「ベイビー・ドライバー」 6/24(日)よる9:00
斎藤工さんと板谷由夏さんが、話題の映画の魅力を語り尽くす映画情報番組「映画工房」。今回は、エドガー・ライト監督のセンスと才覚が冴えわたるカーアクション『ベイビー・ドライバー』を取り上げます。
板谷「舞台を4月にやったのですが、ストレッチとかアップをするときに『ベイビー・ドライバー』のサントラを流してた! 気分をアゲようと思って、(ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの)『ベルボトムズ』をかけてました。」
天才的な運転テクニックで犯罪者の"逃がし屋"を務める青年ベイビーが、ウエイトレスのデボラとの恋をきっかけに裏社会から足を洗おうとする姿を、ベイビーのテクニックと劇中曲のリズムを完全にシンクロさせた斬新な演出で見せる。監督、脚本、製作総指揮はエドガー・ライト。『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)、『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(07)を撮り、『アントマン』(15)では脚本を担当。本作はウォルター・ヒル監督作『ザ・ドライバー』(78)へのトリビュートだという。2人の感想は?
斎藤「この作品の感想、すごく男子同士で話し込むんです。あそこはどうだった、こうだったというのが、たくさん出てくる。見方が個人によってこんなに違う作品は最近あまりなかったと思います。人におすすめしたあとに、また盛り上がるんです。」
板谷「へー!」
斎藤「『ザ・ドライバー』にもかなり似ています。エドガー・ライトの今までのテイストから、『ザ・ドライバー』を意識するとこういう解釈になるのか、すごく相性がいいのだと思いました。」
エドガー・ライト監督は脚本を書く前に楽曲を10曲ほど決めており、完成した脚本をプロデューサーにプレゼンする際は楽曲も同時に流した。音楽の使い方として、『アメリカン・グラフィティ』(73)、『狼男アメリカン』(81)、『グッドフェローズ』(90)からの影響を公言している。
板谷「音楽好きにもたまらない作品だよね。」
斎藤「ドライブ・シーンと音楽の相性とか、ガンアクションと音楽の相性とかも見事で、ミュージカルのよう。プレイリストとしてもたまらないです。」
板谷「私、iPodを復活させちゃった。ベイビーがカチカチカチって操作しているのを見て、『うわ、懐かしいな』と思って、まだ動く1台を復活させました。やっぱり、音楽だけ聴けるのもいいね。」
主人公のベイビー役に次世代スターのアンセル・エルゴート、ヒロインのデボラ役に『シンデレラ』のリリー・ジェームズのほか、ジェイミー・フォックス、ケヴィン・スペイシー、ジョン・ハム、エイザ・ゴンザレス、ジョン・バーンサルらが出演。
斎藤「ジェイミー・フォックスも、ケヴィン・スペイシーも、脚本があまりに面白いから参加したそうです。音楽映画にカテゴライズされがちですけど、エドガー・ライトのモノを書く才覚が、これだけのキャストを集められた要因だと思います。」
87万人が利用する映画チケット予約アプリ「映画ランド」とコラボして映画ファンに調査する企画「映画意識調査」。今回は6月17日(日)~21日(木)の特集「ワールドシネマセレクション:フランス映画の宴2018」に合わせて、フランス映画について調査しました。
『ゴッド・ディーバ』
WOWOWシネマ 6/17(日)よる11:15[PG-12指定]
『かくも長き不在』
WOWOWシネマ 6/18(月)よる7:00
『夜明けの祈り』
WOWOWシネマ 6/18(月)よる9:00
『ロスト・チルドレン』
WOWOWシネマ 6/18(月)よる11:00[R指定]
『髪結いの亭主』
WOWOWシネマ 6/19(火)よる7:00
『ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~』
WOWOWシネマ 6/19(火)よる9:00
『静かなふたり』
WOWOWシネマ 6/19(火)よる11:00
『めぐりあう日』
WOWOWシネマ 6/20(水)よる7:00
『ザ・ダンサー』
WOWOWシネマ 6/20(水)よる9:00[PG12指定]
『TOMORROW パーマネントライフを探して』
WOWOWシネマ 6/20(水)よる11:00
『プチ・ニコラ』
WOWOWシネマ 6/21(木)よる7:00
『プチ・ニコラ 最強の夏休み』
WOWOWシネマ 6/21(木)よる9:00
『美しき諍い女』
WOWOWシネマ 6/21(木)よる11:00[R15+指定]
© 2004 - Telema
最近あまり映画を観ていないあなたにこそ観てほしい作品を、映画解説者の中井圭さんが紹介する、「ナカイの1本 ナカチョイ」のコーナー。今回は『ダンケルク』を紹介します。
WOWOWシネマ 6/23(土)よる8:00
© Warner Bros. Entertainment Inc.
【話題の映画やWOWOWシネマならではの特集の魅力を、映画好きの俳優、斎藤工と板谷由夏が語りつくす。映画との新たな出会いを提供する映画情報番組・映画工房】
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