京アニが好き!(2015/3/5配信)

2015/03/06

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今回のテーマは『京アニが好き!』

サンキュータツオさん、国井咲也さん、池田裕子さんでお送りしました!

多くのアニメファンの心を掴んで離さない京都アニメーション。通称京アニ。今回は、同じく京アニの虜になっているこの3人で、歴史を振り返りつつその魅力に迫りました!

 

1981年に創業し、1985年に今の京都アニメーションとして法人化し設立。今年で設立30周年を迎え、数々のヒット作を生み出してきました。

 

京アニ初の元請制作アニメが2003年の「フルメタル・パニック? ふもっふ」。そして2005年には「AIR」を制作。原作がある作品では「原作をいかにアニメに昇華するか」という切っても切り離せない問題がありますが、この頃には、京アニはTVシリーズで原作に忠実にやってくれる制作会社らしい、という世間の評価が浸透。原作ユーザーでも楽しめるクオリティを安定して維持できるという信頼感を獲得しました。

 

そんな原作至上主義と言われた会社が、2006年にライトノベル原作でありながら実験的なシリーズ構成を行った作品を作りました。

それが「涼宮ハルヒの憂鬱」。

原作とは全く違う順で話数を組み立てていて、予備知識が無いと何をやっているのかさっぱり意味が分からない状態ですが、原作のハルヒと言うキャラクターをひっぱってきてむちゃくちゃやりますよ、それを一緒に楽しみましょうよというスタンス。

1話でいきなり一般の人がチャンネルを付けてドン引くようなキャラクターを出したり、劇中劇で自主製作映画作るシーンでは撮影のプロセスではなくいきなりできている映画をまずそのまま出したりと、びっくり感に溢れた作品でした。

しかしこれが、オタクのみではなく日本国内が京都アニメの名を知る作品に。

 

さらにシリーズ2期目には、ある夏の日を何度もやりなおす"エンドレスエイト"を放送。8話あり、それぞれ各話違う演出家が担当。この8話は演出面で微妙なマイナーチェンジがあるものの、なんとストーリーは全て同じ。8話連続全く同じ話をオンエアし衝撃が走りました。

 

この頃から、オタクは果たして成熟しているのかということが図られ始めたのだとか。

このエンドレスエイトの仕掛けは、良くやったという人もいたものの、結果としては洒落にならないくらい叩かれてしまいます。

前段としてガイナックス制作の「天元突破グレンラガン」の作画問題があり、前週と絵柄がかなり変わった週を見た若いアニメファンが、作画崩壊だと騒いだことがありました。しかし昔からアニメを見ていた人達は話数によって作家の個性が出てるだけわざとやっているんだとし、新旧オタクが大激突。これにより、各話均質にキャラクターを描かないと叩かれるという恐怖で業界が委縮傾向に。

 

そうしたアニメユーザーの趣味嗜好が変化し、仕掛けや洒落がなかなか通じなくなっているぞという空気にある中、エンドレスエイトが放映。

この頃はニコニコ動画をはじめ、ネタを"(笑)"として楽しむという文化が出てきていましたが、そんな中でも相当な叩かれ方をしたため、タツオさんは若いオタクはこれ許容できないんだという絶望感があったのだそう。

しかしこうした仕掛けが京アニには多く、それが京アニの面白さ。涼宮ハルヒ以前は、TV局側からそれはやめてくださいという規制がかかりましたが、これ以降制作会社主導や制作委員会方式と言う作品作りが行われるようになります。

 

京都アニメは名前の通り京都の会社であることから、アニメ業界で行われる人材の貸し借り問題にさらされず、自社の技術力向上とその流出防止が行われ、もともと自社の独自性を高く持つ会社でしたが、この頃から意識的に自社ブランディングを行うようにもなります。

京アニでは人材の貸し借りが行われないため、自社作品にだけ集中し高いクオリティの作品をつくることができます。テレビ全般に、どの局のどの番組も似たり寄ったりな声優起用だという問題がありますが、京アニは新人声優を起用。「涼宮ハルヒの憂鬱」や「らき☆すた」が社会現象を巻き起こした要因の一つにキャラクターソングの存在がありますが、これは声優さんが歌って踊るという仕掛け。劇中と同じ歌と踊りを声優さんにやってもらうには練習してもらう時間を取らなければならない。でも著名な人ではその時間を押さえられない。しかし、若手を起用することで練習する時間を取り、自社で制作を行うことでアフレコに時間をかけることもでき、そうして作品力を高めたことで大きな話題となりました。

そのほかにも、京アニ作品の放送中に京アニのCMが入ったり、自社の京アニショップでグッズ販売を行ったり、自社文庫レーベルを立ち上げオリジナル作品を作ったりと、画期的なことをたくさん行いました。

 

また、同時期にはフジテレビがノイタミナと言う深夜アニメ枠を開始。アニメユーザーじゃない人向けにアニメを作り始めたのもこの時代で、相乗的にアニメユーザーが増えました。

そんなノイタミナの真裏で放送され、どっちも観たいのに・・・!!!!!という木曜深夜のアニメ戦争を起こしたのが「けいおん!」。

「けいおん!」では、それまで男性向けアニメを作っていた京アニが女の子のかわいいを突き詰めていった結果、それが女性にも響き女性ファンを獲得。

裕子氏も、ビジュアル見た時点では男性向けの萌えアニメだと思い1話を観なかったそうですが、周りの女子に勧められて見始めたら、ただの萌えアニメではなかったと語るほど。主要スタッフが全員女性で、女性ならではの嫌みがなく男性に媚びないキャラクターの可愛さが魅力的。

ストーリーは大味なプロットがなく、日常系といわれる何も起こらない女の子たちの毎日を描いた作品で、軽音部ながら練習のシーンはほとんどなく、放課後に皆でケーキ食べてるシーンばっかり!バンドで成り上がることを目的とした方が物語としてわかりやすいし好まれがちですが、京アニは女の子がお茶会をしていたり、ただキャッキャしている永遠に終わらない日常を観たいそうがいるということをわかっていてそこにフォーカス。深夜アニメは疲れた大人が帰ってきて見るからこそ、ストレスがかかるストーリーよりも、いつ見てもポワーンとなるような癒しが欲しい。その中「けいおん!」の癒しは100点!夕方になると今日のおやつはなに食べてるかな、今日の唯ちゃんのTシャツはなんて書いてあるかな、なんて思っちゃうというお話も語られました!

 

しかしそれだけではなく映像での挑戦と言う点では楽器のディテールを非常に細かく見せています。これは京アニが手掛ける作品に通ずることで、「フルメタル・パニック? ふもっふ」の温泉回、「涼宮ハルヒの憂鬱」の学園祭のバンドシーン、「Free!」の水の表現など、各作品に最低一か所は技術力を思いっきり出すパートがあるのだとか。作品ごとに新しいことを見せることは自社の技術力を挙げる挑戦であり、テレビアニメの最高到達点を魅せることで、その他のアニメが物差しにするのだとも語られました。

 

そうして技術力もブランドも確立した京都アニメーション。弱点を挙げるとすれば、これらの長所が翻ってることはあるかもしれないと語った国井さん。目が大きくてキラキラしてて髪の毛ふわふわで、というオタク向けの味付けをしたキャラクターに雪の女王をやらせて、それが世界に受けるかどうかというのはまた別のはなし。しかしそうしたキャラクター造型も許容するのが日本のアニメ文化でもあり、アニメ好きの境界なのではとタツオさんは考察しました。

 

萌えが溢れ出たオタクトークが白熱するあまり、配信のほとんどが作品紹介を占めましたが、ビジネススキームやアニメ業界の変遷まで知ることができる配信となりました。

まだまだもっと語りたいことあるのに!ということでおかわりにも期待です!

 

京アニフェスを観たい!なんてコメントもありましたが、WOWOWでは3/15(日)より【設立30周年!"京都アニメーション"春の祭典】を放送!

http://bit.ly/1Etlt9d

 

『涼宮ハルヒの憂鬱』『涼宮ハルヒの消失』『映画「けいおん!」』『たまこまーけっと』『たまこラブストーリー』『氷菓』『空を見上げる少女の瞳に映る世界』『天上人とアクト人最後の戦い』の全75作品をお届けします!

さらに、各作テレビシリーズの第一話は無料放送!

また、『たまこまーけっと』と『空を見上げる少女の瞳に映る世界』は放送に先駆け、WOWOWメンバーズオンデマンドで先行無料配信中です!

http://bit.ly/1FiF4r3

 

どうぞたっぷりと京アニの魅力をご堪能ください!

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