映画とゴルフ (2015/2/6配信)

2015/02/09

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今回のテーマは『映画とゴルフ 』
中井圭さん、松崎健夫さん、梨衣名さんでお送りしました!

まずは皆さんのゴルフ経験のヒアリングからスタート!
CanCamの撮影のためにオーストラリアでゴルフデビューを果たしたという梨衣名ちゃん。
なんとWOWOW初のゴルフレッスン番組、芹澤信雄のゴルフアカデミーに出演中です!

この番組で本格的にゴルフをスタートする!とやる気たっぷりな梨衣名ちゃん!今後の展開に期待です!

番組前半は健夫さんに、映画におけるゴルフの歴史を教えていただきました。
文献などはないようですが、ゴルフのスポーツとしての起源は15世紀頃。
ルールやクラブができたのが1750年くらいで、世界で最初のトーナメントとして全英オープンが始まったのが1860年。
全米オープンが1894年開幕で、映画ができたのが1895年なので、ほぼ同じ頃に映画とゴルフの歴史が始まったと言えるようです。

資料も映像もなく何が撮られているかはわからないものの、1896年にはゴルフ映画が作られているそうで、少なくともイギリス発祥で、イギリスで最初につくられたのではないかと健夫さんは考察。
健夫さんが映像として確認できた一番古いものは1906年の作品。さらに、1914、15年頃にはゴルフとタイトルのつく作品が出始め、サイレント作品の頃から映画に登場していたようです。

中でも有名なのがチャップリンの「のらくら」。
この作品はゴルフ映画トップ10などには必ず入る作品の様ですが、実際には本編30分の中に登場するゴルフシーンは5分程。ゴルフ映画と言えるかはわからないけれど、チャップリンがゴルフの超絶テクニックを見せるシーンはとても印象深いもの。
さらに、ゴルフ狂時代というタイトルで公開されたことがあったのもゴルフ映画とカテゴライズされる一因かもしれません。

紳士・淑女・お金持ちのスポーツという印象が強いゴルフですが、1900年初頭にはハイソな人々のスポーツという印象で描かれていました。1925年の 「ロイドの人気者」では、主人公の大学に通う学生がゴルフバックを背負っているシーンがあるのだとか。当時のアメリカの良い大学に通う学生の三種の神器的 に持たれていたのがゴルフバッグ。その大学の学生の証として持っていたことを映し出しているようです。
しかし、その後1930年の「ゴルフと女房」では、ゴルフが一般大衆化したことが見受けられます。当時のアメリカではゴルフにかまけて家を開ける人が出て きたことを表す"ゴルフウィドー"が流行語に。高貴なものから、流行語が生まれる程に一般化されていった社会性も投影されています。

ちなみに、ゴルフ映画の作品数は圧倒的にアメリカが多いのだとか。タイトルにゴルフと付く作品は映画とドラマあわせて約300本。
これだけ多くの作品が作られた理由のひとつは、アメリカにあるゴルフ場の数が半端なく多いということ!世界のゴルフ場の50%がアメリカにあると言われ、その数はなんと17600!
ゴルフ発祥の地であるイギリスが2位で約2700、日本が約2400、カナダは約2300なのでアメリカだけ飛び抜けて多いことがわかります。プレイ人口や場所が多く、国内の人のスポーツとの馴染みが深いからこそこれだけの作品数にも繋がったようです。

番組中盤ではスポーツ映画の撮影技法についてトーク。
「サッカー映画はなぜ少ないの?」といったコメントもありましたが、それはずばり作り辛いから。
映画にはイマジナリーラインと言う考え方があり、これはカメラを切り替えてもどの場所のシーンか混乱しないようにするための技法。
これをあえて崩す表現方法ももちろんありますが、見てる人たちにとって状況を組み立てやすいのがイマジナリーライン。
サッカー中継でもコート全体を映すような引きの映像がメインで、選手がアップとなるのはハイライトのプレイバックのみという映し方が主流。これはいろんな ところにカメラを置いてずっとアップで追っていると、どこを映しているかわからなくないし試合の流れがわかりにくくなってしまうから。サッカーや野球な ど、色んな所に色んな人がいて、ボールがグラウンドを動き回るようなスポーツは位置が分かりにくくなりやすく、自由な表現には向いていないようです。

そして、ゴルフの映像にもイマジナリーラインがありました。
ゴルフを映す際に使われるカメラは3つ。
・ゴルファーの背中から映して、グリーンの方に飛んでいく画
・ゴルファーの横から映して、スウィングしている画
・グリーン側から映して、ボールが飛んでくる画

梨衣名ちゃんもゴルフアカデミーでこういう撮り方がされていたそうです。
しかし、ゴルフ映画では背中から撮ることは少ないのだとか。
その大きな理由が、ゴルファーを演じる役者みんながゴルフが上手いとは限らないということ。
背中から撮れば球筋が丸わかり。飛距離や球筋のコントロールはプロでも難しい技術で、それを綺麗にできるまで撮り直すのは様々な面で高リスク。
そのため、球がすぐフレームアウトする横からのカットと、どこに落ちたかがわかるグリーン側からのカットを撮ることがほとんどのようです。

スポーツ映画という枠で見ると逆転劇を描けるか描けないかが重要で、ゴルフは描けないこともないけれど、大逆転のカタルシスを描くのは厳しいし、映画の幅として作り辛いんじゃないかと語った中井さん。
しかし、勝負としては描きにくくても、何かのメタファーには使いやすいのではと考察。
たとえば「バガー・ヴァンスの伝説」や「ありがとう」では人生や正直者のメタファーになっているようで、一度試合が始まると途中で投げ出す事ができないこ とや自分と向き合う様子、他のスポーツとは違い自己申告性があることも、ゴルフが持つメタファーとしての描きやすさのようです。
さらに年齢幅が広いことも描きやすさのひとつ。他のスポーツは若年だけれど、ゴルフは若い人から高齢の人まで第一戦にいることも影響しているのかもしれません。

スポーツ映画は、競技人口やマーケットの大きさ、撮影技術の問題など、それぞれのスポーツごとに特性があり、そういった映画自体に影響を与えます。
しかし、テクノロジーの進化で物理的な問題はクリアされていっているし、ゴルフにもかわいい女子ウェアが増えたりと、できることも増えていっているはず。
健夫さんは、「実際にその世界でスターが生まれる事でスポーツそのものが人気になったりすることがあるけど、映画もそういうのを見せる事で憧れる人が出てくることもあるし、色んなジャンルのスポーツを取り上げて、業界の活性化の入り口になったら良いな」と語りました。
そういった意味では2020年にオリンピックを控える日本だからこそ、日本でスポーツ映画が作られていけば、今注目されていないスポーツにより興味が持たれ、それぞれのスポーツが活性化されていく可能性も高いはず!ゴルフはもちろん、これからのスポーツ映画に期待です!

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