トールキンの世界(2015/10/20配信)

2015/10/21

トールキンの世界_re.jpg

今回のテーマは『トールキンの世界』
中井圭さん、添野知生さん、丸屋九兵衛さん、玉木碧さん、そして番組後半にはスペシャルゲストにジョシュア・サフディ監督を迎えてお送りしました!


この日はぷらすとでもコスプレでお馴染みな玉ちゃんと、ファンタジーコスプレ歴27年の丸屋さんが見事なコスチュームで登場!画面左半分だけ非常にファンタジーです。「すみません、今日は普段着で・・・」と言っていた丸屋さんですが、おかしいやろとスタジオもコメントも総ツッコミw「ヒップホップ系の普段着よりこっちの方が職質されない」「男は黙ってスカート」との名言も飛び出しましたが、そんな丸屋さんがコスプレを始めたのも、今回のテーマであるトールキンの著作「指輪物語」がきっかけ。

番組では添野さん丸屋さんのファーストトールキンや、児童文学のお話、ファンタジーの起源、映画化にまつわるエピソードなどを踏まえながら、トールキンが「ホビットの冒険」や「指輪物語」で描いた世界を考察しました!

トールキンは1892年生まれ、1973年没。生まれは、今は無いオレンジ自由国(現:南アフリカ・ブルームフォンテインのあたり)で、後にイギリスに移住。オックスフォード大学を卒業し、同校で教授を務め、古英語文学の研究や文献学の学者として一流のガチインテリ層。4,5歳でラテン語できちゃったみたいな超天才なのです。

そして、彼の趣味は、架空言語をつくること。
この趣味に、トールキンの作品が生まれる驚くべききっかけが隠されていました!
言語や古英語を研究する中で、自分の言語を作ってみたい欲求があったトールキン。彼は、自分で言語を作るうちにあることに気付きます。

『言語とは、使った民族の生き方・フィロソフィー・世界観などが反映されるもの。
だから、言語をちゃんと作るためには民族を設定する必要がある。民族の設定には、民族が辿った歴史がいる。そのためには物語を書かなければならない。』

つまり、エルフ語を作るために背景が必要なので、その物語を作ったら「指輪物語」になっちゃったのです!しかも、エルフは主人公ではないし、脇役の言葉が完成。この他にも彼が自分で作った言語はなんと全部で15個にもおよび、作中に出てくるオーク語もそのうちのひとつ。

添野さん宅ではお子さんに読み聞かせをされているということで、ちょっとだけ「指輪物語」を生読み聞かせをしてもらいましたが、エルフ語も意味は分からないながらもカタカナ表記をそのまま読んでいるとのこと。訳が書かれていないのは、ホビットの視点でエルフ語がわからないことに沿っているのです。

そして、「ホビットの冒険」そのものも、元はトールキンが自分の子供に夜寝る時に話して聞かせていたお話。それを面白いからと字に起こし、人に見せていたところで出版したらという話が持ち上がったそうです。「ホビット」の映画の出演者も子供の頃に読み聞かせてもらっていたというエピソードも話されました!

『ファンタジーの祖』と言われるトールキン。彼の作品は、テーブルトークRPGの「ソード・ワールド」の世界観が踏襲されている気がするので見やすいと中井さん。
添野さん宅でも、お家で読み聞かせをしている時にそれを聴いていた奥さんが「ドラクエって指輪物語にそっくりね~」とおっしゃったことがあったのだとか。
でも実は、今ある全てのファンタジー小説とファンタジーゲームは、全て「指輪物語」の影響下にあるのです! 
世界観やキャラ配置、さらに種族構成などもすべて「指輪物語」が基本。エルフやオークという種族も、トールキンがクリエイトしたり再定義したりしなければここまで一般的ではなかったはず。たとえ、トールキンの綺麗な世界に反発する人でダークファンタジーを描く作家がいても、トールキンを通ってきたからこそのカウンター。今、ハイファンタジー産業は日本にも世界にもあるけれど、どれもトールキンなければなかったものなのでした!

さらに、映画化されるまでのエピソード、アニメ版の影響、「ホビット」と「ロード・オブ・ザ・リング」の技術面や演出面の違いなど映画版についての話題もトーク!
これだけの大作を作る上で様々な苦労があり、それでも原作から削られているところもありますが、ピーター・ジャクソン監督は今後も機会があればまだ追加撮影したいところもあるほどだとか!
エクステンデッドバージョン問題についても話されましたが、WOWOWでは10/24(土)と10/25(日)にお届けする≪『ホビット』&『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ全6作品を完全放送!≫で「ホビット」の1作目と2作目をエクステンデッド版でお届けしますので、どうぞお楽しみに!さらに特設サイトではWOWOWポイントをゲットできるクイズも実施中なので、ぜひご参加ください!
特設サイトはコチラ

そして、番組後半にはスペシャルゲストとして、映画『神様なんかくそくらえ』のジョシュア・サフディ監督が登場~!『神様なんかくそくらえ』は、NYのストリートで生きる少女の実体験に基づき、破滅的な恋を鮮烈な映像とみずみずしい感性で描き出した昨年の東京国際映画祭グランプリと監督賞のW受賞作。そんな本作について、監督ご本人から大変貴重なお話を伺うことができました!

本作は望遠レンズで撮影された映像が印象的ですが、いわゆるこういったテーマのインディペンデントフィルムはハンディで被写体に寄っていくという作りの印象が強くあったという中井さん。でも、ストリートが生き生きとした感じで描けること、そして、人やドラッグなど何かに中毒している人は、物凄く近く感じても次の瞬間に遠く感じることもあることを望遠レンズで実践されたのだそう。一緒に監督をされている弟のベニー監督はやりたくなかったのだそうですが、ハンディで役者によるのは如何にもありそうな形なので、もっと違うことをやって、コントロールされた形でクラシックな感じを出したかったと語られました。
中井さんは凄く計算された撮りになっているから、内包されているエモーションの部分をどう捉えるかをきちんと俯瞰で意識した撮影になっているなという印象だったそう。

そして、昨年の審査委員長だったジェームズ・ガンに響いたのは、緊急性・エマージェントな感じや、音楽、映像、エネルギーの感じだとジョシュア監督。
今作で日本人にとっては、冨田勲さんが手がけた音楽も印象的。彼はドビュッシーのロマンチックなものを新しい解釈にしたとジョシュア監督は思っているそうで、ロマンスを新しく定義したと考えている自分の映画は、同じところがあると思うと起用したそうです。

この他にも、このテーマを撮った理由やキャスティングエピソード、実際にストリートに座ってみて感じたことなどから、東京の印象や好きな日本映画なども伺いました!
監督はニコ生で流れてくるコメントに大興奮!弾幕を携帯でビデオにも撮られていました!

『神様なんかくそくらえ』は12/26(土)より全国順次ロードショー!「日本のみんなに僕からクリスマスプレゼントです!」とジョシュア監督!しかもその日は次作の撮影開始日でもあるとか。ぜひ次作公開の時もぷらすとにお越しいただきたいですね!そしてジョシュア監督は最後に、「しっかり生きろ、自由に生きろ、そして永遠に生きましょう」とメッセージを贈ってくれました!
『神様なんかくそくらえ』映画公式サイトはコチラから

-----裏話-----
ブラックメタルと新作の犯罪映画の話を聴いて、メタルもアメリカのプリズンシステムも得意分野だよ!と監督退出後に話していた丸屋さん。「家にカリフォルニア刑務所経由のインスタントラーメンがある。そのあたりの刑務所はほぼ毎日インスタントラーメン食べていて、おまけに刑務所内でインスタントラーメンを通貨として使っている。」とのお話がありましたが、楽屋でその話を聴いていたジョシュア監督は興味津々で話に加わりたそうにしていたのでした~!

アーカイブ

2018年

2017年

2016年

2016年3月

2015年

2015年3月
2015年6月
2015年7月

ブログを購読する ブログを購読する

WOWOWぷらすと 公式Twitter

WOWOWぷらすと 公式Facebook

ぷらすと 公式Instagram

WOWOWは初月料金なしでお得!ご加入はこちら

▲ページTOPへ