3ピースバンド論(2015/11/30配信)

2015/12/01

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今回のテーマは『3ピースバンド論』
西寺郷太さん、宇野維正さん、オカモト"MOBY"タクヤさん、東美樹さんでお送りしました!

3ピースバンドはなぜ3人なのか。
郷太さん、MOBYさんのバンドでのエピソードも交えながら、3ピースバンドだからこそ、出来ること、出来ないこと、そしてバンドにとって大切なことを話しました!

≪3ピースバンドとして成立するには≫
まず3ピースバンドは、ざっくり分けて2つのパターンがあると思うと郷太さん。全ての音を3人のみで作り、ライブも3人だけでするのが基本となっているパターン。そして、イニシアチブを取るのは3人だけれど、ライブの時はサポートありきのパターン。とはいえ、どちらも3人が責任を取るということは一緒でもあります。

3人のみで全てを成立させているバンドの特徴として挙がったのが、めちゃくちゃテクニックがあるということ。
よっぽどでない限り、ボーカルは歌うのみで楽器を演奏するのは2人だけということは非常にまれ。ぷらすとファミリー和田唱さんがギタリストとしてもめちゃくちゃ上手いように、ボーカルも何かの楽器が上手いということが多々あります。
パンク登場以降、シンプルなことを良しとし、ただのコード弾きで成り立つ音楽も出てきましたが、いずれにしても3人だけで聴かせるというのは確実にアンサンブルの強さがあるということ。たとえばNONA REEVESもTRICERATOPSも客演をしたり、ポリスも映画音楽をやったりと、上手いということが大前提。そういう意味では非常にシビアなところでもあります。3ピースロックバンドの源流として挙げられたクリームとザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスも超人レベル。もしかして、3人でロックをするというのはある種の超人にゆるされたことなのかもしれないと語られました。

≪3ピースだからこそ難しいこと≫
3ピースには3人であるが故に行き詰ることもあります。
たとえば変化がつけ辛いことはその一つ。シンプルだからこその広がりにくさがあり、完成形が出来上がってしまうと、それを更新するのが難しいのです。ドラム、ベース、ギターという3人に、もしもう1人ギターやキーボードがあれば工夫もしやすいですが、3人しかいない中で崩すのは難しさ。
NONA REEVESの場合は、ベースを変えたり、プロデュースも3人だけでやる場合と外の人に頼む場合があったりと、足したり引いたり原点に戻ったりしながら変化をつけているそう。これが4人5人と増えれば、その分バリエーションも増えるし部分的に休むということもできるけれど、3人だと人数的に煮詰まる可能性があるのです。

≪3ピースバンドの武器≫
もちろん3ピースだからこその良いところもたくさんあります。
例えばバンドに制作費が入って分割するとき、4人よりも5人よりも、3人の方が額は大きくなります。大所帯になればなるほど、どんどん分割することに。
フットワークの軽さも3ピースバンドの絶対的な武器。数十人レベルのアイドルユニットなどなら移動手段や交通費だけでも苦労しますが、3人なら車1台で動くこともできます。

音楽的には1人でコード感を支配できるのも面白さ。人数が多いと揉めたりイニシアチブの取り合いになったりする場合もありますが、数が少ない分逆に上手くいくということも。何か足りないと思った時に、要所要所にバンド外の人を足したり引いたりしやすいという面もあります。
1人多ければその1人分の考え方もわがままもありますが、風通しもよく人の視線も集まるのは3ピースの良さです。

≪3ピースバンドの音像≫
3人でバンドをやっていると、きっともう1人欲しいと思う場面もあるはず。でも3ピースバンドの音楽はその、もう1人借りてくれればすぐできるのに、を何とか自分達で補佐しあい相乗効果で成り立つ音楽でもあります。

また、ポリスを筆頭とした超絶テク集団やパンク的な流れ意外に、サニーデイ・サービス、チャットモンチー、SHISHAMOなど、拙さや音の隙間を味とする3ピースバンドの流れもあります。宇野さんの好きなバンドには、こういった間で聴かせるようなバンドが多いそう。

また、4ピースだからといって、必ずしも音像が分厚くなるわけではありません。スミスのように、不必要に音を埋め込まないスカッとした音像は3ピースバンドと近いところがあるし、SCOOBIE DOのように、ボーカルはボーカルのみで楽器は弾かない、という場合に鳴っている音自体は3ピースと変わりないのです。

≪バンドにおけるドラムの重要性≫
そもそもバンドとはどうなったらバンドなのか。人によって感覚はあるかもしれませんが、郷太さん的な理屈では、ドラムが生の人間で、尚且つ固定メンバーであるのがバンド。ほとんど固定メンバーに近いサポートメンバーがいる場合もありますが、サポートか正式メンバーかには大きな隔たりがあって、ドラムがメンバーにいるのがバンドだと思うと話します。それ以外はグループやユニットというイメージ。

というのも、バンドはとにかくドラムが大事だから。一番スキルを問われるパートでもあります。そのドラマーとどんなに仲が良くてどんなに好きであっても、曲を作る人にとってドラムが気持ち悪いとどうしようもないと郷太さん。それは上手いか下手かというより、バンドに合うか合わないかというちょっとの差。どんなに上手くても、リズムセクションにこれじゃないって違和感があると耐えられなくなると、その重要性を話してもらいました。

≪これからバンドを始める人へ≫
新世代バンドのドラマーの上手さの秘密やドラムの訛りについても話されましたが、やっぱりバンドにとってドラムが上手い人を確保するのはとても大事。これからバンドを始める人は優秀なドラムを中心に据えるのもオススメです。

そして、今から楽器を始める人はベースを上手くなるのがオススメと郷太さん。ドラムは楽器の種類が多くシンバルも消耗品だし、マニピュレーションなどコンピューター的なものはどんどん新しいものが出るので、プロレベルでやっていくにはともかくお金が掛かるのです。自分の中で作っているだけならアップグレードしなくてもいいけれど、人とやり取りするときに大変という場合があるそう。
でもベースは200,300万くらいで最高レベルのものを2,3本持つことができ、持ち運びもそれだけ。ベースが一番お金がかからないかもと色んな楽器をやっている人から聞くそう。今から楽器を始めるなら良いベーシストになるのは1つの手段かもしれません。

≪エンディング≫
なぜ3人なのか。その答えはきっとバンドごとにいろいろですが、やはり3人であることには意味があるようです。
3ピースのことだけに限らず、バンド経営論やドラム論などさまざまなお話を聞けた配信となりました!

WOWOWでは12/13(日)午後3:30より【WEAVER HALL TOUR 2015 Still Boys & Girls ~Sing Like Dancing In Our Hall~】を放送!
ピアノをフィーチャーしたスリーピースバンドWEAVERの最新ツアーの模様をお楽しみ下さい!詳細はコチラ

また、ドラムが上手い人として東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一さん、現役で勢いのある3ピースバンドとして10-FEETやMONGOL800が挙げられましたが、彼らがバンドコラボで共演したライブ【東京スカパラダイスオーケストラ Live at Budokan ~The Last~】も1/8(金)深夜2:15~放送します!
出演ゲスト・演奏楽曲はコチラ

今回のぷらすととあわせてお楽しみ下さい!

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そして、番組後には郷太さんのお誕生日のお祝いをしました!
郷太さんおめでとうございます~!これからもどうぞよろしくお願いします!

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