女優と金髪 ブロンド問題パート2(2015/3/13配信)

2015/03/16

ブロンド問題_re.jpg

今回のテーマは『女優と金髪 ブロンド問題パート2』

中井圭さん、松江哲明さん、松崎健夫さん、浅賀優美さんでお送りしました!

このブロンド問題、実は2013年にも一度お話したテーマなのです。その時にも出演された健夫さんに前回の内容の復習もふまえて、まず映画におけるブロンドの歴史を教えてもらいました!

初期の映画には金髪の女優はあまり映っておらず、最初のブロンドスターがメアリー・ピックフォードで、これが1916年のこと。モノクロ映画の中では金が白になるため、周りの女性はブルネットで、ヒロインだけを金にすることで映えさせる手法がとられました。ブロンドの美人がヒロインという時代が30年ごろまで続いたあとには、ちょっといい女だけど悪女というイメージに金髪が使われるようになりました。髪の毛を染める染料が一般化したのもこの頃なんだとか。その後、マリリン・モンローが出てきたことで、ダム・ブロンドと言われるおバカイメージが定着。また、モンローは同時に悪女のイメージも演じていて、彼女によってブロンドのイメージがかなり一般化したんじゃないかと語られました。さらに、モンローと同時期にブロンドのイメージを作ったのがディズニー。シンデレラに象徴される、お姫様=金髪というイメージがありますが、グリム童話の原書の挿絵は金髪ではなく黒髪。美しい髪の表現は童話や神話など様々なところにありますが、美しい=金とはどこにも言及されておらず、いつの間にか美しい髪は金髪だという解釈が刷り込まれてきたようです。マリリン・モンローやシンデレラが流行した50年代には映画が全世界で同じものを観られるようになり、みんながそのイメージを抱いたのだろうという仮説が建てられると健夫さんは語りました。

 

その後70年代は女性の人権や進出が訴えられた時代。それまで金髪がスタイルの良さやセクシーさ、性対象としての役割も担っていたのに対し、みんなパンツスタイルで足を見せなくなったり、映画も女性の自立問題を描くようになりました。

そして80年代のジョン・ヒューズの青春映画ではブロンドではない女の子がヒロインに。当時、テレビには金髪美女がいたり、男性の中でグラビアアイドル的な人気やセクシーなアイコンとしてのブロンドはもちろんいたものの、映画で描かれる美女は変わってきていたようです。

 

WOWOWで放送する「キューティ・ブロンド」は、金髪をメタ的に描いた作品。

この作品には、金髪で巨乳で白人であることが、アメリカの女子の集団や学校生活において人気を持つということが大前提にあります。さらにブロンドの主人公、エル・ウッズが彼氏に振られる理由や、買い物に行った際のブルネットの店員の対応から、おバカな金髪と頭のいい黒髪というイメージも描かれています。

しかし、この映画の素晴らしさは、これらのステレオタイプなイメージを利用しながらも、それだけではなくこういう考え方もあるんじゃないということを知らせていること!松江監督は、エルは良い意味で自分を変えずに、生きてきた経験値が活かされ、周りの偏見を吹っ飛ばすのが痛快だと語りました!

 

今作でエル役を演じたのがリース・ウィザースプーン。

そもそもナチュラルボーンのブロンドは、世界人口の中で1.8%。北欧のあたりは8割が金髪と言われるものの、アメリカ人の人口比率は5%で、髪を染めてブロンドを演じる人が多く、リースもその一人。

彼女は世の中の女性のステレオタイプを変えようという意図があってエル役を演じ、当時まだそこまでメジャーではなかった彼女の転機ともなりました。

しかし、松江監督が「女優はイメージが付くと先が続かない」と語った様に、ひとつのイメージでずっと続ける人は少なく、そのイメージに行ってしまうと戻ってきにくく、足枷になってしまうというのは事実。リースは「キューティ・ブロンド」のイメージでメガヒットばかり取れる役者になる道もあったかもしれませんが、彼女はその道を選びません。彼女はそこが目標ではなく、演技として評価をしてもらうために、ブロンドのイメージではなく元の髪を活かせる役の方が良かったのです。結果、リースはブロンドのイメージから脱し、地毛で演じた「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」で アカデミー賞 主演女優賞を受賞します。

 

さらに、キャメロン・ディアス、シャーリーズ・セロン、シャロン・ストーン、ウィノナ・ライダー、クロエ・グレース・モレッツ、メリル・ストリープなどなど、そのほかのブロンド女優についても深掘り。彼女たちのイメージの崩し方や苦悩、キャリアの積み重ね方などが考察されました。各女優さんの演じてきた役やイメージを語っている内に、最後はあんな女優さんやあの役が好き!など個人的な好みのお話で白熱!

 

単純に思える髪色や髪型の深さやイメージの持つ力を知ることができる配信となりました。

ブロンドの役割や描き方が戦後戦前100年の間に社会情勢にあわせて変わり、映画の中に社会へと投影されて行ったように、髪の毛の色も演出に含まれているという見方をすると、映画の楽しみも増えるのではないでしょうか。

 

WOWOWでは≪吹替で見る!「キューティ・ブロンド」シリーズ≫として4/6(月)にシリーズ1作目と2作目を一挙にお届け!

http://bit.ly/1NYYPd5

 

さらに、リース・ウィザースプーンがアカデミー賞 主演女優賞を受賞した【ウォーク・ザ・ライン/君につづく道】も4/29(水・祝)よる6:30より放送!

http://bit.ly/1ETxvKF

 

どうぞ本日のぷらすととあわせてお楽しみください!

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