「欲望に溺れて」12/27(木)よる11:00
斎藤工さんと板谷由夏さんが、話題の映画の魅力を語り尽くす映画情報番組「映画工房」。今回は、フランスの人気女優メラニー・ロランが監督・脚本を務めた『欲望に溺れて』を取り上げます。運命に導かれるように恋人となった元戦争ジャーナリストと新鋭フォトグラファーが、ともに暮らしていくうちに擦れ違い、妊娠によって女性が無自覚な欲望に支配されていく様を描く。原題の"Plonger"はフランス語で「飛び込む」「潜る」「没入する」という意味。
斎藤「この作品はエロスというくくりにはなってはいますが、とんでもないです。」
板谷「心の闇というか、葛藤というか、戸惑いというか」
斎藤「今年観た映画の中で、かなり影響を受けました」
『イングロリアス・バスターズ』(09)などのハリウッド大作でも知られる女優、メラニー・ロランの長編監督第3作。「ゼロから脚本を書き、映画として実現できる監督という仕事が好き。私は女優より監督になるのが自然だと思う」と語る彼女は2018年、エル・ファニング主演の最新作『Galveston(原題)』も全米公開となり、監督としてさらなる躍進を見せた。主演は『セラヴィ!』(17)のジル・ルルーシュと、スペインの映画祭で"スペイン映画における最も美しき顔"に選ばれたマリア・バルベルデ。
板谷「女のドロッとした、エグイところを表すのが女性監督ならでは。多分、女性監督じゃないと分からないと思う。こんなむき出しに表現しちゃうんだって、すごく痛かった。日常では薄められている、"女"の部分をドーンと出してきた感じ」
斎藤「なるほど」
板谷「だから女性が観ると、ドキッ!!って」
斎藤「これは男性もドキッとします。女性にこういう瞬間を、劇中のような状況じゃなくても、感じたことはみんなあると思う」
板谷「女性と接しているときにね」
斎藤「圧倒的な男女の違いというか、染色体の違いというか。だけどやっぱり男女がいて、子供が生まれて、という構造のもと、僕らは誕生しているわけです」
板谷「1回何も考えないで結婚してみな? この作品のこと考えたら結婚できなくなっちゃうから」
斎藤「これ観たら無理! もうできなくなる!」
板谷「やだ~!」
斎藤「そういう映画が多すぎる...『昼顔』(17)もそう(笑)」
板谷「この映画を理解して結婚するとうまくいくかも」
斎藤「そうかもしれない。それにしても、総じて美しい映画だった」
今回は、12月24日のクリスマス・スペシャル特集に合わせて、スタッフが街でアンケートを行いました。クリスマスに観るならどっち? 『グレムリン』or『ホーム・アローン』
『グレムリン』一挙放送】WOWOWシネマ
12/24(月・休)午前11:45 『グレムリン』
12/24(月・休)午後1:45 『グレムリン2 新・種・誕・生』
© Warner Bros. Entertainment Inc.
『ホーム・アローン』一挙放送】WOWOWシネマ
12/24(月・休)午後3:45 『ホーム・アローン』
12/24(月・休)午後5:30 『ホーム・アローン2』
© 1990 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
最近あまり映画を観ていないあなたにこそ観てほしい作品を、映画解説者の中井圭さんが紹介する、「ナカイの1本 ナカチョイ」のコーナー。今回は『ダウンサイズ』(17)を紹介します。
WOWOWシネマ 12/30(日)よる9:00
© 2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
【話題の映画やWOWOWシネマならではの特集の魅力を、映画好きの俳優、斎藤工と板谷由夏が語りつくす。映画との新たな出会いを提供する映画情報番組・映画工房】
最新記事
-
2020/07/24 up
山崎ナオコーラの『映画マニアは、あきらめました!』
第17回『あの日のオルガン』
-
2020/07/21 up
メガヒット劇場
私たちがホアキン・フェニックス版『ジョーカー』に共鳴する理由、あるいは"プロト・ジョーカー"説
-
2020/07/17 up
ミヤザキタケルの『シネマ・マリアージュ』
第17回 ありのままの自分であるために。時代を超えて描かれる人間の孤独
-
2020/07/14 up
その他
日本映画界の頂点に立った、韓国人女優シム・ウンギョンとは
-
2020/07/10 up
スピードワゴン小沢一敬の『このセリフに心撃ち抜かれちゃいました』
スピードワゴン小沢一敬が「最高にシビれる映画の名セリフ」を紹介! 第18回の名セリフは「謝るなんてな、ほんのちょっとの辛抱だよ」
-
2020/07/08 up
山崎ナオコーラの『映画マニアは、あきらめました!』
第16回『記憶にございません!』