トム・クルーズを語る。(2015/8/25配信)

2015/08/26

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今回のテーマは『トム・クルーズを語る。』
中井圭さん、松崎健夫さん、浅賀優美さんでお送りしました!


数多いるハリウッドスターの中でも、トム・クルーズがトップクラスで大好きだという中井さん。健夫さんはトムの日本公開作品を全て映画館で観ているそうで、なんと今回は全出演作のDVDを持ってきてくださいました!関わった作品がほぼソフト化されているというのも、それだけのスターである証。今回はそんなハリウッドの大スター、トム・クルーズに迫りました!

実はぷらすとでトム・クルーズを語るのは2回目。まずは前回のぷらすとの頃のトムの状況についておさらい。「ミッション:インポッシブル」シリーズの3作目と4作目の間は、それまでほぼすべての作品で1億ドル越えの大ヒットを飛ばし続けていたところから、ちょっと下降していた時期。しかし、4作目は2億ドル越えの復活を果たしたのでした。

3作目が公開されたのは06年。この年はパラマウントとの独占契約が切れたり、宗教の話題や彼の言動が取り沙汰されたりしたこともあり、4作目との間は、トムにとって陰りが出ていた時期でした。
とはいえ日本ではトムの作品はずっとヒットしているのです。
まだ誰も知らなかったトムを日本で大々的にフィーチャーしたのが86年。この年の冬休み映画として、「トップガン」と「ハスラー2」が公開されました。また、89年の春休みには「レインマン」と「カクテル」が同時期に公開。本来なら食い合いでどちらかがダメになってしまう場合もあるけれど、これらは相乗効果でそれぞれヒット。もしかすると、日本においては映画会社が公開時期を合わせことによって作られたスターなのかもしれません。

この頃のトムの出演作は、ドラマ性が強い「ハスラー2」とエンタメ作品の「トップガン」というように、一定の色がつかないよう、ちゃんとお金を稼ぐ映画と、役者として演技力を試せる映画のバランスを取って出演しています。

また、同年代の青春スター達の群れに入らなかったことも特徴的。日本ではヤングアダルトスター、本国ではブラッドパックと言われた青春スター達はキャリアが上手くいかず沈んでいったのに対し、唯一これだけの大スターになったトム。彼らと仲は良かったものの、こと映画に関しては彼らが仲間内で映画を作っていた中には一切入らなかったのです。

さらに、スターと言えどまだ若手という頃には、名監督や名優と言われる人々の傘を借りながら自分の地位を担保。もし作品がダメだったとしても、巨匠や大先輩とやって学ぶことや、良い部分があると残すような作品選びを考えながらトムはキャリアを積み上げて行ったと考えられます。
一方で、自分のポジションが上位にシフトチェンジしていった時も、最頂点ではなく、少し脇にそれた上位にいることを意図的に選択。
彼はキャリアを俯瞰して捉えていて、どう生き残っていくのか、戦略的に考えてキャリアアップしていった人なのです。

キャリア築く上で、この世界で長くやっていくには出演するだけでは限界があると考えたトムは一度テレビシリーズで監督にも挑戦しています。この頃から作ることを考え始め、その後に設立されたのが製作会社の「クルーズ/ワグナー・プロダクションズ」。そこでトムが製作を行った第一作目が「ミッション:インポッシブル」なのです。

トムが自分の組みたい人を呼び、一説にはトム用のディレクターチェアもあったと言われたほど、プロデューサーとしても作品を仕切ったのが「ミッション:インポッシブル」。
このシリーズでは、当時まだ無名だったジャン・レノや、テレビドラマしか撮っていないかったJ・J・エイブラムス、アニメ監督だったブラッド・バードを実写に呼ぶなど、才能を見つけてくる能力を発揮しています。

また、トムは製作側にも関与し始めたこともあり、映画の評判や客の入り方など、興行的なことに注意を払うプロデューサー的な視点も持っているのだとか。ワールドプレミアはトムが始めたのではないかとの説もあり、自分が露出することによる広告としての価値を誰よりも考えているのです。たとえば、空港に着いたときやレッドカーペットを歩くときなどの映像は、広告費を払わずともニュースとして流れ、物凄い効果を生みます。
しかもトムが特殊なのは日本国内を周ること。ハリウッドスターの来日はそのほとんどが東京のみなのに対し、トムは大阪にも福岡にも足を運ぶのです。単純に本人がファンに会いたいということもあるだろうけれど、ちょっとした時間でさえサービスに使って同時にプロモーションもするのが特殊なところ。
そういったビジネス的観点があるからこそ、映画を作るためにどこから製作費を得るかということも考えられていますが、そこで最新作で手を組んだのが中国の「アリババ・グループ」。中国の映画市場が拡大していることや、トムの映画は海外の興行比率が上がっているということにもプロデューサーの考えが働き、中国から資本を得る事になったのだろうと語られました。

これだけのキャリアを築き、大スターとして活躍してきたトムですが、じつは彼の私生活や生い立ちのエピソードには、つじつまが合わないところが多々あるようです。もしかすると、表に見えているトム・クルーズ像は、自分がスターであるためにこうあるべきと作り上げた偶像かもしれません。しかし、トム・クルーズ像としての外連味を作るために彼はそう生きなければならなかったし、だからこそ今もスターとして残っていて、とんでもない興行収入を叩き出す作品を引っ張っているのです。
虚像が本物に見えることも才能。トムは、SNSで人の実情がいろんな形で暴露される時代に、スターはこうあるべきという姿を踏襲してやりきっている、最後のスターかもしれません。

WOWOWでは「ミッション:インポッシブル」シリーズの4作品を9/7(月)より連日一挙放送!

公開中の最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』ともあわせてお楽しみください!

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