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2018/03/13 up

アカデミー賞に伝説を刻んだアニメーション版と実写版。『美女と野獣』はどっちもすごかった!

「美女と野獣(2017)」4/14(土)よる8:00
©Disney Enterprises,Inc.

 3月5日(日本時間)に行なわれた第90回アカデミー賞授賞式。興行的に大成功を収めた実写版『美女と野獣』は美術賞と衣装デザイン賞にノミネート。今回惜しくも受賞は逃したものの、'91年のアニメーション版のことを思い出さずにはいられなかった。というのも、ディズニー・アニメーションにとっても、アカデミー賞にとっても、あのときの『美女と野獣』はエポックメイキングだったといえる作品だからだ。

 今でこそ「長編アニメーション賞」があるため、今回同賞を受賞した『リメンバー・ミー』をはじめ、劇場用長編アニメーションはその部門での受賞が当たり前になっている。だが、'91年版の頃、この部門は存在しなかった。そのためアニメーション史上初、最高の賞とされる作品賞の候補に入ってしまった。これは、それまでで初めてのことであるとともに、'10年の第82回アカデミー賞でピクサー・アニメーション・スタジオの『カールじいさんの空飛ぶ家』が作品賞候補になるまで唯一のアカデミー賞作品賞候補アニメーションだった。この後、アニメーション映画のクオリティの向上に伴い、2001年から長編アニメーション賞が設立されたが、そのきっかけを作ったのは'91年版の『美女と野獣』があったから、といっていい。それまでのアニメーションは、あくまで子ども向けとされてきたが、この作品によってストーリー、楽曲、アニメーション技術など、全てが実写映画のクオリティに匹敵しているとみなされたのだ。

detail_180312_2_photo02.jpg「美女と野獣(1991)」© Disney

 それほどまでに高い評価を受けた'91年版を完全実写化したのが、'17年の日本興行成績でトップとなった『美女と野獣』だ。'91年版のほとんどを踏襲した上で、実写版ならではの演出や新曲を盛り込んだ、いわばアップデートバージョン。パッと観だけですごい、と思ったのは、衣装と美術だ。アニメーション版で作り込まれた世界観を、そのまま実写に持ち込むことほど大変なことはない。例えば、野獣の城の食卓にベルが真夜中招待されて、燭台のルミエールと置き時計のコグスワースらが繰り広げる名シーン「Be Our Guest」など、アニメーションならではの演出であることは間違いない。食器が飛び交い、シャンパンなどの液体も大量に使うのだから、実写でやろうと思っても実現不可能ともいえる。それだけに、ある程度のイメージを残して全く別の演出をするのかと思いきや、CG技術、撮影技術の発達によって、ほぼ完璧に再現した上に、さらに豪華なシーンとなって甦ったのだ。

 また実写化に伴い、新たなストーリーがプラスされているのも、'17年版のポイントだ。野獣に変身させられるときの魔女とのエピソードやベルの母親のエピソード、ガストンとル・フウの関係性などなど、アニメーションだったら省略してもあまり支障のない部分だが、実写にするとなると、キャラクターのバックグラウンドがないと矛盾が生じて、観ている者は納得いかない。そういった矛盾を取り除くために、敢えてシーンを付け足している。また、'91年版ではガストンがル・フウを殴り飛ばしたりするシーンがあったり、暴力描写がコミカルに描かれていたが、実写化に際してそのようなシーンをまるっとソフトに演出しているのも特色だろう。

 実写版、アニメーション版のこういった違いを比較するのも、楽しみ方のひとつ。特に、まだ両方とも観てない! という人に2作品で比較してほしいのは、珠玉の名曲ぞろいの劇中歌。主題歌「美女と野獣」はもちろん、'91年版と'17年版では歌い手もアレンジも違うので、同じ楽曲なのに別の味わいを楽しめるはず('17年版では新曲がいくつか組み込まれているが、それは'91年版では使われずにお蔵入りしていた曲だったりもする)。

文=よしひろまさみち

[放送情報]

『美女と野獣(1991)』
WOWOWシネマ 字幕版 4/14(土)午後6:30 ほか
WOWOWプライム 吹替版 4/15(日)午後4:30 ほか

『美女と野獣(2017)』
WOWOWシネマ 字幕版 4/14(土)午後8:00 ほか
WOWOWプライム 吹替版 4/15(日)午後6:00 ほか

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