恐怖映画の世界地図 (2015/3/9配信)

2015/03/10

恐怖映画の世界地図_re.jpg

今回のテーマは『恐怖映画の世界地図』

西寺郷太さん、添野知生さん、松崎健夫さん、海下真夕さんでお送りしました!



文化の違い、国の違いによって、恐怖映画は変わって来るの?ということで、この配信の為に初めてホラー映画を観た郷太さん、怖がり添野さん、霊的なものは怖くない健夫さん、ガチホラーマニア海下ちゃんで「怖い」について大激論!

 

まずホラー映画は、

ゴシック:怪奇・幻想など世の中に存在しないもの

モンスター:フランケンシュタイン・怪物・ドラキュラ・狼男など

心理スリラー:異常人物、殺人鬼など

という、時代や人それぞれの考え方で変わるけれど、大きく分けて上記の3種類に分けられるそうです。

 

ホラー映画の歴史は、1895年に映画が始まった一番最初からスタートします。

「スコットランド女王メアリーの処刑」という1分ほどの映画をエジソン社が作ったことが始まり。

処刑シーンで首が落ちるのをトリック撮影で見せていて、今なら首を人形にするとか、カットを切って編集しているとうことは容易に想像できますが、当時は編集しているということはわからないため人々は驚愕。電車が観客に向って走ってくる映像も、映像を見たことが無い当時の人々にとっては驚きであり、迫ってくる怖さに逃げ出したのだとか。そうした未体験なことを体験させてくれるのが映画であり、今の色んな映画にも繋がっています。もともと映画は見世物小屋やお化け屋敷、手品をやっていたりするところの横で上映されていたため、怖い人形劇や残酷な出し物が下地にあった所に映画で同じことやったらいいんじゃないかということでホラー作品が上手くマッチしたのだとも語られました。

 

ホラー映画の利点は低予算で作れるということ。

お金がない学生でも作ることができるし、これから振興しようとする映画製作会社の1本目としても手を出しやすいのだそう。

ホラー映画は怖がらせることさえできればよく、一方でそれは演出力がいるということ。怖がらせるということは、観客に集中して画面の中に入り込ませ、感情移入することでドキッとさせるということ。だからこそ演出力が必要だけれど、ホラーで怖がらせられれば演出力があると認められることでもあり、ジェームス・キャメロンやスピルバーグ、イーストウッドをはじめ、様々な監督がホラー映画でデビューしています。

お金を掛けられないからこそ、キャスト陣にとっても出演のチャンスを得られる場になっていて、ケヴィン・ベーコンやマシュー・マコノヒーなども新人の時にホラーに出演しており、新人発掘の場となっています。

日本ではアイドルがよく恐怖映画に出演していますが、忙しいアイドルでも夜に撮影できるのはナイトシーンが多いホラー映画ならではのポイントのようです。

 

ホラー映画が好きな人の感覚のひとつとして、自分じゃなくてよかったとほっとしたいんじゃないかということが挙げられました。健夫さんは、世紀末モノを観る理由は、夜に玄関のカギを締めているか確認する事と近いと考えているそう。わざわざお金を払ってまで怖いものを観るというのは、自分はそうじゃないと確認する作業。ジェットコースターが好きな人の感覚とも近いのではと語られました。

 

西洋の人達にとってお化けや幽霊はいたずらをするような存在で、どちらかというと悪魔の方が恐怖の対象。

キリスト教圏の影響も大きく、70年代には悪魔を怖がる映画が沢山作られました。その中、霊的なものを怖いと思わせた日本の恐怖映画の功績はとても大きく、Jホラーブームで海外にアピールしたことで、リメイクやオリジナルの続編も作られました。

Jホラーはどうやって撮るかが命。画面の中のどこに人を置いてどこに怖いものを置くか、記号的なことだけれど、怖いをどう見せるかというテクニカルな部分が世界に認められました。

また、曖昧さを残さずはっきりと見せたことも世界に通用した大きな理由。朦朧としていて何か怖いことが起きているようだけどはっきりしないという映画も沢山作られてきましたが、何故呪わなきゃいけなかったかの因果関係をきっちりいたり、テレビから悪霊がでてくるという場面で本当に出てくる様子を見せたのは画期的で、世界的に受け入れられたポイントのひとつだと語られました。

 

番組最後は幻のホラー映画、「シェラ・デ・コブレの幽霊」のお話が語られました。

「シェラ・デ・コブレの幽霊」はアメリカで作られたホラー映画。日本では60年代に一度だけ日曜洋画劇場で放送され、当時の人が観てすごく怖がったのだそう。しかしアメリカでは、制作者が企画が上手くいかなかったからということでお蔵入りに。日本、イギリス、オーストラリア、カナダとアメリカを外してマニアがいるそうで、伝説の映画となっていました。関係者の財産が古物商に出た際にフィルムもオークションに出されましたが、アメリカでは観た人がほとんどいないため買い手がつかず取り下げに。その話を聞いた添野さんとオーストラリアの人が競って、添野さんが購入されたそうです。ただフィルムなのでそれだけでは見る事が出来ないため、何度か上映会を行われ、金沢映画祭では字幕も付けての上映を行ったそうです。

そんな幻の作品、やっぱりみんな観たいし添野さんも見せたい!ということで、ソフト化しようという企画もあったそうですが、本人が良く思っていなかった作品だからと権利者からの許可が下りずソフト化は難しいのだとか。

さらに、添野さんが所持しているプリントはモノクロだけれど、オリジナルはカラーで、さらに結末も違うらしいということが後に判明。60年代にリアルタイムで観た人が結末が違うと話したことから調べていくと、添野さんの持つプリントの他に、UCLAのアーカイブにもう一本あることがわかり、そちらはカラーで結末も正しいのだそう。自身が持つ方はおそらく試写用だったんじゃないかと添野さんは語りました。ちなみに、UCLAでプロデューサーの遺族の方々も招かれたお披露目上映会があったのだとか。もしかするとアメリカ主導でソフト化される日がいつか来るかもしれないとも語られましたが、いつか何らかの形でこの作品がお目見えする機会があることを祈るばかりです・・・!

 

このお話は「せっかく添野さんがいるんだから聴きたい!」というニコ生のコメントからお話が始まりましたが、健夫さんも「探偵ナイトスクープ」に添野さんが「シェラ・デ・コブレの幽霊」のことで出演したのを見てからずっと聞きたかったお話と言うことで大興奮!ホラー好きの海下ちゃんも興味津々でした。

 

今回は各国の恐怖映画の特徴や幻の作品まで、ホラー映画を観たいと思う気持ちが高まる配信となりました!

 

WOWOWでは【"恐怖"の世界選手権】として、世界各地から集めた注目のホラー映画6作品をお届け!

ちなみにこの特集作品のうち、健夫さん、添野さん、海下ちゃんのベスト3は見事一致!

1位:『MAMA

2位:『殺人漫画』

3位:『ザ・アブノーマル』

だそうです!

海下ちゃんは、「ただ驚きたいとかびっくりしたいとか幽霊がいるかもと思って観るものより、謎解きがあって、登場人物のストーリーが最初から最後までちゃんと一定してつじつまが合ってるホラーが一番好き」と語りましたが、『MAMA』はまさにそんな作品。郷太さんも見てよかった怖面白い話だと語ったオススメ作品です。

6作品の詳細や放送スケジュールはコチラから要チェックです!⇒http://bit.ly/1C3Eikk

 

また、健夫さんが「ホラーの歴史を抑えるための10本」を語ったぷらすと『ホラーの夕べ』のアーカイブはW流にて公開中!

http://bit.ly/1BlN6Qt

 

是非今回のぷらすととあわせてお楽しみください!

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