10年代のアニメ映画を語る。(2016/8/4配信)

2016/08/09

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この日のテーマは『10年代のアニメ映画を語る。』。
サンキュータツオさん、池田裕子さん、ぷらすと初登場でアニメ評論家の藤津亮太さんと、お馴染み国井咲也さんをゲストにお迎えし、アニメ映画のマーケティング話を軸に10年代の作品の数々を深掘りしていきました! 

まずは劇場版アニメの話題からトークスタート。
現在公開中の映画「ONE PIECE FILM GOLD」はシリーズ13作目で、なんと邦画史上最大の746スクリーンでの上映。その数は1県あたりに換算すると15スクリーンで家の近所で見られてしまうレベル!

今や驚異的な劇場版「ONE PIECE」シリーズですが、原作・TVアニメが好調な中、劇場版の興行が落ち込んだこともあったようです。
しかし「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」からシリーズが生まれ変わることに。それまでのTV視聴者層の小・中学生から、上の年齢の原作読者層へ、ターゲットを変更。その結果、興行は48億円(興行10億が成功の目安)となり大成功を収めました。実際劇場に足を運んでいたゆうこしも、目に見えて客層の変化がわかったのだそう。

「ONE PIECE」と同じ客層のゾーンにいて常に大ヒットし続けているのが劇場版「名探偵コナン」シリーズ。これまで20作品が公開され、興行は30億をキープ。今年公開の「名探偵コナン 純黒の悪夢」は50億超えとなったのでした。飽きられない理由として期待感と定番感の組み合わせが絶妙、と藤津さん。ニコ生でも寅さん的な国民的映画!とのコメント頂きましたw

その他にも小学生低・中学年をターゲットにした「ポケモン」・「妖怪ウォッチ」や、未就学児童向けの「アンパンマン」などを例に、藤津さんがマーケティング解説。
「アニメ映画のマーケティング話、超面白い!」と一同盛り上がりました!

実際の興行成績をふまえてのお話も興味深々。
2012年を境に全体で400億円を超えるようになったというアニメ映画の興行。それまでは300億円前後動いていて、スタジオジブリの貢献が大きかったようです。しかし2012年はスタジオジブリ作品がなかったのにもかかわらず400億円を超える結果に。この年は「ONE PIECE FILM Z」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」「おおかみこどもの雨と雪」などが公開し、それぞれ大ヒット。どうやら10年代の興行が好調な理由はシネコンのスクリーンの増加と関係がある様子。「シネコンの定着によりアニメがカジュアルに上映ラインナップに入るようになった。それが『名探偵コナン』であり『ONE PIECE』。」と語られました。

番組後半は10年代の時代を象徴する作品や監督についてトーク。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」を経て「おおかみこどもの雨と雪」が大ヒットとなった細田守監督。特に「サマーウォーズ」から「おおかみこどもの雨と雪」の間で監督を名前買いしてもいいと信頼する人が増えて、ホップステップジャンプのラインで興行が大きくなっていったそう。

京都アニメーションの「映画けいおん!」「たまこラブストーリー」の山田尚子さんはすごく繊細な映像センスを持っている監督。この2作品で着実にステップを踏んできているので、次回作「聲の形」がヒットすればまた新たな扉が開くのでは、と藤津さんは期待を寄せました。

長井龍雪監督の「心が叫びたがってるんだ。」はノイタミナ枠で放送された「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」チームによるオリジナル作品で、興行11億とヒット。TVシリーズ「あの花」の放送、総集編を劇場版で公開したことがホップステップになったのでした。

国井さんが注目するのは新海誠監督。常に試行錯誤があり作品ごとに挑戦している感があると、藤津さん。最新作「君の名は。」では新しいステージに上ったと興奮気味に語るタツオさん。脚本がすごく面白く度胆を抜かれたのだとか!

この他にも、「イヴの時間」の吉浦康裕監督、原作を見事に映像化した「同級生」、3DCGについてなど次々にトピックが語られました。

アニメ映画のマーケティングのお話を中心にお送りした今回のぷらすと。
最後は作品の出来が良いにもかかわらず興行的に苦戦した映画についてのお話も。
その共通点はオリジナルの企画であり、企画自体がホップステップラインで認識されていないこと、と藤津さんは指摘。
実写映画と違い、ヒットする作品が出にくいのがオリジナル。
実写は役者さんが担保になっていて、お客さんはある種信頼感を持って観に行くことができるけれど、オリジナルではそうもいかないようです。

新海誠監督の「君の名は。」がヒットすればオリジナル作品の可能性が広がるはず、今後の10年代のアニメ映画を左右する作品になるのでは、とこれからを予想。
そんな「君の名は。」は8/26(金)~公開スタート。上映館は全国で298館。この数はなんと「ONE PIECE FILM Z」の上映館300感に匹敵する数!作品自体もタツオさんはじめ、中井さん、健夫さんも今年のベスト10候補と大絶賛している作品ですので、ぜひ皆さんチェックしてみてくださいね!

なお、WOWOWでは、劇場版最新作「ONE PIECE FILM GOLD」の公開を記念して、これまでの「ONE PIECE ワンピース」劇場版全12作品を2週連続で放送!
こちらもぷらすととあわせてお楽しみ下さい!

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