レッドフォードが来た道(2015/4/7配信)

2015/04/08

レッドフォードが来た道_re.jpg

今回のテーマは『レッドフォードが来た道』

中井圭さん、松崎健夫さん、池田裕子さんでお送りしました!

二枚目スターとしてハリウッドに君臨したロバート・レッドフォード。裕子氏は若い頃の姿を見て「こんなカッコイイ人がこの世にいるの?!夢の中の存在みたい!」とびっくりするほどのイケメン。アメリカではゴールデンボーイと呼ばれ、理想の美しい白人の少年というイメージで出てきましたが、そのイメージに抗うことをずっとやり続けたことでから今なお活躍しているという人でもあります。

 

レッドフォードの青年期は、学校も不真面目で勉強もせず、ひとところに落ち着くこともできず、長続きもしないという自由人。自分探しのモラトリアム期の様な時期を過ごしますが、芸術への夢が諦められずに行ったニューヨークで転機が訪れます。友達に勧められて演劇学校へいきますが、学校でも勉強してなかったように、演劇学校に行ってもトレーニングをしないレッドフォード。同じことを繰り返すのが嫌だったようですが、やらないのだから当然できないという状態。それで引っ込み思案になり、教室でも隅っこの方いて友達もできない中、一対一の対話劇の際にペアができないという事態に。しかたないから先生が相手役になってくれるのですが、先生はセリフを丸暗記しているのでレッドフォードがセリフを言ってもただ返すだけの繰り返し。それに腹が立ったレッドフォードは教える気があるのかと先生を投げ飛ばしてしまいます。しかしその先生が続けた方が良いよと言ってくれたことで演技に目覚め、この出来事が即興重視でほとんど練習をしない役作りの原点にもなりました。後の監督作品でセリフが少ないのも役者に自由に演技させるため。本人の演技でも何も言わずに遠くを見つめてるカットが多いのは、台詞を介さずとも観客に伝わるものがあり、それは役者の力で映画の力でもあります。台詞を丸暗記する役者は決まった演技しかできないからやり辛い、という話があった様に、レッドフォードがずっと支持されているのは、どんなジャンルでも自分が周りに合わせる演技を行い、画面の中に自然に溶け込んでいるから。先生に認められたことが、こうした後のレッドフォードの演技に繋がる礎となったのです。

 

その後テレビの世界を経て、初映画「戦争狩り」に出演。その後契約不履行で映画に出られなくなって舞台に行ったりしながらも、ついに彼がスター街道を上ることとなった映画「明日に向って撃て!」へ出演します。この作品には色んな逸話がありますが、紆余曲折を経てレッドフォードはサンダンス・キッド役を演じます。サンダンス・キッドは、レッドフォード曰く自分とダメなところが似ている特別なキャラクター。「戦争狩り」でギャラを得たレッドフォードはユタ州に20エーカーの土地を買い山小屋を作っていますが、その山にサンダンスと名付けます。当初はスキーをしたかったという理由で買った土地だったのですが、ここで後にサンダンス映画祭をやるようになるのです。

「明日に向って撃て!」と同年に「白銀のレーサー」を自主制作。しかしインディペンデント制作では中々フィルムを買ってもらえないのが当時の映画界の状況。これが自分で映画を作ったとしても見てもらう機会がないことを考えるきっかけになり、サンダンス設立にもつながりました。

 

73年には赤狩りを初めて映画で描いた「追憶」と「明日に向って撃て!」の黄金コンビで作られた「スティング」、76年には後の監督業の礎ともなった「大統領の陰謀」などに出演しますが、その後はだんだんと停滞気味に。そんな中78年に始めたのがサンダンス映画祭でした。もともとは「ユタ・US映画祭」として昔の映画を上映していましたが、84年にサンダンス映画祭と言う名前に。その前の81年に映画製作が実践できる研修施設としてサンダンス・インスティテュートという非営利団体を設立。最大の理念は俳優の立場を尊重した映画作りをを学ばせること。レッドフォードが「普通の人々」で監督になった時によかったことは、俳優の気持ちが分かるということ。映画監督をする人は技術や構図に気を取られて俳優を操り人形みたいに動かしたくなるけれど、俳優は自由に演技をする操り人形ではないということを監督に知らしめたかったのです。

結果的にここからはコーエン兄弟やデヴィッド・O・ラッセルをはじめ、有名な人材を輩出。当初は発表の場にするために始まった映画祭も、90年代頃にはバイヤーが集まるようになり、マーケットができ、有名人が来るようになり、報道陣が集まり、メジャーな映画会社が注目し、次第に世界で知られるようになりました。

 

レッドフォードの人生は正に伏線だらけ。「白銀のレーサー」で挫折したことがサンダンス映画祭に、テレビの世界にいたことが「クイズ・ショウ」に繋がったことをはじめ、ゴールデンボーイと呼ばれて苦悩や葛藤があった若い頃の経験も、後々の彼の映画人生に繋がっていったのです。

健夫さんの解説により、作品だけでなくレッドフォードの人生を追うことで、彼の精神論も知ることができる配信となったのでした!

 

WOWOWでは≪ハリウッドスター ロバート・レッドフォード≫と題し、出演・監督作6作品を4/13(月)より一挙放送!

http://bit.ly/1c7g2T6

若い頃の作品から近作まで、今回の配信で紹介された作品も放送致しますので、ぜひ今回のぷらすととあわせてお楽しみください!


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