アカデミー賞授賞式直前! 「羊たちの沈黙」ソーシャルビューイング(2016/2/24配信)

2016/03/06

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今回のテーマは『アカデミー賞授賞式直前! 「羊たちの沈黙」ソーシャルビューイング』
立川吉笑さん、中井圭さん、松崎健夫さん、池田裕子さんでお送りしました!

この日のぷらすとは、WOWOWシネマで放送される『羊たちの沈黙』を中井さんと健夫さんの詳しい解説を交えソーシャルビューイング。

吉笑さんとゆうこしも見たことがあるが、謎が多かった印象があるとのこと。
そもそも、サスペンス映画はアカデミー賞の作品賞は受賞しにくく、社会的なメッセージがある作品の方が票を入やすいといわれていた中、第64回アカデミー賞で主要5部門を『羊たちの沈黙』が受賞したことは異例なこと。主演男優、女優のW受賞も珍しいことなのだそう。

本編が始まってからも、中井さんと健夫さんの知識が炸裂!
ファーストカットから繋がる5分10分の間にこの映画がなにかを指示しており、注目してみると全体像が見えてくるのだそう。
「この映画はカメラ位置を気にしながら観るととても面白くなる」と中井さん。
ジョディ・フォスター演じるクラリスとスコット・グレン演じるジャック・クロフォードの会話のシーンも顔のアップで繋げており、さらに目線が噛み合わないようにわざと撮影されたのだそう。
それにより、威圧的にどちらが話しているのかわかるようになっているのだとか。他のシーンでも視線が合わない演出が。また、二人が向かい合って話している横からのカットを入れていないのが特徴。のちのインタビューで出演者は、「すごくアップを沢山撮られた。撮影している時は意味が分からなかったが、目線の位置をすごく指摘された。」と回答。
他にも決定的な瞬間が映らない。殺害シーンなどはほとんどなく、想像力と言葉を観客がしっかり聞いていると信用しているからこそなのだそう。
エド・ゲインなどのシリアルキラーにはマザコンの人が多いようで、母親の様になりたいという願望があるそう。それがこの作品の中で描かれています。あるシーンでは殺された被害者の女性の口からサナギが出てきます。繭のままのものが成虫になることが変身。これが母親みたいになりたいという願望があらわれていることなんだとか。後半の方にテッド・レヴィン演じる連続誘拐殺人鬼バッファロー・ビルが踊るシーンを注目してみると蛾に見えるとのこと。蛾の繭をイマーゴといい、語源が両親の死んだ姿と言うそう。クラリスの父親も亡くなっていて、死んだ親になり替わりたいという想いをバッファロー・ビルとクラリスが考えていることがミソ。なので、ラストにこの二人が対決しなければならないのだそう。

中盤の方でレクター博士とクラリスの会話で、クラリスの過去を振り替えているシーンのセリフが作品名の由縁になっているとのこと。弱い者の象徴として色々な作品に出てくる羊。この作品ではクラリスが過去に羊を守れずに逃げてしまったことを振り返っています。「おそらく、彼女が育った場所が羊の屠殺場で、本人は屠殺することを痛々しい事だと思ってるのに助けずに逃げてしまったことと、弱々しいとされる女性が誘拐されてその事件から自分は逃げたらダメだ、今回はその女性を助けに行くことにこだわることがリンクする。女性を助けることによって、過去のトラウマを払拭しようとしている。」
「ここでの台詞が最後のセリフに繋がってくる。羊が沈黙しているということは、何も起きていないということ。鳴いていれば屠殺されてることだから。沈黙していることは自分が平和になったということ。」と語られました。そういうところに深いメッセージが隠されていたようです。
ラストのバッファロー・ビル対クラリスの対決シーンでは暗視スーコープを付けているのは、自分が蛾だから夜行性という意味合いを持たせているのだそう。「暗視スコープつけたまま死にたくないわ~」と中井さん。

最後の最後まで解説していただき、2時間あっという間!
新発見や映画の新しい見方が広がった回となりました。

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