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2018/05/09 up

『友罪』で心に傷を抱える女性を演じた夏帆は、感度の高い映画ファン

「難しかったですね。撮影していた当時もすごく悩んでいました。どうやってこの役を演じたらいいんだろうと。真夏に撮影していたということもあって、体力的にも精神的にもかなりキツい現場でした」

 生田斗真と瑛太がW主演を務めるスリリングなドラマ『友罪』で夏帆が演じたのは、かつてAVに出演した経歴のある女性、藤沢美代子。当時の恋人に付きまとわれ、過去から逃れるように暮らしている。だが、その過去は彼女の現在を如実に追い詰めていく。夏帆は「いつもモヤモヤした気持ちで家に帰っていました」と振り返る。ただ、そんな美代子に、少しだけ救われるひとときが訪れる。それが鈴木秀人(瑛太)という青年との出会いだった。

「何かシンパシーを感じるところがあった。孤独を抱えている、過去を背負っている。通ずるものがあった気がします」

 だが、鈴木は謎の存在でもある。

「口数も多くないですし、ほんとに何を考えているかわからなくて。瑛太さんとお芝居していても、鈴木が何を考えているのか全然わからない。でも、惹かれるところがあった。だから、すごく不思議な時間だったなと思います」

 無口な2人が、なぜか惹かれ合うさまを、夏帆と瑛太は見事に形にしている。

「瑛太さんは鈴木そのものでしたから、余計なことは考えず、その場の空気感を大事にしました」

 答えのない映画。終盤は私たちも美代子と鈴木の行方について、それぞれ考えなくてはならなくなる。

「自分に置き換えて考えてしまうとなかなか難しい問題ですよね。実際、自分が美代子の立場だったらと、ずっと考えていたんですけど、なかなか自分の中でも答えは出なくて。今回の役の美代子は、『こういう状況だからこういう心境で、こういう行動になるんだろうな』と理屈でわかっていても、撮影現場に行くとわからなくなる。実感をもって演じることがなかなかできなかった。役が自分に近いとか遠いとか、そういうことではないんです。全然自分と違うのに演じやすい役もあります。今回はそういう意味ですごく難しかったですね」

 役と真剣に向き合っているからこそ、夏帆はその困難を口にする。そうでなければ、美代子の切実さも体現できなかったに違いない。

 そんな夏帆が5月のWOWOW放映作品で目を止めたのは、ヘヴィーで濃厚な一作だった。

「エドワード・ヤンの特集を放送するんですね。すごい!(2017年にリバイバル公開された)『クーリンチェ少年殺人事件』を見逃していて、どこかでやらないか探していたんです。楽しみです。特集、全部観よう!」

「スプラッタとホラー以外は何でも見ます(笑)」という夏帆。

「予告編とかポスターの感じで、何となく自分の好みの作品かどうかわかりますよね。面白そうだと思ったら、観に行きます」

detail_180509_photo02.jpg©1991Kailidoscope

 そうして最近見た作品は、『ラブレス』『ナチュラルウーマン』『15時17分、パリ行き』『スリー・ビルボード』。感度の高い映画ファンだ。

「(ある夫婦の決定的な亀裂を描く)『ラブレス』を観て、将来結婚したとき、もし子どもが生まれて、『その子どもを愛せるのかな?』と、家庭を作るってすごく大変なんだな、私にはできる気がしない...と思いながら帰ってきました(笑)。完成した『友罪』を観たときも、すごく考え込んでしまいました。でも、そういう時間が好きなんですよね。普段はボケッとしているので、映画というきっかけや刺激があると、ちゃんと自分と向き合うことができる。だから映画は好きですね。その2時間、別な場所に行けるじゃないですか。結婚したこともないけど、もし自分が結婚したら、家庭を持ったら、と考えることが"別な場所に行く"ことだと思うんです」

 きっと『クーリンチェ少年殺人事件』でも夏帆は"別な場所"を満喫、体感することだろう。

取材・文=相田冬二
撮影=坪田彩


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