ご当地アニメを考える(2015/7/17配信)

2015/07/22

ご当地アニメを教えて!_re.jpg

今回のテーマは『ご当地アニメを考える』
サンキュータツオさん、国井咲也さん、玉木碧さんでお送りしました!

このトリオでお送りするアニメ回も3週目!今回はご当地アニメがテーマということで、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」、通称「あの花」を中心に、ご当地アニメが描く世界について掘り下げて行きました!
タツオさんはめんまTシャツで登場!玉ちゃんも白ワンピースに青いリボンでめんまスタイルです!

まずはあの花について、テレビ放送がノイタミナ枠だったことや、長井龍雪さんと岡田麿里さんの監督脚本コンビ、ED曲にZONEの「secret base 〜君がくれたもの〜」が起用されたことに注目!
いわゆる美少女アニメ大好きの体をとっているけれど、かなり深くまで踏み込んで描かれているあの花。ただ「事故で亡くなっためんまが幽霊になって出てきました、よかったね」というだけになりがちだけれど、あの花は母親の立ち位置など、削りがちなリアルでシリアスな場面も描かれていて、長井さん岡田さんコンビはその踏み込み方も凄いと語られました。

そして、あの花のご当地アニメとしての捉え方についても考察!
あの花の舞台となったのは埼玉県の秩父。ロケーションとしてはちょっと足を踏み入れると山深い森がある、一般的にイメージする田舎像のような雰囲気がある場所。
国井さんはあの花の舞台を秩父という土地に決めた意味を、長井さんの上に昇っていく画の動きのイメージから凄まじい考察を披露!国井さんは邪推だとおっしゃっていましたが、「国井さんは軍人だけどロマンチスト」とのコメントもあったように、素敵なお話を聴かせて頂きました!

あの花を見た当初、センチメンタリズムすぎるし、感傷的すぎる、といまいちピンとこなかったというタツオさん。でも、なんでそう思っていたか冷静に考えてみたら、秘密基地なんて東京でできなかったし、そりゃあ全然感情移入できないわ、という結論に。だからこそ、地方で生まれてその地で友達と遊び、後に東京に出てきて戦っている人の癒しの物語だったのかもと語られました。
国井さんも育った環境が大きいよねと同意。東京のど真ん中で秘密基地は難しく、秩父だからこそ可能だったリアリティがあるようです。

そこで、タツオさんが「熱量と文字数」宛てに届いた佐藤太郎さんからのメールを紹介してくださいました!ここで紹介されたのが、ご当地アニメの定義と、大石玄さんの論文『アニメ《舞台探訪》成立史--いわゆる《聖地巡礼》の起源について』(こちらから論文が読めます⇒http://bit.ly/1HyExUp)。

佐藤さんのメールによると、ご当地アニメの定義は以下の通り。
1.物語の主要な舞台が特定可能な地方都市である。
2.その作品のファンが聖地巡礼を行っている。
3.自治体側がアニメを観光振興に利用している。

2については、そこにファンが行かないとご当地アニメとは言えません。3はコンテンツツーリズムの一形態として、ある種テーマパーク化しているとも言え、あの花であれば、秩父駅でグッズが買えたり、パネルもいっぱい設置されていたりします。

そして、舞台探訪の論文からは、様々な作品を挙げながらその歴史についてトーク。
ファンが聖地巡礼を行っていないところも含めると、最初に海外ロケハンが行われたのが『アルプスの少女ハイジ』、初めて聖地巡礼が行われたとされる説が「耳をすませば」。そして、行政を動かすきっかけになるほどの巨大規模な聖地巡礼を成功させたのが「らき☆すた」。「らき☆すた」前夜にも実在する場所を舞台にしたアニメはいっぱいありましたが、意識して実際にある都市をそのまま出していく構造が生まれたのは00年に入ってからのようです。
「らき☆すた」は、舞台となった埼玉県鷲宮の行政や神社、地元の商店街などが、しっかりファンを受け止める体制を作ったのがご当地アニメとしてのすごさ。キャラクターや実際にその地を訪れた人たちに住民票を発行するということも行われました。
聖地巡礼は、作品を見て同人誌を作る、コスプレする、といった二次創作的活動のひとつ。デジタルカメラの普及もあり、聖地巡礼に行ってきたことをブログに公開するなどの趣味が成立するようになったのだろうとも語られました。

アニメはイマジネーションを発達させて、いかに実際にないものを形にしていくかという面白味があるけれど、ご当地アニメが描いているのは実際にある場所。だからこそ、この世界の延長線上にあのキャラがいるかもしれないと思わせてくれるのがご当地アニメの魅力なのです。

番組後半は恒例のベストアニメ発表と、玉ちゃんの高校時代の思い出コーナー!
タツオさんは『花咲くいろは(石川県)』『惡の華(群馬県桐生市)』『かみちゅ!(広島県尾道)』、国井さんは『エルフェンリート(鎌倉)』『STEINS;GATE(秋葉原)』『はたらく魔王さま!(新宿・初台)』を紹介!『花咲くいろは』は国井さんも挙げようと思っていたそうで、兵器マニアじゃないとわからない演出ポイントについて解説!
そして玉ちゃんは、剣道部の合宿、茶道部の送別会、茶道部の合宿について話し、今週もアニメ「玉ちゃん」への妄想が膨らみまくりw
ちなみに、玉ちゃんオススメのご当地アニメとして、『凪のあすから(三重県熊野市)』と『新世紀エヴァンゲリオン(箱根湯本)』も紹介してもらいました!

果たしてこれからのご当地アニメはどうなっていくのでしょうか?「らき☆すた」のお話でも挙がった様に、行政とのタッグの組み方はとても大事。行政的な側面も、作品力の面でも、いろんな問題はありますが、でも、成功したご当地が実際に潤っているのも事実。いつかはご当地アニメの誘致先を決める入札システムができても面白いかも!これからも素敵なご当地アニメが出てくることに期待です!

WOWOWでは【劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】を7/26(日)午後1:00~放送!

また、岐阜県・飛騨高山が舞台の【氷菓】も、8/1(土)深夜0:30~から放送します!

今回のぷらすととあわせてお楽しみください!

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