺し合い戦争をしなければならないのかといった胸中をマーヴィンに話したのだとか。その話が心に刺さっ たマーヴィンは、反戦の意味合いを込めてこのアルバムを制作。そのほかにも、環境問題や貧困問題など社会派なテーマを歌詞にして作られています。

しかしそれまでモータウンのソングライターや作詞家たちが作ってきたラブソングをはじめとした当たり障りのないポップな曲とは180度違うこのアルバム に、こんな社会的なメッセージソングはリリースできないとモータウンの社長ベリー・ゴーディは猛反対。しかしマーヴィンも絶対に出したいと引かず、出して くれないのならモータウンやめると啖呵を切るほど。しかし、結果リリースし大ヒットを記録!今までに無かった音楽を作ったからこそ、「What's Going on」はソウルのベストアルバムに入るほどのヒットとなりました。


気分屋で感性で動くダメな人でもあるけれど、「戦争はダメだ」と直観的に感じ取ったたことを作品にできるところがマーヴィンのすごいところ。

今でこそCDに歌詞カードが付いているというのは普通なことだけれど、発売当時のアメリカのレコードに歌詞がついていたというのも革新的。それだけマーヴィンが歌詞のメッセージを伝えたかったということ。そういった意味でも、このアルバムは常識を変えた一枚でした。


さらに、このアルバムは6曲目までがA面、7曲目からがB面になっていますが、A面の曲が全て繋がっているというのもこのアルバムのもう一つの凄さ。そう いった構成のアルバムはこれまでにはありませんでした。A面6曲でひとつのメッセージとなっていて、B面の7曲目からまた全部が繋がり、トータルでアルバ ムのコンセプトを伝えています。

「What's Going On」がA面の最初でB面の最後に「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) 」がくるのは、起承転結が構成として完璧。「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) 」の置き場所は最後しかないし、いわば組曲だと吉岡さんは語りました。

何回でもループしたくなるし、最後まで聴くとまた1曲目が聴きたくなるのも名盤たる所以。吉岡さんの一曲ずつの解説で、「What's Going On」の魅力をたっぷり堪能することができました!


「What's Going On」の後は「Trouble Man」「Let's Get It on」「I Want You」「Got to Give It Up」などをリリース。

その中でもディスコ的なサウンドの「Got to Give It Up」で、その後のキーワードとなるリズムマシーンを上手く使うことに成功。


当時は生演奏で良いドラマーが良いビートを叩くというのが至上主義で当たり前とされていたけれど、子供の遊びのようなレベルのビートが出る箱という感覚のリズムマシンを上手に使うというのは「Got to Give It Up」から始まりました。


そんな中、マーヴィンは最終期である第四期に突入。

奥さんとの離婚やドラッグにつぎ込んだりでお金がなく、ミュージシャンを雇えない中で注目せざる負えなかったのがリズムマシン。しかし、もともとデモテープを作るつもりで使用したリズムボックスが、意外と新しく斬新だったのだとか。


今回のぷらすとでは、そうした中で作られた「Sexual Healing」も聴いて頂きました!

4期は短く、マーヴィンは84年に亡くなってしまいますが、「Sexual Healing」を聴いた人々に取り入れられ、80年代のポップ音楽に大きな影響を残しました。

60年代には腰を揺らすと客が喜ぶようなアイドルとしてヒットを作り出し、70年代はストレートに想いを表現した誰もやっていなかった音楽を作り、そして 80年代はリズムマシンでコンピューターミュージックのはしりとなる作品を発表し、マーヴィンは10年周期で常に新たな音楽に対する可能性を提示してきま した。

しかし、どれもその年代ごとに確信を持ってやったわけではなく、直観や空気を感じ取って思いつきでやっていることがマーヴィンの凄さ。


そんなマーヴィンの魅力をもっともっと知りたいし、まだまだ全然語り足りないのですが、今回はここでタイムアップ!

4期の詳しいお話やその後に与えた影響など知れば知るほどマーヴィンへの興味は尽きません!次回に期待です!

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