2018/12/25 up

斎藤工×板谷由夏 映画工房#365『デトロイト』 意味深いショットで魅せる、"キャスリン・ビグロー節"

「デトロイト」2019/1/6(日)よる9:00

斎藤工さんと板谷由夏さんが、話題の映画の魅力を語り尽くす映画情報番組「映画工房」。今回は、1967年に勃発した"デトロイト暴動"の最中に街のモーテルで生じたある事件を題材とした『デトロイト』を取り上げます。キャスリン・ビグロー監督と、脚本家のマーク・ボールによる、『ハート・ロッカー』(08)、『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)に続く3度目のタッグ作。主演に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)で脱走兵フィンを演じたジョン・ボイエガを迎え、共演に『なんちゃって家族』(13)でブレイク後、『メイズ・ランナー』シリーズや『レヴェナント:蘇りし者』(15)と話題作への出演が続くウィル・ポールターが名を連ねる。

斎藤「この作品は、アカデミー賞にどこまで引っかかるか、みたいなことは言われていました」
板谷「言われていたね」
斎藤「恐らく、(バラク・)オバマさんの政権だった頃とか、時代が少し前後していたならばアカデミー賞を総なめしたのではないかと思っています」
板谷「そっか~」
斎藤「そして、若い役者さんたちが主柱になっている。彼らは紛れもなくこれからのハリウッドや、映画界を支えていく人たちなので、彼らの若きエネルギーの塊ということも含めて奇跡的な作品だと思いました」
板谷「ウィル・ポールターの、悪そうな感じ!!」
斎藤「彼はアカデミー行くなぁと思っていました」
板谷「すごかったね~! 弱冠25歳で」
斎藤「少年っぽさもあるじゃないですか」
板谷「そこが怖いのよ」
斎藤「そうなんです。『なんちゃって家族』じゃん、って思うのに」
板谷「そう、思うんだけど」
斎藤「"なんちゃって"じゃないんですよね、今回は」

1967年の夏、アメリカ・ミシガン州デトロイトで大規模な暴動が発生し、街が騒乱状態となる。2日目の夜、市内で銃声が鳴り響いたという通報が入り、軍や地元警察が捜査のためにアルジェ・モーテルに強行突入。そこで数人の警官が、無実の若者たちへの暴力的な尋問をエスカレートさせていく。暴動の裏側で蔓延する、アメリカ社会が抱える闇を圧倒的なリアリティと臨場感で表現する本作、2人の感想は?

板谷「キャスリン・ビグローさんは女性監督だけど、あまり女性云々って言わないところが好き。女性監督って、女性や女子の"主張"みたいなものを取り入れがちだけど、この人は一貫して"社会問題"を描いている。監督がそこまでしてこの作品を"社会"をテーマに撮ろうとする、そのエネルギーってなんなんだろう」
斎藤「多分、脚本家のマーク・ボールとの出会い。そして彼が自分の全てを捧げた脚本『ハート・ロッカー』という作品との出会いから、戦地や時代がどれだけ人を狂わすのかを、彼女も彼とともに探求している感じがします」
板谷「一緒にね」
斎藤「でも、今回も白人女性が意味深く出てくる。彼女たちの描かれ方は特殊で、言葉ではなく、彼女たちの表情をじっくり撮っているんです。彼女たちから見えている男たちの姿とか、その笑顔の不気味さも。そこが"キャスリン・ビグロー節"になっているのではないかと思いました」
板谷「なるほどね~」
斎藤「ワンショットが深い。ディープで目が離せないんです、この人の映画」

WOWOWシネマで放送される特集を、そのジャンルの詳しい人に聞く企画「私の知らないセカイ」。今回は2019年1月4日の特集【新春スペシャル『ベイブ』一挙放送】に合わせて、東京都足立区竹ノ塚にあるミニブタカフェ「ピグれット」の店長、遠藤慎太郎さんにミニブタの魅力を解説してもらいました。

『ベイブ』(95)
WOWOWシネマ 1/4(金)午後1:30

detail_181225_photo02.jpg©1995 Universal City Studios,Inc. All Rights Reserved.

『ベイブ 都会へ行く』(98)
WOWOWシネマ 1/4(金)午後3:15

detail_181225_photo03.jpg©1998 U.C.S.ARR.

最近あまり映画を観ていないあなたにこそ観てほしい作品を、映画解説者の中井圭さんが紹介する、「ナカイの1本 ナカチョイ」のコーナー。今回は『ブラックパンサー』を紹介します。

『ブラックパンサー』
WOWOWシネマ 1/5(土)よる8:00

detail_181225_photo04.jpg©2018 MARVEL

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