カナダのエンターテインメント(2015/12/16配信)

2015/12/17

カナダのエンターテインメント_re.jpg

今回のテーマは『カナダのエンターテインメント』
立川吉笑さん、松崎健夫さん、玉木碧さんでお送りしました!

アメリカに隣接するカナダ。この国出身のエンターテイナーというと、映画監督ならジェームズ・キャメロンやデヴィッド・クローネンバーグ、音楽ならセリーヌ・ディオンやアヴリル・ラヴィーン、俳優ならキーファ・サザーランドやライアン・ゴズリング、コメディアンならジム・キャリーなどなど様々な人がいます。今回はミュージシャン、ブライアン・アダムスを中心に、カナダでエンターテインメントに携わる人々の意識を考察!
そして、輸出の9割がアメリカであるという経済背景、英語に加えてフランス語が公用語であること、カナダの英語の特徴、家の鍵は開けっ放しというカナダ人の人柄、などなど、様々な背景を踏まえながらカナダのエンターテインメントを掘り下げました!

≪カナダ人のハングリー精神≫
アメリカと地続きで、行き来も気軽で、国土の広さ的にはアメリカより広いくらいなカナダ。でも、人口はアメリカが3億人超なのに対し、カナダは3400万人。約1/10です。それはつまり、何かに対してお金を払う人がそれだけしかいないということ。お金やビジネス面を考えると、カナダだけの活動には限界があり、広がりを持とうとすると、同じ英語圏のアメリカを目指すのは当然の流れとも言えます。
その上で、カナダにはアメリカ人のショービジネスでの成功とは違うやり方や、誰もやらないようなことをやって成功した人たちがいます。

そんな人たちの中でも、今回はブライアン・アダムスにフォーカス。彼もまた、当時の音楽界の中で違うことをやった1人です。ブライアン・アダムスは59年にカナダで生まれ、今年56才を迎えましたが、今もまだバリバリの現役。80年代にいたアーティストで、今も残っている人はそう多くありません。それでも、彼が40年近く第一線にいられた理由が、キャリアやディスコグラフィーを語っていくと見えてきました。
ポイントは、やはり外へ意識が向いていたこと。彼はブルース・スプリングスティーンを手掛けたボブ・クリアマウンテンや、AC/DCを手掛けたロバート・ジョン・マット・ラングなどをはじめ、常に外の人をプロデューサーに迎え、自分を変えていきました。つまり、カナダだけで売るのではなく、カナダの外で売れるハングリー精神があったからこそ、アメリカで、そして世界で人気を得るチャンスを掴んでいったのです。

カナダの音楽が外に向く理由には、やはりアメリカの影響が大きくあります。地続きで、同じものを観たり聴いたりしていても、状況は確実にアメリカと違うもの。様々な分析があって理由は特定できないながらも、アメリカのエンターテインメントの力は絶大。ブリティッシュインベージョン当時と比べて十数年後にイギリス音楽の占有率(その国の音楽をどれだけ国の人が聴いているかの割合)が激減したとのお話もありましたが、放っておいたら、どんどんアメリカの文化がカナダに入ってきて、自国のアーティストが育たないという問題がおこります。

そこでカナダが取り入れたのがクオータ制。国が自国の文化や芸術を保護するための文化政策で、顕著なのがラジオ。オンエアする曲の内、ある一定の割合をカナダの楽曲にしないといけないという決まりが71年に作られました。クオータ制は各国様々なジャンル・方法で取り入れられていて、国内で保護されるので生活が安定してしまい夢を追わず、ハングリー精神が生まれない、という例もあるので一長一短ではあります。でも、70年にカナダのゲス・フーというバンドの「恋のめまい」が全米1位になったのはその効果だと言われていて、功を奏してもいるのでした。

≪今カナダから学ぶべきアーカイブスへの考え方≫
そして、カナダで先進的なのが映画アーカイブスへの考え方。カナダに加えフランスも進んでいるのですが、映画をすべてフィルムで保存しているのです。デジタル機器の発達で映画もデジタル保存が行われていますが、それが良いのか悪いのかは議論があります。フィルムはかさばるし高いけれど、ハードディスクはデータが飛んでしまう可能性もあるし、バージョンが変わると使えなくなってしまう。その費用対効果を考えたとき、結果的にフィルムで保存する方が有効だと決めたのです。

しかもカナダが凄いのはアウトテイクへの考え方。映画は撮影したもの全部を使うわけではなく、もちろんNGカットや使わなかった素材も存在しますが、それらも含め、撮影した素材全てを国が管理しているのです!
これがあると、作品で使われなかったアウトテイクやメイキングからどういう演出が意図されていたのかという研究も可能。アーカイブ化されていれば、100年後にも研究材料として参照できるのです!しかもフランスに至っては、テレビもラジオも放送で流れるモノは全てアーカイブ化されるというほど!

費用も場所も必要で、簡単に実現できることではないし、きちんと知識や研究をして導ける人が必要になりますですが、健夫さんは30年後くらいにそういうことを助言できるようにしたい!と壮大な夢を語ってくれました!我らが希望の星!!

≪音楽も語ることができる健夫さん!≫
音楽から映画まで様々なエンターテインメントを横断して、カナダの文化に触れることができた今回。ちなみに、今回のメインとなったブライアン・アダムスのアルバムの内、健夫さんオススメは「レックレス」「イントゥ・ザ・ファイヤー」「ウェイキング・アップ・ザ・ネイバーズ」!
WOWOWで放送される【ブライアン・アダムス ライブ・イン・トロント 2014】でも3枚に収録されている曲が沢山演奏されています!
昨年のライブで最新のブライアン・アダムスの映像をご覧いただけますので、ぜひ今回のぷらすととあわせてお楽しみ下さい!

放送楽曲はコチラから

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