映画と車、そして男たち(2015/5/1配信)

2015/05/07

車と映画、そして男たち_re.jpg

今回のテーマは『映画と車、そして男たち』
速水健朗さん、宇野維正さん、早織さんでお送りしました!

この日は「ワイルド・スピード EURO MISSION」のTシャツを着てきてくださった宇野さん!
早速「ワイルド・スピード」シリーズのお話からスタート!

このシリーズで面白いのは途中で化けたこと。
最初ストリートレースものだったのが巨大な敵と戦うようになり、5作目くらいからは007やミッションインポッシブルの格に並ぶほどの超大作となりました。
そんな中、現在公開中の最新作「SKY MISSION」ではブライアン役のポール・ウォーカーが亡くなるという大きな事件が。速水さんは「文芸作か大衆作かを分けるのはラストクレジットをちゃんと見るかどうかだと思っていて、その点では「ワイルド・スピード」シリーズは大衆作だけど、最新作は8割方みんながクレジットを見ていた」と語りましたが、それだけ最後は印象的で、作品中のストーリーにも亡くなったポールへの追悼の意味が生かされています。

さらに番組では、ヤンキーカルチャーにも言及。
車をカスタムして、そのカスタム具合やスピードを競う文化は都市ではなく地方都市のカルチャーであり、先進国より新興国のカルチャー。そういう意味でも日本における「ワイルド・スピード」を支えている層は、地方都市のマイルドヤンキーが厚く支えているのだとか。
登場人物達も都市生活者ではなく、彼らの作中での描かれ方も、この映画がヒットしている対象の人や思想にマーケティングされていると語られました。
マイルドヤンキー的価値観は世界万国共通。速水さんは、マイルドヤンキーは日本的文化って言われてたけれど、やっぱりアメリカ文化かな、と「ワイルド・スピード」を見て思ったそうです。

さらに、シリーズ中に登場する車種についてもトーク!
登場人物たちが乗る車には明確にキャラクター付けがあり、敵が乗るのはヨーロッパの高級車で改造しないオリジナルばかり。そして、アメリカ人の主人公達が乗るのは改造したアメリカ者と日本車。
本来なら日本車はアメリカ映画的には敵だけれど、「ワイルド・スピード」はそうではないのが新しくて、日本の車文化に対するリスペクトがあるのです。

「007」シリーズは全てがCMとも言われるように、アストンマーチン、BMW、アルファ・ロメオなどがスポンサーに入りプロダクトプレイスメントが行われています。
一方、「ワイルド・スピード」はそれをしないのが偉いところ。どこかのスポンサーとべったりすればお金が舞い込むのもわかっているけれど、それが命とりなのもわかっていて、基本一つのメーカーに肩入れしない前提があるのが車映画としての鏡だという宇野さん。映画で使われたことに乗っかったキャンペーンやタイアップはしてても、それはあくまでも作品ありき。
最新作でも、新型のWRXが間に合ったはずなのに旧型を使っているところは、メーカーへの肩入れがないからできることであり「ワイルド・スピード」らしさなのです。

後半は「渇き。」、「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」、「タクシードライバー」、「リンカーン弁護士」「カーズ」などなど、そのほかの車映画の話題へ。
その中で、歴史的に際立った監督は車において何かの表現を残しているという宇野さん。
日本映画界で一例として挙げられるのが宮崎駿監督。メカ全体に言える事ですが、車においては絶対車種をぼやかさず、特定の車種を描いています。
庵野秀明監督のエヴァンゲリオンシリーズで行っている車種や挙動の描き方も宮崎イズム。
また、北野武監督がアウトレイジシリーズで魅せた車種の正確さや凄惨なシーンでの車の使われ方も秀逸。車好きにしかわからないことをちゃんとやれている数少ない監督だと語られました。

車は記号の集合体。映画において車の描き方は本当に重要なポイントなのです。
この映画で何をしようとしてるのか、どこまでちゃんとしているのかは車に集約されていて、極端な話、車がちゃんとしてると良い映画だしおざなりだとダメな映画だという宇野さん。車の揃え方も、撮り方も、時代考証も、すべて車に出るのです。
車映画というとカーアクションやカーチェイスのイメージもありますが、普通に走ってる車や主人公の車から、その車を使う人物についていろいろ考えるのもひとつの楽しみ方として挙げられました。

また、実社会を取り巻く車事情について、自動車事故の文化史、洗車、オタクと車の親和性、なども語られました。
さらに男選びと車の関係性の噂も!車内が散らかってる男は選ばない方がいい、車を頻繁に乗り換える男は女性も一緒、女の子を口説くときはお父さんの車を聞いてみる、などのお話をしながら、みなさんそれぞれ自分の車との付き合い方を思い返したのでした!

ワイルドスピードシリーズを中心に、車の描き方や車文化についても語られた今回。
まだまだネタも出し切れてないという事で、続きは第二弾に持ち越し!次回も期待です!

WOWOWではシリーズ6作目となるワイルド・スピード EURO MISSIONを5/7(木)よる7:45~放送!
最新作『ワイルド・スピード SKY MISSION』を観た方も、これから観に行く方も、ぜひ合わせてお楽しみください!

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