どうなる? サブスク!(2015/8/20配信)

2015/08/21

どうなる?サブスク!_re.jpg

今回のテーマは『どうなる? サブスク!』
速水健朗さん、宇野維正さん、柴那典さん、東美樹さんでお送りしました!

最近話題の「Apple Music」、「LINE MUSIC」、「AWA」などの音楽配信サービスや、上陸目前の動画ストリーミングサービス「Netflix」。
これらの定額ストリーミングの様に、製品やサービスの一定期間の利用に対して代金を支払う方式のことをサブスクリプションと言います。言葉自体には定期購読、購読料、加入契約、申し込む、などの意味があり、広義には雑誌の定期購読、ニコ生のプレミアム会員、WOWOWなどもサブスクリプションに含まれます。

そんな今話題のサブスク。今回はその性質や構造から、今後の展望、さらに、サブスク時代の人々の生き方まで、非常に深いトークが繰り広げられました!

番組は音楽配信サービスについてのトークからスタート。
まずはニコ生皆さんに何を一番利用しているかアンケートを行いました!
結果はどれも使っていないという人が75.9%!3つの中ではApple Musicが19.8%と飛びぬけ、AWAが3.7%、LINE MUSICが0.6%と続きました。
ちなみに、宇野さんはApple Musicのみ。柴さんは2011年から今のサブスク前夜となる「LISMO unlimited」「KKBOX」から使用していて、最近の3つも一通りはトライ済み。美樹ちゃんはまだどれを使っていいか迷っている状態で、速水さんも様子見中です。

そこで、各サービスの強みや特徴をチェック。
アンケートで一番多かったApple Musicは洋楽を含め曲数が圧倒的。ただし邦楽は少なく、邦楽のヒット曲や人気バンドの楽曲はLINE MUSICとAWAが多いようです。取り扱われているかどうかは、アーティスト側も世界的に試行錯誤の段階で、一度は上がったけど取り下げるという場合も。
アーティストへ支払われるお金は、全体の参加人数からの収入を再生回数で割り当ててシェア。1回の再生で考えると物凄く安いそうですが、DLは一回するとそこで支払われて終わりなのに対し、100回聞けば100回分のお金が入る仕組みです。そのため理想論としては、ミュージシャンには繰り返し聴かれる曲を作ることにインセンティブがあり、いい曲を作る人が正当に評価されるシステムになっています。

アンケートでは一番少なかったLINE MUSICですが、LINEにはプラットフォームとしての強さがあり、LINE MUSIC LIVE CASTで行われたトークや生配信では60万人が視聴したという番組も。また、LINE MUSICは「音楽はスタンプである」というスタンスをとっていて、今の若い世代にLINEはコミュニケーションツールとして覇権を握っているので、人とのコミュニケーションを絡めた、他とは違う軸のビジネスが可能。若い世代のスタンプを買う事への感覚を例に、お金を支払うことへの意識が更新されていることについても語られました。

日本で開始された以上の3サービスに加え、海外で普及している「Spotify」や「Pandora Radio」についても語られましたが、これらを支えているのがビッグデータやディープラーニングと言われる非構造化データ。
ユーザーに最適化するためのデータ解析能力やレコメンド機能が従来のものより圧倒的に発達していて、因果関係ではなく、相関関係によってレコメンドが行われていきます。
そのサービスの裏側にはたくさんのミュージシャン予備軍や元ミュージシャン、ジャーナリストなどが。発表された全曲の、テンポ・拍子・曲調・使用楽器・エフェクターの種類などを、沢山の人間がデータとしてタグ付けし、タグの共通項や彼らが作ったプレイリストをもとにレコメンドしているのです。

宇野さんがこのお話を聴いて想像したのが「銀河鉄道999」。機械人間になって永遠の命を得ることを目的に星に行くけれど、でもその星の部品としてネジにされてしまう。
ビッグデータも最初の段階では人間が作ったプレイリストを必要としているけれど、回り回って億単位の人間のデータを解析したらどこかでいらなくなる。もしかしたらその時人間はネジになっているかも・・・!と、システムに組み込まれてしまう危機感を話されました。

ビッグデータによって自分が好きなものを毎日聴いていると、だんだん飽きてくるという問題はありますが、人がどうやったら飽きるのかということに対してもビッグデータは加速度的に対応しようとしているところが凄まじいところです。

映像系のストリーミングサービスではNetflixが話題になっていますが、Netflixもビッグデータによるパーソナライズは強み。先行体験している宇野さんからはそのパーソナライズの精度の凄さを教えて頂きました。なんとアメリカでの視聴回数の内70%はレコメンドされたものが見られていて、トップページの販促バナーに表示されるスチールもパーソナライズドされたものが表示されるのだとか。

Netflixのもう一つの強みとしてオリジナルコンテンツが充実していることが挙げられましたが、世の中にはどんどんコンテンツが増えて行っています。
とはいえ、一人の人がかけられる時間と費用も限度はあるもの。果たしてすべてが飽和した先には何が求められ、何が残っていくのでしょうか・・・?
その一つとして挙げられたのは体験型のもの。音楽ライブやデートや友達同士で行ける映画館、4DXなどのアトラクション型の映画、スポーツの生中継やテレビを見ながらツイートすることのリアルタイム性など、他では得難い体験ができるものは残っていくだろうと語られました。

また、今後のサブスク時代の展望として、柴さんが音楽配信サービスに求める進化は「ヒットチャートの改善」と「サービスの外部から取り込めること」。
音楽配信サービスは今全てのヒット曲を網羅出来ている訳ではありませんが、網羅率が上がれば、そこの再生回数ランキングは流行を知るためのチャートとして非常に高い信頼度を得ることになります。また、スマホのカメラや位置情報を利用してアプリの外にあるものを取り込めるようになれば、アプリの中からだけのレコメンドではなく、外のものの発見器となり、コミュニケーションとして発展する可能性もあります。

このあと、音楽の作り手やCDの在り方、今回のゲストの皆さんの様なジャーナリストのお仕事の形も変わっていくかもしれません。「CDのガラパゴス化」「作り手はタグ付けされやすいものを作る」「新しい音楽評論家の仕事はパーソナライズに逆らう」「新世代のものが出てきても、旧世代はそれに駆逐はされない」「かわいいネジになる」などなど様々な可能性についても話されました。

ネジとなるのか、抗っていくのか・・・ニコ生コメントやTwitterでも『今日こんな話になると思わなかったw』『音楽回に見せかけたSF回』『「どうなる?サブスク!」ってより「どうなる?人類!」って感じだった。』とつぶやかれたように、生き方を問われる深い回となったのでした!

WOWOWでは、≪洋楽Selection≫にて多彩な洋楽ライブや特集をお届け!
本日のぷらすととあわせてお楽しみください!
ラインナップはコチラから

アーカイブ

2018年

2017年

2016年

2016年3月

2015年

2015年3月
2015年6月
2015年7月

ブログを購読する ブログを購読する

WOWOWぷらすと 公式Twitter

WOWOWぷらすと 公式Facebook

ぷらすと 公式Instagram

WOWOWは初月料金なしでお得!ご加入はこちら

▲ページTOPへ