教えて新宅さん! 動物の生死編(2015/4/27配信)

2015/04/28

新宅先生動物の生死編_re.jpg

今回のテーマは『教えて新宅さん! 動物の生死編』
西寺郷太さん、新宅広二さん、池田裕子さんでお送りしました!

5/4(月・祝)よりWOWOWで放送がスタートするBBC earthの2015年シーズン
WOWOWの番組表に【BBC earth】が載っているのを見て、新宅先生回がそろそろ来るぞ・・・!とチェックしていたという裕子氏!
その第1シリーズは『ライフ・ストーリー~いのちをめぐる物語~』ということで、今回は生きることと死ぬことの、動物達の場合のお話を伺いました!

まずは、子孫を残すということにフォーカス。それは生き物にとっての究極の目的だと言われることがありますが、必ずしもそうだとは言い切れない様です。
子供を作るという目的は結果論としてはあるけれど、でも何世代も後のことを考えて交尾をするわけではないし、そんなスケールの大きい話ではないと思うという新宅先生。
また大きな誤解として、人間は性行動に快楽をベースにした解釈をしがちですが、交尾をして快楽物質が出る生き物は限られているのです。動物にとっての交尾は呼吸したりお腹が空いたから餌を摂るというのと同じで、かなり機械的で淡々としたものなんだとか。
さらに、交尾をすればその結果子供が生まれるということを知っている可能性があるのは類人猿以上で、その他は交尾と子供の誕生を関連付けていないというのが新宅先生の意見。類人猿は群れの中で交尾しているのを見て学習しないと、本能的には作り方がわからないので、動物園で子供が生まれにくいということがあるようです。

さて、5月も目前ということで、人間は新しい環境に慣れたり慣れなかったりする時期ですが、新入りという概念は動物にもあるのかという事も語られました。
新入りと言う概念では、猿山でモテるのは新しく来た転校生的存在。新しい雄猿が群れに来ると、群れの外側でうろうろしていることろを、おばちゃんザルが色目使って狙っているのだとか!地位が上がるのでボス猿に取り繕うこともしますが、遺伝子交配のシステムで、新しい違うものを入れた方が種の繁栄に繋がるということも理解しているのかもと語られました。

さらになんと、サルは新歓コンパのようにお酒を飲んでどんちゃん騒ぎをするのです!
もともと古来から酒飲みの動物とも言われていて、美味しいお酒を隠していたりするのがサル。
木の洞の雨水がたまっているところに果実が落ちて発酵して果実酒になるという場合がありますが、樹上生活の猿はそういう季節や場所をよく知っていて、皆で飲んでべろんべろんに!千鳥足になったり、飲めないやつに飲ませちゃったり、二日酔いになってぐったりしたり、群れがぐだんぐだんになったり、まさに新歓コンパのよう!人間と一緒で最初は沢山飲めないのですが、ちょっとずつ舐めたりちびちびやってるうちに癖になっちゃうんだそうです。

また、人間は五月病の話題が出てくる時期でもありますが、動物にとって憂鬱な気持ちになったり、何かを悩むということはかなり知的なメカニズム。それは過去や周りの環境と必ず比較しないとできないことなのです。
例えば、最強と言われる生物たちにも弱点があって、その一つと言われるシャチは殺戮を楽しむドSな面を持ちます。しかしそのシャチの弱点は心の弱さ。シャチを飼育している水族館は世界でもほとんどなく、救助で一時的に保護した場合でも、ご飯が食べられなくなって死んでしまったり、ストレスで皮膚病になっちゃったりと、かなり繊細なのです。

ストレスと言う面ではそもそも定義が難しく、野生と動物園を比較すると、自由が無いのが可哀想なのか、明日死ぬかもしれない状況が可哀想なのか、どちらがストレスなのかは人それぞれの思想や価値観次第で答えはありません。実は、アフリカの動物の多くは保護管理下にあり、マイクロチップも入っているのだそうで、野生って何なんだということも難しい概念なのです。個体数もそれで把握されていて、その種族が減っていると、動物園で計画的に増やして原産国に補充するという場合も。まだまだ知らない世界がたくさんあることを感じられました。

そして、番組後半では死ぬということについてトーク。動物は死を悲しむことができるのかと言うことにフォーカスを当てました。
人工的に実験をしても意味がないし、野生化でそういう事故があってもその時の気持ちを量るむずかしさはありますが、決して家族の死に感情移入する動物は多くはないようです。ただ、チンパンジー、サル、イルカなどは、死体がミイラになるくらいまで持っているという事例も見つかっていて、イルカは沈まないように下から支えながら泳いだりする場合も。

また、チンパンジーはお葬式をすることが野生でも何例か確認されていて、新宅先生もたまたま動物園で目撃。
朝、寝ている部屋から外に出すと、赤ちゃんを亡くしたお母さんはしょんぼりと体育座りで隅っこに。他のチンパンジーたちははしゃいで遊んでいるのですが、そこで凄いのが気を使って空気を読むこと。あれ、空気が違うぞということに気付くと、円陣をくんで話し合いをすると、今度は壁際にいるお母さんの所へ。すると、1列に並び、リップスマッキングという慰めの口をして、肩にトントンと手を置いて1人ずつ全員が慰めていったです。
直接死んだ者ではなく、死んだ者の親の気持ちを重んじ、何をすべきか判断するというのはとても高度なこと。とても感動的なエピソードを伺うことができました。

さらに泣くということについて、ココと言う名前のゴリラのエピソードを教えて頂きました。
ココはアメリカで心理実験の為に使われ、世界で初めて手話を覚えて会話ができるゴリラ。絵本の読み聞かせをして言葉を覚えさせましたが、その絵本に毎回猫が出てきたことで、ココは猫が欲しいとねだるようになります。そこで、本物猫を与えたところ、かわいくてかわいくて溺愛するのですが、その猫があるとき道路に飛び出し交通事故で死んでしまいます。ゴリラは喉の構造的に音を出し辛く、基本的に鳴いたり喋ったりしないのですが、そのことを伝えられたココは、その晩、ひとりでいる時に嗚咽するように泣くのです。
ココに死ぬってどういうことか分かる?と聞くと、眠ってしまった、暗い、冷たいなど、自分のイメージを手話で表現します。
その中で、死んだらどうなると思う?と言う質問に「comfortable hole bye」と答えます。
comfortableは苦しみがが無いとか心地よいという意味。そういう穴の世界にさよならすると言ったのです。これらは本を読んだり人間が教えたことではなく、ココの中にある死生観で自分で感じていることなのです。
このときのココの様子は、もらい泣きをしてしまう程悲しく、心に響くものがあります。
その時の様子を含め、こちらにココの映像が残っていますので、気になった方は是非ご覧ください。

今回は奥深く神秘的な生き物の生死のお話を沢山聴くことができました!
まだまだ聞きたいこともいっぱい!また次回の動物回に期待です!

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