黒沢清を語る。(2016/1011配信)

2016/10/12

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今回のテーマは『黒沢清を語る。』
大谷ノブ彦さん、黒沢清監督、松崎健夫さん、早織さんでお送りしました!

この日は、我らが大谷さん久々に登場!黒沢監督について、健夫さんと早織さんと共に語っていきつつ、番組後半には黒沢監督ご本人が登場されるスペシャル版でお送りしました!

まずは、今週末の15日(土)に公開される黒沢清最新作『ダゲレオタイプの女』についてトーク。
「凄く美しく、その美しさが悲しかった」とダゲレオを見られた早織さん。
「黒沢監督の映画は以前からフランス映画の匂いがすると思っていた。日本だと確認のしようがないが、今回はフランスに行って、フランスの役者さんで撮影した時に、これ外国の映画ですよと言われても分からないくらい、フランス映画っぽい。フランス映画の匂いがしたのは、演出方法がフランス映画っぽかったためということが分かった。『ダゲレオタイプの女』は、この話はどうなるのだろうと思えるような作品になっている」と話す健夫さん。

立教大学出身の黒沢監督。在学中に『パロディアス・ユニティ』という自主映画制作のサークルを作ります。この時代はものすごく自主映画制作が盛り上がった時代でした。さらに、立教大学で映画表現論を教えていたのが蓮實重彦さんだったのだとか。
その後、黒沢監督が製作助手として現場についた有名な作品『太陽を盗んだ男』。
「これはほんとに傑作!!」と太鼓判を押す大谷さん。
早織さんに見たことがあるか聞いたところ「ないです。」との回答に対し大谷さんは、「嘘だろう、早織!!!お前これ見ないとダメだぞ!!!」と大騒ぎ(笑)

『太陽を盗んだ男』の次には相米監督の『セーラー服と機関銃』に助監督として参加、そして『神田川淫乱戦争』で映画デビューを果たします。
その後、『スウィートホーム』『地獄の警備員』など続々作られていきます。
黒沢監督の映画は拳銃がよく出てきます。ですが拳銃自体が物事の解決の道具にはなりません。誰かを殺害するためにありますが、それで物事が解決するわけでもなく、銃撃戦を描くわけでもありません。「人間は、心理を操作する事によって貶められることを描いていることが特徴」と健夫さん。

黒沢監督の画は引いた画や長回し、移動する画が多くあります。
CUREの最後のレストランのシーンが気持ち悪く終わってしまった事を未だに覚えていると話す大谷さん。
学生時代黒沢監督に授業を習っていた健夫さんは、「映画にはとてつもないものを観た!という画がある。その画を観た時にそれがストーリーを凌駕する。」と黒沢監督がよく話されていたと振り返りました。

ここでいよいよ黒沢監督が登場!
『ダゲレオタイプの女』について色々と伺っていきました。
今回の『ダゲレオタイプの女』を制作するきっかけは、「たまたま」と話す黒沢監督。
少なからず昔から外国で映画を撮りたいというのは日本人監督は思うそうで、監督もその中の1人でした。フランスでは、黒沢監督の映画が何本も公開されており、フランス在住の日本人のプロデューサーが「フランス映画を一本何か撮らないか?」と声をかけてきたことで今回の作品を作ることになりました。

「俳優も撮影スタッフもフランス人のため言葉が通じないという状況でしたが、通訳を通せば日本と何も変わりませんでした。」と撮影について振り返られました。
初日はやはり緊張されたそうで、自分が言ったことに対して「それのどこが面白いんだ?」「それ何のこと?」と言われたらどうしよう・・と不安に思っていた様子。
ですが思いのほか皆さん監督のやりたいことを理解して、すぐ動いてくれたためハードなスケジュールにも関わらず夜までには全カット撮影し終わり質の高い撮影ができたのだそう。その時監督自身、スタッフ、俳優陣皆が「これでいける!」と思いその後もスムーズに撮影されたのだとか。

「スタッフ、俳優陣が監督がやりたいことを実現することこそが自分達の誇りだという価値観を持ち撮影に挑んでくれたことが1番大きかった」と話されました。
他にもダメ出しに関しては、言葉が通じないので、撮影スタッフによかったか聞き、OKが出たらそのままOKにしていたので楽でしたとの話にスタジオ一同爆笑!

ここで大谷さんが先ほど話していた『CURE』のラストシーンについて監督に話を聞いてみました。
CUREのラストに若い女の店員と年配の不自然な動きの店員が出てきて、年配の店員が若い店員に耳打ちをします。なぜ年配の店員は不自然な動きをしているのか、それは背中に板を入れているため。
映画ではこの耳打ちしているカットで終わっているが、実際はメインのことが起こり、若い店員が包丁を持ってきて年配の店員の背中を刺してるところで終わります。その安全の為に入れたそうですが、結果そのシーンは切ってしまいました。
「いいか悪いかわからないが、そこまで入れても面白かったのかもしれない。でも、切ったことにより、何が起こるの、どうなったのといった感じで終わるのも1つの映画かなと思い切りました」との裏話に驚いた様子の大谷さんと鳥肌が立ったと健夫さん。

最後に監督から視聴者の皆さんに「あまり先入観なく、最新のフランス映画の1本として気楽に見に来ていただけると嬉しいです。必ず満足して帰ることができますので見に来てください!」とメッセージを頂きました。

黒沢清監督最新作!『ダゲレオタイプの女』は10月15日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国ロードショー!
公式サイトはコチラ

WOWOWでは、『ダゲレオタイプの女』公開を記念し、黒沢監督が第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で、日本人初となる監督賞を受賞された、「岸辺の旅」を10/14(金)午後0:00~放送!
番組詳細はコチラ

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