レジェンダリーの秘密(2015/5/19配信)

2015/05/20

レジェンダリーの秘密_re.jpg

今回のテーマは『レジェンダリーの秘密』
中井圭さん、堺三保さん、添野知生さん、梨衣名さんでお送りしました!

数々の名作を世に送り出して来た映画会社レジェンダリー・ピクチャーズ。今回はこのプロダクションがハリウッドで成功した秘密に迫りました!

レジェンダリー・ピクチャーズは元々ファンドの会社として作られました。しかしいつの間にか映画会社になったというちょっと変わった会社です。
そもそも、映画産業が起こった当時からハリウッドは常に出資者を探していて、当初から銀行やユダヤ系の資本家がバックアップして映画を作らせるということが長く続いていました。小さい製作会社や個人製作会社が映画を作る際には、ビッグ6と呼ばれるようなメジャーな映画会社と予算と完成日時を約束。その契約をもとにメジャーが銀行からお金を借りて資金を得るという映画の作り方がされていました。この形式に対し、自分達でファイナンスをしてお金を集め、メジャーには共同制作で配給をしてもらうという形を取ったのがレジェンダリー。このやり方は全く新しい映画の作り方で、レジェンダリーについて話すことはハリウッドの映画作りの変化について話すこととも重なります。

そこでキーパーソンとなるのが、レジェンダリー・ピクチャーズの創設者、トーマス・タル。
タルは1970年に人口1万人のNYの田舎に生まれます。母子家庭に育ち、母が働いている間はVHSを見ながら、スピルバーグに憧れて育ちました。中高生の頃はアメフト選手として頭角をあらわし、スポーツ奨学金で名門私大に入学。とはいえど、ゲームやコミックや映画が好きなオタク気質で、暇があれば筋トレと言うよりゲームだったようです。
大学卒業後は地元に戻りコインランドリーと自動車修理工場のチェーンを始めますが、いまいち気持ちが乗らない毎日。そこで、会計事務所を買収してコンベックスグループというメディア投資会社を起こして社長に。最初は会計士や税理士的な仕事をしていましたが、エンターテインメント関係の税務を手伝ううちに、エンタメ産業の投資が来るかも!という予感から、00年に投資目的でレジェンダリー・ピクチャーズを創設。とはいえど、最初の5年は特に仕事をしていません。03年にMGMの重役と食事をした時に、投資をしてくれる人がいなくて困っているとの話にチャンスを感じ、プロデューサーとしてレジェンダリーを本格始動。タルはそれまでのヘッジファンドのイメージとは真逆の、プライベート・エクイティ・ファンドという善意的なファンドを開始します。
するとその結果、なんと2年間の内に1人で5億ドルを調達!!タルはこのお金でワーナーと契約。共同制作・共同出資として対等な関係を作り上げ、第一作となった「バットマン ビギンズ」を大ヒットさせました。
当時のハリウッド映画で、ビッグ6はどこも自社で作る本数を減らし、なるべく大予算のハイリスク・ハイリターンな作品にリソースを集中したいという傾向にありました。それに伴ってお金をどうするのかと言う問題が増えていて、こけるときはこけるのでリスク分散もしたいし、よそからお金も欲しいという状態。そこにインディペンデント・ファイナンスの会社が参入し、しかも大きいお金で共同製作をするというレジェンダリーはワーナーにとって渡りに船だったのです。

レジェンダリー製作の映画や経営の仕方にはタルのセンスが大きく反映されていますが、まずその最大のポイントはタルがオタクであるということ。
番組冒頭添野さんが、レジェンダリーのロゴの一筆書きできるよ!と意気揚々と書き、答え合わせをしてみたら全然違うと総ツッコミを受ける場面もありましたが、このロゴが一筆書きできるのは結び目だから。この結び目はケルトのシールドノットというシンボル。この結び方をして服を作ると、何物の刀も通さず、地球の四つの神の力が宿るから無敵になる!ということらしく、もうこの時点でなんだか中二病感が溢れ出てる・・・!とざわざわ。
さらに堺さんはレジェンダリーの会社に行ったことがあるそうで、当時はヘルボーイ2をやるということで、ヘルボーイグッズが廊下一杯においてあったとか!
しかもタルはレジェンダリーが成功すると、会社にコミックス専門の出版部門も作ったのです!!添野さんは、本人がオタクだよって言ってるのもリップサービスかなと色眼鏡で見ていたそうですが、調べれば調べる程オタクだったと語りました。

一方、中高でアメフトをやっていただけに体育会系な一面もあって、「42 〜世界を変えた男〜」、「マシュー・マコノヒー マーシャルの奇跡」、「ハングオーバー!」シリーズ、などはオタクではないタルを反映。さらに、梨衣名ちゃんが「300 〈スリーハンドレッド〉」の筋肉アクションが好き!と話したように、筋肉をメインに出している感じも見受けられます。しかもビリオネアになった後は、アメフトチームを買ってオーナーにもなっているのです!

また「42 〜世界を変えた男〜」からはそれまでエグゼクティブプロデューサーとしてしか関わっていなかったところから、プロデューサーをするようになります。
エグゼクティブプロデューサー段階でも口を出したりはしていましたが、あくまで社長というスタンス。しかし企画の立ち上げからお金の算段、人やスケジュールの管理まで全部の面倒を見るのがプロデューサー。「パシフィック・リム」や「ゴジラ」などもプロデューサーとして関わっていて、さらに来年の映画ではとうとう原案も手掛けるという噂まであり、どんどん現場へ乗り出しているのです。

この現場にもマーケティングにも口を出すという事が、これまでの投資家と違った点。タル自身が大原則としていることはグレートストーリーかどうかと、自分の中でマーケティングの方法論が見えているかどうか。この2つしか気にしていないそうです。
さらにタルのファイナンスが成功を招いたのはハリウッド初のオタク投資家だから!「俺が観たい映画をワーナーに作らせます。それは、あなたも観たい映画ですよ」、と敵対的な投資をする人がほとんどだった中、愛情がある投資を行っていたことが一番大きいだろうと語られました。

レジェンダリーは「ゴジラ」を最後にワーナーとの契約が切れます。その後はユニバーサルと契約。
まだ今のところユニバーサル移籍後に大きなヒットはありませんが、この後は「ジュラシック・ワールド」「クリムゾン・ピーク」「ウォー・クラフト」「コング:スカル・アイランド」「パシフィック・リム 2」「ゴジラ2」など大進撃しそうな期待が高まる作品がいっぱい!
さらに最新作には、チャン・イーモウ監督の最新作「グレート・ウォール」が 控えていますが、これは中国での共作配給をするための子会社であるレジェンダリー・イーストで製作。他にもソフトバンクとのパートナーシップを締結したりと、今までも面白いことがたくさんありましたが、これからも目が離せないことばかりです!

今回は好きだと思ったことがお金儲けの原動力になっている、夢のあるお話を沢山伺うことができました!
今まで監督や俳優を追うことは多くありましたが、製作会社を追った今回は何だか新鮮な配信となったのでした~!

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