観る前に語る! 男だらけのSW(2015/12/4配信)

2015/12/07

男だらけのSW論_re.jpg

今回のテーマは『観る前に語る! 男だらけのSW』
速水健朗さん、宇野維正さん、堺三保さん、添野知生さんでお送りしました!


いよいよ来週に公開が迫った『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』!!
本作はワールドプレミア以前の試写もなく、公開前の情報流出防止がかなり徹底されているということで、4人もまだ何も知らない状態。今回は誰もまだ知らない新作に向けて、期待や妄想を膨らませながら観る前に語る、男だらけのスター・ウォーズ論です!

≪スター・ウォーズが救ったハリウッド≫
まずはSWとのファーストコンタクトを語りつつ、当時の雰囲気や印象を振り返りました。
添野さんはお友達と先行上映に前夜から並んだこと、宇野さんはコカ・コーラの王冠の裏にキャラクターが出てくるのを集めていたことなどなど、様々な思い出が。
「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」が日本で公開されたのはアメリカでの公開の約1年後。そのラグの間に散々宣伝があり、公開前から"大きな波が来る、今までと違う流れが来る"という感覚もあって、相当な盛り上がりだったそうです。

ではなぜSWという作品はあそこまで伝説となったのか。それは、映画の歴史を変えたから。
77年は映画史的に転換点であり、SWがなければ、当時のハリウッドは滅びていてもおかしくない状態でした。
当時はハリウッドからの供給と世間の求めている需要とが噛み合わず、SWを配給したフォックスも潰れかけ。というのも、映画を見ているコア層は、大学生を中心とした10代~20代前半が一番大きい客層となっていましたが、ハリウッドはそこに向けて作品を作っていませんでした。それがSWのヒットによってわかったのです。まさに、公開当時15,16歳だった堺さん添野さんはハリウッドのターゲットだった世代。ですが、ルーカスや製作者を含めても、だれ一人としてSWがヒットするとは予見していませんでした。
また、海外に映画を配給して儲けるという発想も無く、あれだけヒットしているにも関わらずイギリスですら翌年に公開されたほどでした。

そして、一方では進化だけでなくある種の退行も伺えます。
アメリカのフィクションの世界は、二元論的な話からどんどん複雑になって深みを出していましたが、SWは勧善懲悪モノ。だからこそ子供もわかる作品になりましたが、それはアメリカンカルチャーの中では異質で、フィクションの世界にある種の退行をもたらしたものでもありました。

でも、ハリウッドの存亡のみならず、SWがなければ、後に来るSF映画ブームもなかったかもしれません。技術面では、今までと違う合成技術に加え、宇宙船が動くシーンや戦闘シーンもリアルで、撮影や特撮技術のクオリティが一気に向上。商売的には初めてマーチャンダイズでガッツリ儲けることにも成功しました。そのブームによって向上した特撮技術もあるので、SWがなければ、ジュラシック・パークも生まれていないし、日本でもSWが当たったからこそ、宇宙戦士でロボットアニメのSFものを作ろうという機運でガンダムが作られたのでした。

≪スター・ウォーズ、どこから見るのが正解?≫
番組ではこれから「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の公開に備え、今からSWに触れる人たちはどこから見るのがオススメか伺いました!

オススメは公開順通り、エピソード4→5→6→1→2→3の順。というのも、今回の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は、明確にエピソード4をモチーフにしているという情報が。予告編からも垣間見えますが、相当エピソード4に寄り添っている様子!
なので、エピソード4はマストチェック!そしてそのまま続きで5、6も見るのが◎。

ちなみに、添野さんはお子さんに、お友達も含めみんなが過去作をどう観ているか聞いたところ、今の子供たちはナンバリング順で見ているそう。宇野さんのお子さんも同じく1、2、3から。物語の時系列としては1、2、3が4、5、6より前世代の話となるので、ナンバリング順に見ても問題はありません。でも、本当に何も知らず、これから初めてシリーズに触れる人は、やっぱり4、5、6、1、2、3の順がおすすめ。というのも、5と6の間にある秘密があるのですが、先に1、2、3を見るとその秘密がわかってしまいます!今から味わえるなら、その秘密のなるほど感を味わってほしいと語られました。
そしてもし時間的に余裕があるなら、1、2、3のあとに7を見るよりも、6を見た後の気持ちで7を見た方がいいので、もう一度4、5、6を見返すとベストです!

さらに、これから7の公開に向けてシリーズを見返す人へのオススメとして、エピソード2と3の間のクローン大戦そのものを描いたアニメ「スター・ウォーズ クローン大戦」を紹介してもらいました!グリーヴァス将軍が咳き込んでいる理由、C-3POがいつから黄色いかなど、エピソード2、3では描かれていないけれどとても重要なことが描かれています!
そして、スター・ウォーズとルーカスの関係を知ることができる本「ルーカス帝国の興亡」も教えてもらいました!こちらもぜひ予習・復習にチェックしてみてください!

≪これから5年続くお祭り≫
添野さん、お子さんとSWの話をすると、オッサンが盛り上がっててウザい的な、ちょっと寂しい反応だそう。でも、「確かに今は我々のSWだけど、1,2年後には君たちのSWになっているよ」と宇野さん。
なぜならディズニーは今回びっくりするくらいの本気を出しているし、これから5年間で5本の公開が控えているから。つまり、青春時代を否応無しにSWと過ごすことになるのだから、今はオッサンたちのものだったとしても、それは今だけ。いずれ皆のものになるから今から見ておくべきと話されました。

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の公開後は、エピソード8、9に加え、間にスピンオフ2作も控えています。おそらく同じくディズニー傘下のマーベルが結果を出していることから、毎年やることが大事だと思っているだろうと堺さんは考察。
また、キャラクタービジネスの盛り上がりはまだまだこれからに期待ができるし、テーマパークへの導入も憶測できる。1年間かけてかなりの宣伝と盛り上げが行われてきましたが、今回の1作だけでの興行収入というより、今後10年かけての回収を視野に入れられているのではと語られました。

≪大予想!J・J・エイブラムスのスター・ウォーズ≫
今回、エピソード7の監督を務め、その後はプロデューサーとして残るJ・J・エイブラムス。後半にはそれぞれのエイブラムスについての評価を聞きました。

添野さんはエピソード7の1作を見ただけで良し悪しは即断できないだろうと予想。というのも、スタートレックの時に、1本目はダメだと思っていて、でも堺さんはアリだと思っていたところ、結果的に2本目を見た後には堺さんに謝る羽目になったとか。

堺さんからみたエイブラムスは、掴みや出だし、この後どうなるのかと思わせるように作るのは上手い人という評価。コンセプトメイキングはいつもうまいのに、落とせない人というイメージのようです。
ただ、その面で行くと今回エイブラムスが監督を務めるのは1本目だけ。2本目は「ブレイキング・バッド」のライアン・ジョンソン、3本目は「ジュラシック・ワールド」のコリン・トレボロウが務めるというのはある意味正解かも。なので、エイブラムスは6時間の物語のうち、頭1/3しか見せてくれなくて、いつものドラマと一緒で次が早く見たいという物凄くいいところで終わるのではと予想。

宇野さんが持つエイブラムスのイメージは、80~90点の映画しか撮らない、大ハズレはないけれど大当たりもないという印象。でも、2週間前の今の心情としては、初めての100点を見せてよ、という期待もあるし、実際に出す可能性もあると思うと話しました。

≪観る前だからこそ膨らむ期待と妄想≫
最後に、公開前だからこそ、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で繰り広げられるかもしれない妄想と期待ポイントを話しました!
まず、ダース・ベーダーを思い返すと、エピソード4や5の頃のようにとんでもなく邪悪な者だったけれど、今回実は勧善懲悪ではないのではないかという予感がすると宇野さん。4に似てるとはいえ本当の悪がいない、敵は敵で理由があるような感じではと予想。

そして、堺さんは、ハン・ソロとレイア姫の間に二人の子供がいて、もしかして息子の方がカイロ・レンで、ヒロインが娘の方で、実は兄弟対決になるのではと妄想。
実はこれ、小説やコミックスの中で一度は無しになった設定なのですが、これがまだ残っているのではと堺さん。添野さん的には兄弟喧嘩になると一気に世界が狭くなるよとのツッコミもありましたが、カイロ・レンのクローン説も含め、どっちにしても身内なのではとの説が話されました。

さらに、宇野さんは今作の予告では「スター・ウォーズのテーマ」が使われていないことを指摘。予告で「スター・ウォーズのテーマ」を使わないってやっぱりすごいと話します。予告って相当考え抜かれて作られているもので、良いシーンを集めて作られている場合が多くありますが、あの予告にはあそこに描かれていないものが山のようにあるはず。驚くシーンが絶対いっぱいあって、きっと「スター・ウォーズのテーマ」も物凄い出し惜しみの中のひとつ。宇野さんは、「始まった瞬間に泣く!涙で画面見えなくなるかも!」と期待を膨らませまくりでした。

≪エンディング≫
この他にも、スペースオペラについて、女性が主人公のSWについて、ルーカスの人となりについて、などなど、誰も見ていない中で沢山のお話が繰り広げられました!

スター・ウォーズ/フォースの覚醒」はいよいよ12/18(金)18:30 全国一斉公開!

果たしてどんな作品になっているのか、公開を楽しみに待ちましょう!

アーカイブ

2018年

2017年

2016年

2016年3月

2015年

2015年3月
2015年6月
2015年7月

ブログを購読する ブログを購読する

WOWOWぷらすと 公式Twitter

WOWOWぷらすと 公式Facebook

ぷらすと 公式Instagram

WOWOWは初月料金なしでお得!ご加入はこちら

▲ページTOPへ