町山智浩に聞く 「進撃の巨人」後編(2015/9/15配信)

2015/09/16

進撃後編_re.jpg


今回のテーマは『町山智浩に聞く 「進撃の巨人」後編』
中井圭さん、町山智浩さん、松崎健夫さん、池田裕子さんでお送りしました!
いよいよ『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』が今週末に公開されるということで、7月にお送りした「進撃の巨人」回に続く第2弾!前回はLAにいらっしゃった町山さんとスカイプを繋いでの配信でしたが、今回はスタジオにお越しいただきました!

前回の配信は前編公開前のタイミング。ネタバレに寛容なぷらすとが前代未聞のネタバレストップを発動するようなドキドキの配信でしたが、今回もぶっちゃけトーク満載!
製作の裏側から、様々な映画の例を絡めたお話も沢山聴かせて頂き、より濃厚な進撃トークが繰り広げられました!

番組前半は映画の予算組と興行収入の関係性、中国市場の組み込み方などについてトーク!
「進撃の巨人」に関しては、架空の世界が舞台であるということが予算のかかった一つのポイント。セットも衣装も小道具も全部作る必要があるのです。日本映画では時代劇以外で完全架空の世界を描いた実写作品は本当にごく少数。日本で架空の世界を描くものはアニメに行く傾向もあるようです。架空の世界そのものを見せることは日本の実写映画の伝統には無く、「進撃の巨人」はそこに挑戦した作品でもあるのでした。

また、映画ではCGも予算がかかるポイント。壁で隔絶された世界ということひとつをとっても、それを今のハリウッド映画と大差ないほどに視覚化できた特撮技術は「進撃の巨人」のチャレンジャブルで凄いところだと話した健夫さん。
「スパイダーマン」や「モンスターズインク」を例に、CGの滑らかさは物量、再現性は物理的シュミレーション、というお話がありましたが、「進撃の巨人」において、立体起動装置の動きはあまりシュミレーションされていないのだそう。というのも、日本のアニメーションの動きは物理法則に則った動きではなく、本物以上に本物っぽく見える倒錯した理論でできているから。左右を片方ずつ打ち込む立体起動装置ですが、実際には片方の腰から引っ張られ不恰好になってしまうそうです。実写でも、そういったアニメ的外連味を真似して表現されているのでした。

前回の配信では、イメージ作りでの意識合わせの為に参考にされた映画や絵画がたくさんある、とのお話を伺いました。脚本に参加されている町山さんが、その参考となるもののサジェスチョンを沢山されているとの事でしたが、それって本質的には監督と脚本どちらの役割?という質問を投げかけた中井さん。
基本的に脚本上でカメラワークの指示をしてはならず、画柄を決めるのはカメラマン。なので、サジェスチョンについても脚本に書きこむことはできないのだそう。
今回のサジェスチョンに関しては、絵柄ではどんなのがいいかということをみんなで打ち合わせをして出てきたイメージの中から行われたという町山さん。それは今回の脚本を全員で作ったから。ハリウッド映画でも脚本に何人も関わっているというパターンは多くありますが、今回の「進撃の巨人」に関しては町山さんが骨組みを書き、その後は全員で会議をして、出てきたアイディアを渡辺雄介さんが書きなおすという手順で作られていたのでした。
また、脚本の習性には2つのパターンがあるという町山さん。それは、現場に脚本家が行って修正する場合と、現場には行かず、現場の判断で修正が入って元の脚本と出来上がりの映画が違う場合。「進撃の巨人」は現場には行っていないパターン。それは、宮藤官九郎さんのアドバイスからそうなったのだとか。同じ脚本でも、解釈は人それぞれ。現場に行くとつい口を出したくなってしまうこともあるし、現場の事情のために、監督や役者によってシナリオが変更されていくことも起こり得ます。宮藤官九郎さんは、「あまちゃん」の経験から、「放送で初めて見る楽しみがあるから行かない方がいいよ」と言われたそうですが、町山さんも、出来上がったものを初めて見てびっくりしたシーンが。自分の想像を超える良さになったシーン、思っていたのとは違う方向に行ってしまったシーン、無茶を言ったけど叶えてくれたシーン、などなど、様々な思いを交えて脚本のお仕事を教えていただきました!

様々な裏話を伺ってきましたが、町山さんイチオシなのがラストシーン!すごく閉塞的な世界だけれど、全てがそれはラストシーンのためにあったなと思ったのこと。原作の諫山さんと原作の名編集者の方からも、ラストシーンが良かったと言ってもらったのだとか!
諫山さんが描く「進撃の巨人」のテーマへの発想の根底は、町山さんがミルトンの小説「失楽園」について語ったポッドキャストがきっかけにあるというエピソードを踏まえて、ラストシーンへの思いも語っていただきました!

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』はいよいよ9/19(土)から公開!
前編は見事、大ヒットと言われる興行収入30億円を突破!
前編で張られた伏線の謎解きがメインとなる後編。一体どんな謎解きとラストシーンが用意されているのか、今週末が待ち遠しいですね!
ニコ生でのアンケートではまだ前編見ていないという方も半数以上いらっしゃいましたが、今作は前編と後編の間を短いスパンで見るのもオススメ!後編公開後でも前編も上映されますので、ぜひ一緒にあわせてご覧ください!
映画オフィシャルサイトはコチラ

また、前回の「進撃の巨人」回のアーカイブはWOWOW動画にて公開していますので、ぜひ映画の予習復習としてご覧ください!
ご視聴はコチラ

今回のアーカイブも近日公開予定ですので、どうぞお楽しみに!

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