男だらけで007に愛を込めます(2015/11/27配信)

2015/11/30

男だらけで007に愛をこめます.jpg

今回のテーマは『男だらけで007に愛を込めます』
中井圭さん、宇野維正さん、松崎健夫さん、松崎まことさん、丸屋九兵衛さんでお送りしました!

この日のぷらすとは男だらけで熱く語る007回!ボンドガールは不在です!!!
今回は週末に先行上映も行われたシリーズ最新作「007 スペクター」の公開にあわせ、それぞれ新作も旧作も交えて大好きなジェームズ・ボンドについて語りながら、007の魅力に迫りました!もちろん注目の最新作「007 スペクター」についてのお話もたっぷり!

≪007の様式美≫
まずはみんなのファースト007を聞きつつ、それぞれのボンドやシリーズに対するイメージを語っていきました。ショーン・コネリー原理主義者も現・6代目ダニエル・クレイグ派もいますが、それぞれの印象は007に出会った時代や、その時の習慣・環境で違いがあります。
各作品つっこみどころもあるようですが、思い出補正で美しくなっているということも。
そこにはシリーズが長く続いているからこそ、「男はつらいよ」や「サザエさん」などを真っ向から否定しないのと同じように、皆にとっての原体験的なものを踏まえているものでもあるようです。

そこで宇野さんが提起したのが、"007のこととなると、審美眼が高い人もみんな途端に甘くなっていないか"ということ。何がそう甘くさせるのか、それが知りたいと話します。
その上で丸屋さんが007最大の魅力として挙げたのは、様式美。
たとえば、敵と出会った瞬間に敵同士がバレバレ、偽名を使ってもあまり意味がない、「My name is Bond. James Bond」のセリフ、ガンバレル・シークエンス、敵をやっつけた後のジョーク、などといった様式美が重んじられているのです。

≪007は超名門ブランド説≫
映画好きがずいぶん甘くなる。そのことに対して宇野さんが挙げた説は、007は超名門ブランドなのではということ。
たとえばディオールやイヴ・サンローランなどは、その都度時代ごとにでデザイナーが入れ替わりながら、カッコイイ時代もあればイケていない時代もあり、それでもずっと続いていく昔からの超名門ブランド。
007もそういったヨーロッパのブランド文化との親和性が高く、監督や役者の代替わりがありながらも、50年間、『007』という名前で見られ続けてきた作品です。例えば「男はつらいよ」は世界最長の映画シリーズとしてギネスにも記録されていますが、もし寅さんが渥美清以外で成り立つのかといわれると厳しいもの。しかし、007はボンドが代替わりしても許される非常に稀有な映画なのです。
ボンドも最初は寅さんと同じく個に依存したコネリーありきの役で、2代目ジョージ・レーゼンビーになった時にはボンドが整形したという設定が作られたほど気を使った所でもありましたが、今はだれも気にしていません。長く続くうちに、いくつかのお約束や様式美をきちんと盛り込み構築することで、変わったことも受け入れられる土壌を作り上げたのです。だからこそそれぞれの変化を許せるし、皆が甘くなる理由かもしれません。

≪ベスト・オブ・ボンド≫
初代コネリーに始まり、現在のクレイグで6代目となったジェームズ・ボンド。
コネリーのボンドは冷徹で、プロの殺し屋で、女を女と思わないような男というように描かれている、女性と寝ている率はロジャー・ムーアのボンドが一番高い、などなど各時代の変化や特徴がありますが、それぞれのボンドの印象を語りつつ、みなさんが好きなボンドを伺いました!

丸屋さんはコネリー、宇野さんと中井さんはクレイグ、
まことさんはコネリーかムーアの二択だけれどどちらかといえばムーア、健夫さんの原体験はムーアだけれど、海外で初めて007を見た時に劇場にいた人達がティモシー・ダルトンが歴代最高だと言っていた印象が刷り込まれている感じがするとも話しました。

そこでニコ生の皆さんにもアンケート!
最多はクレイグが35.2%!次いでピアース・ブロスナン21.1%、コネリー19.7%、ムーア15.0%、ダルトン6.3%、レーゼンビー2.7%という結果になりました。この結果は、もしかしたら視聴者の皆さんのファースト・ボンドとリンクしているのかも。
何が良かったかというのは、アヒルの子が初めて見たものを親と思う刷り込みと一緒で、映画としての評価を超えて自分が最初に見たものになることは多々あること。一方、映画としての良し悪しを語る人と激突する場合もありますが、まさに50年続くからこそ起きる現象でもあります。

≪ベスト・オブ・ボンドガール≫
さらに、みんなが好きなボンドガールについても話しました!なんだかすごく個人的な趣味嗜好まで伺える結果に!
中井さんはエヴァ・グリーン。まことさんも近年ではエヴァ・グリーンで、ベストはダニエラ・ビアンキ。宇野さんは奥さんに似ているということでオルガ・キュリレンコが感情移入しやすいとのこと。丸屋さんの1番はハリー・ベリーだけど、悪のボンドガールならキャロライン・マンロー。健夫さん、天明さんが一番美しいと思うのはジェーン・シーモア。そして、健夫さんイチオシはバーバラ・カレラ!

健夫さん、バーバラ・カレラ談義で何故かスイッチが入り、女性観・女体観を熱弁!!w
「ジェームズ・ボンドの描かれ方はもちろんだけれど、ボンドガールの起用には社会の変化を見ることができる。従来は白人の金髪の綺麗なお姉さんが基本だったところに、ダイ・アナザー・デイでハリー・ベリーが起用されたのも時代の変化。女性の活躍も変遷している。」・・・といつも通り真面目な話も教えてくれた健夫さんですが、今回はすごくレアな健夫さんの姿をも見ることが出来ましたw

普段、こと映画については客観性を持って向き合う健夫さんですが、こんなにも崩れるというのはまさに宇野さんの説が真実であることの表れかもしれません。
007は、それだけの重大なパワーを持った作品なのです。

≪シリーズ最新作「007 スペクター」≫
そして、シリーズ最新作「007 スペクター」についても話されました!気がつけばクレイグ版も4作目。今回のスペクターは、起承転結で言うと"結"の感じがあると宇野さん。でも、クレイグ版については、契約上まだあと1本あります。スペクターがクレイグ版の結だったとするならば次の1本を単発とするのか、今後の展開も気になりますが、ここまで観てきた人は必見の1作です!

クレイグ版、特にスカイフォール以降の作品で特徴的なのは、監督然り、撮影監督然り、役者然り、特Aランク以上の人しか集めないという明確なコンセプト。
それは物についても共通。ソニー配給の作品だけれどアップル製品を使っていること、車はシンボルのアストンマーティン、メインスポンサーのジャガーとランドローバーに加え、ランボルギーニもメルセデスも出てくることなど、ライバルメーカーの製品でも登場させているのです。特に車においては、スポンサー1社のみの車で埋め尽くすということが多々ある中、製品や企業ロゴを映し出すことへの改革を起こす作品になっています。
クレイグ版からは敵のグレードが高い、との話題も出ましたが、ここまでハイソなものにしたからこそ、おバカな物語や悪役を受け付ける余地がなくなったのかもしれません。

また、過去の主題歌についてもそれぞれの好き嫌いが語られましたが、特Aクラスが集まっているというのはミュージシャンにも適応されるもので、スカイフォールのアデルに続き、今回のサム・スミスの「Writing's On The Wall」も相当素晴らしいとのこと!サム・スミスは発表された時の評判はさほど良くなかったものの、映画が公開された瞬間に世論が一変。スクリーンでこの曲を聞くとこれしかない、これでないとダメな感じと健夫さん宇野さんは声を揃えます。宇野さんは最初の15分の為に今から劇場に駆けつけたいくらいと言うほど!中井さんが着目した様式の違いにも要注目です!

≪エンディング≫
50年間で24本のシリーズとなった007。
歴史があるだけに語り代も多く、悪役の系譜、声優話などまだまだ話したい話題はいっぱいありますが、そのことはまた次の機会に!第一弾はここまででお開きとなりました~!

WOWOWでは≪「007 スペクター」公開記念!初代ジェームズ・ボンド×ショーン・コネリー≫と題し、初代ボンド・コネリー版の7作品を12/5(土)~一挙放送!
ラインナップはコチラ

ちなみに、5人のベスト・オブ・007は以下の通り!
まことさん:ロシアより愛をこめて
宇野さん:スカイフォール
健夫さん:007は二度死ぬ
丸屋さん:ロシアより愛をこめて
中井:カジノ・ロワイヤル

「007/ロシアより愛をこめて」と「007は二度死ぬ」は今度の放送がありますのでどうぞお見逃しなく!

そして、シリーズ最新作「007 スペクター」はいよいよ12/4(金)公開!

クレイグ版は往年のファンから少し評判が良くないということもありましたが、スペクターはそんな方々も愛せる作品になっているとのこと!昔のファンを引きつけながら、今に合わせた描き方になっています。 
50年間の作品を一通り見た人達が最新の作品を面白いと言えるのもすごいこと。 
これから007に触れる方々はスペクターを見てから旧作の見直しがオススメなので、ぜひ4日の上映を見て、5日からの一挙放送をお楽しみ下さい!

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