ポール・ウェラーの時代(2015/4/6配信)

2015/04/07

ポール・ウェラーの時代_re.jpg

今回のテーマは『ポール・ウェラーの時代』

西寺郷太さん、宇野維正さん、東美樹さんでお送りしました!



この日はスタイル・カウンシルの楽曲を聞きながら、ザ・ジャムからソロになるまでのポール・ウェラーの軌跡を掘り下げました!

今回お届けした楽曲はコチラ!

 

「アワ・フェイバリット・ショップ」より

◆シャウト・トゥ・ザ・トップ

◆タンブリング・ダウン

◆ロジャース

 

「カフェ・ブリュ」より

◆ザ・パリス・マッチ

◆ユーアー・ザ・ベスト

 

ポール・ウェラーは10代で3ピースのパンクバンド、ジャムでデビュー。ピストルズやクラッシュの強烈なメッセージの影響を受けて出てきたバンドですが、音楽的にはスモール・フェイシズやザ・フーの影響を受けていて、世に出るために当時イギリスを席巻していたパンクブームに乗っかります。デビュー後1年ちょっとした頃にはイギリスを代表するバンドになり、6枚のアルバムをリリース。最後のアルバムでは全英一位に上り詰めて解散しました。

 

ポール・ウェラー自身はアメリカの黒人音楽に非常に強い憧れを持っていたため、自分のやりたい音楽は3ピースのギターバンドではできないということで、オルガにストであるミック・タルボットと組み、新しくスタイル・カウンシルを結成。シンセサイザー全盛期だった当時、ロックでアッパーな曲を期待された中で、生演奏のお洒落なサウンドにシフトし驚かせます。

 

スタイル・カウンシルと言う名前も、「スタイル評議会」と言う意味。お洒落音楽というジャンルが生まれたのがスタイル・カウンシルだと言っても過言ではなく、カッコイイ物を真似てお洒落なものとしてプレゼンすることをやったのはスタイル・カウンシルが最初。

ポール・ウェラー自身も「誰もがヘンな格好をしてたと」と言われる80年代でもいつでもお洒落。髪型はちょっとヘンなときもあったそうですが、とにかく着ているものがかっこ悪いなんて一瞬も無い人で、基本とするモッズをもうちょっとモダンに自分なりにアレンジする特別なセンスの持ち主。

 

しかし、ジャムから変わりすぎたことと、お洒落過ぎるセンスの良さ、黒人音楽への憧れが本物志向に行きずぎてしまったことに、イギリスのリスナーや評論家がついていけなくなってしまう時期が来ます。それがスタイル・カウンシル後期からソロの初期。バックコーラスだったD.C.リーとポール・ウェラーが結婚しメンバーになった頃から、イギリスメディアから総スカンをくらうように。宇野さんは、ファンが離れたというよりも、黒人コンプレックスへのバッシングをとにかくめちゃくちゃ悪く書かれるようになったのが印象的だったと語りました。

当時はシンプリー・レッドやシャーデーなど、スタイル・カウンシルが先駆的にしてきたことをより本格的に上手くやる人がどんどん出てきた時代。日本での人気は盤石で支持もあり、そのお洒落感も愛でられていましたが、急速なイギリスでのバッシングで「コンフェッション・オブ・ア・ポップ・グループ」が最後のアルバムとなります。

 

この「コンフェッション・オブ・ア・ポップ・グループ」の制作当時、ポール・ウェラーはガレージハウスという新たな鉱脈を見つけていました。みんなが本格的なソウルにすり寄っていく中、自分がやるべきソウルミュージックはこれなんじゃないか、とハウスアルバム「モダニズム:ア・ニュー・ディケイド」を録音します。しかし、イギリスではレイヴ系のサウンドが先にブレイクし、ガレージハウスも出てくるものの、圧倒的にポール・ウェラーが流行をキャッチするのが早すぎてみんなに理解されず、このアルバムはお蔵入りに。

 

こうした不遇の時代の中、スタイル・カウンシルは解散。ポール・ウェラーはソロになり、UKロックの王道のようなところに原点回帰していきます。ポール・ウェラーが不遇だったことは色々あるけれど、彼が好きなソウルミュージックに自身の声が合わなかったということは大きいようで、結局ロックにしか俺の声は合わない!となったのがソロ。リッケンバッカーを鳴らしてシャウトするのが合っていて、ついに2枚目のアルバムで国民的スターに返り咲きます。さらにブリットポップブームの頃のバンドが尊敬しているアーティストとして挙げたのがポール・ウェラー。ロック界のアニキとしてまた完全復活を果たしました。

 

ポール・ウェラー自身は本当にただの音楽好きだと語った宇野さん。リスナー体質の強い人は自分の道がどっかでできてしまいがちだけど、未だに新しい音楽をバンバン聞いているし、彼のベースにある軸はぶれないけれど、時代ごとに音楽の趣向が変わっていくのが彼の凄いところ。郷太さんも、「まれに見るくらい音楽に誠意がある真面目な人。人種を超えた憧れに対して行ってきたことは日本人として見本にしやすいし、天才型ではなく真剣にぶつかっていく姿は後進にも勇気を与える人」だと語りました。

 

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今回のぷらすととあわせてお楽しみください!


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