ミュージシャンと映画のハーモニー(2015/7/6配信)

2015/07/07

ミュージシャンと映画のハーモニー_re.jpg

今回のテーマは『ミュージシャンと映画のハーモニー』
西寺郷太さん、松崎健夫さん、宇野維正さん、福永マリカさんでお送りしました!

まずはお芝居も音楽もどちらもしているマリカちゃんに、それぞれの表現に共通することや違いを聞きました!
マリカちゃんにとっては音楽もお芝居もほぼ同じ。違いがあるとすれば、役を演じていない分、音楽の方が緊張している福永マリカが出ちゃうのだとか。
それ以外は大体一緒で、大事なのは間やリズム感。音楽でグルーヴが生まれるように、芝居でも会話の中にグルーヴ感があって、間やリズム感があればどっちもできる!踊れる人、歌える人、料理ができる人は芝居もできて、大きな意味では同じだと教えてくれました。

宇野さんはマリカちゃんのお話を聞いて、及川光博さんがセリフをリズムで覚えていたことを思い出し、ミュージシャンが役者にスライドしやすいのは歌をうたう事とセリフを喋ることが密接につながっているのかもと考察。

健夫さんは映画のリズムの特殊さについて解説。読書は自分のリズムで読むこともできるけれど、映画は監督の編集・指定したものを、皆同じ長さで感じなくてはならないため、リズム感の違いで、監督との相性の良し悪しが決まるのかもしれません。

映画に音がつくまでの変遷も交えつつ、健夫さんにミュージシャンと映画のハーモニーの歴史を教えてもらいました!
ミュージシャンから俳優に転向した最初の人はアル・ジョルスン。
彼は元々舞台で歌っていたミュージシャンで、1927年のトーキー映画初の作品「ジャズ・シンガー」で主演。この映画は、ミュージカル自体を映画館で見ることを目的としていたため、舞台に出ている俳優を起用。初めて映画で音が出た時に、役者ではなくミュージシャンを起用したのが最初というのは大きい、と健夫さん。トーキー創世期のころから、映画業界とショービズ界はクロスしていたようです。
フランク・シナトラやエルヴィス・プレスリーなど、ミュージシャンとして映画出演する興行の在り方は、もう少し後の50年代後半になってからでした。

一方で音楽とは関係なく、普通に俳優として成功した人ってだれ?という疑問を投げかけた郷太さん。

そこで、宇野さんは、データや事実に基づいたミュージシャンから役者に転向した人のベスト10を発表!
1位:マーク・ウォールバーグ
2位:ウィル・スミス
3位:ジャスティン・ティンバーレイク
4位:クィーン・ラティファ
5位:LL・クール・J
6位:アイス・キューブ
7位:アイス-T
8位:デヴィッド・ボウイ
9位:ビヨンセ
10位:コモン

と、なんと10人中7人がラッパーという結果に!
この結果に郷太さんは、ラップはそもそも役になるし、名前を変える人もいるし、その世界観を演じるという意味では俳優的なところがあると思うと指摘。
セリフとラップの世界は歌よりも近いと宇野さん。だからこそ弁が立つ人がラッパーを経て役者になるというのは理に適っていると語りました。

そして今回のキーワードとなったのが"セカンドキャリア"!
ミュージシャンから俳優に転向して成功できるか否かの違いは覚悟の問題。音楽と映画の両立は出来ないのです。宇野さんのベスト10に挙がったマーク・ウォールバーグも、ウィル・スミスも、役者になった時に退路を断った人。さらにこのふたりは本名に変えたという共通点もあり、それだけ気合いが入っていたのです。ビヨンセは映画に出演した時期は音楽活動が停滞。その後、長男の出産で映画をやめた後はまたどんどん音楽が良くなっていっているのです。
映画を作るときに、ミュージシャンとしてのイメージを引き継いだ、本人そのままの役で映画の企画が始まることは多くあります。しかし、後にも残っているのは、役者と音楽を同時並行しようとした人ではなく、ミュージシャンのイメージからかけ離れて、役者をやる覚悟で臨んだ人。映画と音楽のバイオリズムは連動していて、同じタイミングでは成功できないのだと語られました。
また、ラッパーが映画界で活躍していることについても、ヒップホップ界隈の移り変りの速さから、みんなセカンドキャリアを必死に探って映画業界に入ったのだろうと考察。
さらに、ミュージシャンとして一度は沈み、セカンドキャリアにアクションスターとしてのし上がってきたルーク・ゴスについてのお話も!

芝居の向き不向きや、覚悟を決めても失敗した人だっていて、非常に厳しい世界ですが、そんな中でもやっていけそうだと挙げられたのがテイラー・スウィフト!彼女のマネジメントを含め、本人もダントツに頭が良いし、絶対に成功する可能性はある人だと思うという宇野さん。もちろん、彼女が音楽キャリアを捨ててまで映画業界に行くかはわかりません。でも、映画に愛でられる可能性はあるという健夫さん。テイラーはPVなどでもレンズのことをよくわかっているのだとか。高身長なのが映画業界ではネックになるかもしれませんが、すごくフォトジェニックな感じは持っていると語られました。

役者としての成功にフォーカスを当ててきましたが、海外も日本も、演技をやるミュージシャンが必ずしも全員役者として成功したいと思っている訳ではないというのは大事なこと。だから、それを続けて成功してない人=失敗したというわけではないのです。これにマリカちゃんも同意。両方をやって、両方を成功しなければいけないという事ではないと語られました。

WOWOWではサーティー・セカンズ・トゥー・マーズのボーカル、ジャレッド・レトが主人公の相棒を演じ、アカデミー賞助演男優賞に輝いた【ダラス・バイヤーズクラブ】を7/10(金)深夜2:45~放送!

今回のぷらすととあわせてお楽しみください!

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