ゴジラを語る。(2015/4/21配信)

2015/04/22

ゴジラを語る_re.jpg

今回のテーマは『ゴジラを語る。』
中井圭さん、堺三保さん、添野知生さん、梨衣名さんでお送りしました!

日本のみならず世界中に多くのファンがいるゴジラ。今回はなぜゴジラが世界的なアイコンとなったのか、その歴史や特徴などを辿りながら掘り下げていきました!

まずはみなさんのゴジラ体験についてトーク。
中井さんは初めて映画館で見た映画が84年のゴジラ。添野さん・堺さんからは東宝の夏休みのチャンピオン祭のお話や、地域によってテレビでゴジラが観られるか否かのお話など、それぞれの思い出が語られました。
梨衣名ちゃんは30作品もあると知らず、日本で1作と、それプラスハリウッド版しかないと思っていたのだとか!「まじか・・・!」と出演者もコメントもざわざわしましたが、一番好きなシーンでは初代のゴジラが山の中から初めて登場するシーンを挙げ、「わかってるね~」と皆さんの心をがっちり掴んだのでした!

ゴジラシリーズは54年に第一作目が作られますが、その経緯として、戦後にきっちりと映画を作り始めようという機運の中、これまでにないタイプの映画を企画開発しようということで作られました。
巨大な怪獣という概念自体はゴジラ直前のハリウッド作品「原子怪獣現る」をお手本にすることができましたが、その作品はモデルアニメーションで怪獣を動かしていました。ゴジラは色々な必然性や台所事情で決まっていったところがあり、お金はかけられても制作期間は短い中でモデルアニメーションは無理、ということで採用されたのが着ぐるみ。生物学的におかしかったとしても、人が入って動かすと言う必然性から、直立二足歩行というデザインになったのです。さらにゴジラのサイズにも必然性があり、壊しやすく作りやすい東京のセットの中で着ぐるみに暴れてもらうには、50mという大きさが必要だったのです。また、ゴジラのサイズは当時の社会の建物の高さに合わせることで社会対比にもなっています。54年の頃は身長50mが景観も含めてしっくりくるサイズ感でしたが、大都市するにつれて怖くは感じないサイズになったことから、身長も変化していきます。そしてハイスピード撮影も重要なポイント。ゆっくり撮ることで巨大感や現実味のないファンタジー感を出すことができ、そこで初めてゴジラの様式美が完成したのでした。

ゴジラシリーズには大きく「昭和編」、「VS編」、「ミレニアム編」、そして「ハリウッド版」といくつかのフェーズがあり、それぞれの特徴や辿ってきた経緯なども語られました。

シリーズ中でも1作目は飛びぬけてよくできていて、どんな時代であってもいきなりこんな作品が出たらヒットするよね、という説得力をもっています。この54年版には水爆や核実験の設定がありますが、その精神性は2作目からは継承されませんでした。ゴジラは人によって面白いと捉えるところや賛否が大きく違いますが、中井さんが好きなのは1作目の社会性や批評性。それは54年版の設定をよみがえらせた84年版通ずることでした。84年のリバイバルに当たっては、「ゴジラは人類の敵でなければならない」という80年代初頭に優勢だったゴジラファンの多数意見が如実に出たという堺さん。本質としてもともと核実験から生まれた怪獣であることを前提とすると、それと対峙しなきゃいけない批評性とともに、人類側に回ることへの違和感も。その後の作品で、別怪獣が出てきてもお互い敵で三つ巴だという構図をセットアップしたのが84年版でした。

84年からのVS編が終わった後、最初にハリウッドで作られたのが98年のエメリッヒ版。この作品は賛否が巻き起こっていて、アメリカでも怒っているファンがいたと堺さんは当時のワールドプレミアの様子を振り返りました。エメリッヒ自体は職人的で、パニックを引き起こすためにゴジラがある感じで、尚且つコメディータッチ。また、ゴジラを生物として描写したのが最大の欠点だという添野さん。この点に関しては、ゴジラシリーズのプロデューサー、富山省吾さんの著書の中の、ゴジラはこうあらねばならぬという優先項目の中に「ゴジラは生物ではない。物を食べてはいけない。」というものがあり、まさにその間違いをしてしまっているのです。ゴジラは象徴的な禍つ神のような存在のはずだからこそ、生物的な生理的行動をすることで違和感が生じるので、リアリティを追及するとゴジラ映画は違ってくるのかもと語られました。

その点、アクションより精神性に重きを置き、尚且つ怪獣というよりスピリチュアルなものとして描いたのが2014年のギャレス版。ギャレス版のプロデューサーは、ゴジラって本質的に何だと思いますか?というインタビューに「どこからともなく表れて地球の自然にバランスをもたらすものである」と答えていて、精神的なベーシックな部分を主導しています。ギャレス版は「今度のゴジラは大丈夫らしい」という噂が世界中に流れ、日本人以上にアメリカの中でも公開前に盛り上がり、添野さんも文句のつけようがないという出来でした。

にも関わらず、ギャレス版は、映画秘宝での評論家の投票で年間ワースト1。しかし、年間ベストの上位にも入っているのです。つまりそれは、それだけみんなの中に違うゴジラがいるということの表れ。30作品の中で作り手がその時々に悩み、揺れながら、それぞれ自分自身のゴジラをポイントにしながら作られてきたのです。
添野さん、堺さん、中井さんにもそれぞれ自分のベストゴジラを3作品ずつあげていただきましたが、ほぼ被りは無し。コメントでも様々な作品が挙げられましたが、心のゴジラがどこにあるかは評価軸のひとつ。
堺さんは「84年頃のゴジラ原理主義者は、ゴジラは悪でなければいけないと言うけれど、それが大事なことなのではなくて、シリアスであることと何かテーマ性があること、その中で自然や人類がしてしまったことの象徴であることを押さえていたらいいと思う」と語り、添野さんも同意。ギャレス版も逆説的にそれを示しているのです。

そこで気になるのが2016年公開予定のゴジラ!
庵野秀明さんが脚本・総監督を、樋口真嗣さんが監督を務めることがアナウンスされましたが、この二人の心のゴジラがどう写るのかも気になるところ!IMAXで見れたらいいな~、岩崎太整さんが劇伴担当しないかな~、など話せば話すほど夢も期待も膨らみます!ギャレス版も3部作と言われているし、日本と交互に作られるようになったら本当にすばらしいですよね!

WOWOWでは5/2(土)より、「ゴジラ」全30作品を一挙放送
そして4/26(日)は『ゴジラの日』と題し、5月の一挙放送に先駆けて5作品を放送します!

ぜひみなさんも、あなたのゴジラをみつけてみてください!

アーカイブ

2018年

2017年

2016年

2016年3月

2015年

2015年3月
2015年6月
2015年7月

ブログを購読する ブログを購読する

WOWOWぷらすと 公式Twitter

WOWOWぷらすと 公式Facebook

ぷらすと 公式Instagram

WOWOWは初月料金なしでお得!ご加入はこちら

▲ページTOPへ