塚本晋也を語る。(2016/7/12配信)

2016/07/14

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今回のテーマは『塚本晋也を語る。』
西寺郷太さん、松崎健夫さん、福永マリカさんでお送りしました!

この日は、以前ぷらすとに出演していただいた塚本晋也監督について健夫さんにたっぷりと語っていただきました!
早速塚本監督のキャリアを振り返りつつスタート。
今回塚本監督作品を数本見てきたマリカちゃん。「現実の世界ではないが既視感があり、心拍数が上がる。悪夢だ」と『鉄男』、『東京フィスト』を見て思ったそう。『野火』については、「悪夢が現実になった感じが面白かった。」との感想。
塚本監督は、とても穏やかで静かな方。ですが、映画の中で監督自身が出演し、演技をされると激しい役が多く全くの別人に。そのギャップがまた面白いのだそう。作品自体は、肉体破壊や改造をすることをずっと描いてきていて、都市と人間がテーマとなっています。
小さい頃に父親に8ミリカメラを買ってもらい、中学生の頃から映画を撮影していた塚本監督は、実際に自分が住んでいた環境が映画の中に登場することがあり、子供の頃に観た作品やその時にいた状況が影響されているのだとか。
そして塚本監督は、大学卒業後映画製作へは進まずCM・CF(コマーシャルフィルム)の制作会社に就職。ですが、やっぱり映画を作りたいと思い4年で退職します。そして海獣シアターという劇団を立ち上げそこから、徐々に映画を制作していくようになったのでした。

ここから後半は、今回WOWOWで初放送の『野火』についてトーク。『野火』はもともと大岡昇平さんの小説が原作で、過去に一度市川崑監督が映画化しています。
ですが、「市川さんの野火と塚本さんの野火はだいぶ違う」と話す健夫さん。
市川監督の『野火』が公開された1959年で、小説のような悲惨な場面はあまり出てきません。むしろ、戦場での上司との軋轢の中で人間の尊厳をどう保っていくのかが描かれています。
逆に塚本監督の『野火』は、戦場に行ったら人はこういう風に死んでいくのだというのが描かれています。
60年に生まれた監督も、意識しないと戦争があった実感がないと話していたのだとか。

『野火』に関する本を読んだ健夫さんは「塚本さんの視点が公平」だと思ったインタビューがあるそう。
それは、「この映画を観て戦争が嫌だなと思い、日本は戦争しない国にしようと考える人。一方で戦争するの嫌だから日本をもっと強い国にするという人が出てきてもいい。でもここで重要なのは、この映画を観て戦争は嫌だなと思うこと。そう思われるために『野火』を作った。」と話しています。

「人が人じゃなくなる瞬間がある。現代の人がもし映画の中と同じ状況に陥った時、耐えきれないと思う。」とマリカちゃん。
未見だった郷太さんも「今日の話を踏まえて帰って観てみる!」とのこと。

最後に健夫さんに放送する作品の中から絶対見てほしい3本を発表してもらいました。
・『鉄男』
なんといってもこれは見てほしい!
・『バレット・バレエ』
単に見ると暴力映画にしか見えないが、今日の話を聞いて今の時代を先取りして撮影していたという風に観ると見えるものが違ってくる。
・『野火』
前の2本を観たことを踏まえて観るといいのではないか。

こには書ききれないほど話がたくさんあり、戦争や政治の話が出て深く考えさせられる回となりました。アーカイブ化をお楽しみに!

WOWOWでは、7/24(日)よる9:00~【「野火」初放送!映画作家・塚本晋也】と題し、終戦から70年目の昨年に一般公開された『野火』の初放送を記念し、2カ月間かけて塚本監督作品を全12作品放送!ぜひ、ご覧ください!
番組詳細はコチラ

さらに、WOWOW動画では、ぷらすとアーカイブ『監督と語る!「野火」塚本晋也』公開中!塚本晋也監督をお招きし『野火』のテーマについてや、貴重な撮影秘話などたっぷりと語っていただきました! 
視聴はコチラ
こちらもあわせて放送前にチェックしてみて下さい!

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