日本のエロス(2015/6/17配信)

2015/06/18

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今回のテーマは『日本のエロス』
立川吉笑さん、松江哲明さん、松崎まことさん、海下真夕さんでお送りしました!


先月のイタリアンエロス回に続き、この日は日本のエロスにフォーカス!今回もぶっちゃけトーク盛りだくさんでお送りしました!

まずはロマンポルノとピンク映画の違いを、それぞれの歴史も踏まえつつ、まことさんに解説してもらいました!
このふたつの一番の違いは予算や人員の規模。いわゆる女性の胸が見えるようなピンク映画が出始めたのは60年代。背景には日本映画の斜陽と集客の目的があり、東宝・東映・松竹・日活・大映という5社体制とは別の第6勢力くらいに様々なプロダクションのピンク映画が出始めました。エロダクションとも呼ばれた第6勢力の広がりで5社はどんどん衰退。東宝・東映・松竹はシリーズものがあったり、中心部のいいところに土地を持っていたりとなんとか回っていましたが、大映は潰れてしまいます。日活も映画を作るお金は無く、有名スターもやめている、という状況下でしたが、そこで始めたのがロマンポルノ。ピンク映画は製作費300万前後で撮影日数が3~5日だったのに対し、日活は諸経費込で予算1000万。撮影所維持の目的もあったため、スタジオもセットも衣装部もあり、スタッフの人数も多かったのです。

そうやってロマンポルノを始めた日活も、最初の一本目は手探りで未知のモノだったのだとか。ノウハウがないので撮り方もわからず、監督よりもピンク映画に多数出演していた女優さんの方が絡みの撮り方に詳しいということも。
そして、日活がロマンポルノへ路線変更したことでやめてしまった人もいましたが、チャンスが広がった人達もいます。路線変更の前後でスターや一流監督がやめたことで、いわゆる二軍の人達が抜擢。そのままならチャンスが回ってこなかったかもしれない人にも機会が生まれました。ロマンポルノは淫猥なイメージももちろんありますが、同時にちゃんとした映画だというイメージも強く、まことさんが大学生くらいの時代には、映画を撮るための手段がロマンポルノやピンク映画しかなかったのだそう。映画会社でちゃんと助監督を募集しているのも日活しかありませんでした。

松江監督は、映画学校の学生時代にピンク映画の現場を経験。学校の先生などにピンク映画に関わっている人が近くにいたことから現場には行きやすかったそうです。
そこでは、普段AVを撮っている監督も、ピンク映画はフィルムで撮れるからと気合が入りモチベーションになっていたのだとか。また、現場や上映会は、監督や役者の話も聞けるし、最低限の規模でどうやって映画を作れるか勉強になる場所。自分が作りたい映画の予算規模・スケールに近かったことから、ピンク映画は自分達が映画を作れるかもしれない入口だったと振り返りました。ピンク映画のゲリラ撮影についても話され、そういうヒリヒリ感のエネルギーが映るなと思った当時のことが、松江監督の原点になっているだろうとも語られました。

また、当時自主映画を作っていた人も、ロマンポルノをしないと一人前じゃないくらいの気負いがあり、やって当然というブランド感もあったのだとか。そこで大きかったのも撮影所で映画を撮れるということ。海下ちゃんが今回の配信に合わせて観た神代辰巳監督もまさに日活ロマンポルノになって良かったパターンの人で、表現方法や作家の個性が生まれています。ピンク映画にも四天王と呼ばれるような監督の作家性の強い作品が沢山あって、エロス以外の部分も含め、映画を撮ることがモチベーションになっていました。

さらに、ピンク出身の監督では、「おくりびと」の滝田洋二郎監督が海下ちゃんのご親戚だということが発覚!!ニコ生は驚愕のコメントでいっぱい!
滝田監督の様に、アカデミーを獲っても自分の出自をピンク映画だと言うのは、今観てもやっぱり面白い作品だし、誇りがあるから。日本の監督やスタッフはピンク出身であることを隠す人が少ないそうで、とても良いことですが、これはかなり珍しいこと。日本ではピンク映画を映画だと認め、お客さんの支持もあり、街の映画館で上映もされていますが、外国にはあまりないケース。ピンクを撮るということは、映画としてよりエロの側面が強すぎて村八分な扱いになりがちなんだそうです。

日活ロマンポルノが終わるのは88年。80年代のバブルの到来でお金があると別の手段で欲望を満たすこともできるし、何よりAVが気軽にレンタルできるようになったのが大きな要因。初期のAVはロマンポルノのセックスシーンだけをビデオにしたものから、動くエロ本の様なイメージビデオの延長的な作品が多かったのだとか。
AVがある前提で思春期を過ごした松江監督にとっては、ピンク映画やロマンポルノはドラマ性があるもの、AVはドラマの有無に関わらずドキュメンタリーというイメージ。それはビデオがフィルムより現実を生々しく映してしまうから。ロマンポルノとAVは全然違うもので、ドキュメンタリーの質感や空気感の方が世代的にはグッとくると語られました。

さらに、その後の尖りまくった実験的AVや日本人のエロスの多様性についてもトーク!
中でも、日本のエロにはゲームも小説も漫画も映像も、作り手の個性があるのは特徴的。さらに尖ったことができるのも、エロは基本大人しか見ない分、分かりやすくなくてもいいのはポイント。裸が映っているから大人向けと言うだけでなく、内容自体も大人向けにできるのが大きいだろうという松江さん。
だからこそパロディも多くありますが、なんと松江監督は「山田孝之の東京都北区赤羽」をAVにパロディされていたのだとか!何も知らないで好きな女優さんのAVを観始めたところ、「この演出どこかで見たことあるな~って思ったら俺のじゃん!」と相当ビビったのだそう。「エロい気持ちしかなかったのに作り手としてのモノづくりの気持ちに浸食された!w ひとこと言いなさいよ~w」と言いながらも、中々無い体験だった!と嬉しそうにしていたのでしたw

他にも、女性向けAV、モザイクの必要性、お金の話、最新技術の普及とエロの関係性、中年童貞などなど、相変わらずのエロトークで大盛り上がりの配信となりました!

40年で400本のピンク映画を手掛けた浜野佐知監督。女性が不遇の時代に映画界へ殴り込み、今も映画人として生き抜く彼女の原動力はどこにあるのか、その神髄に迫ります!

本日のぷらすととあわせてご覧ください!

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