WOWOW CinePick(シネピック)

どの作品を見るか
迷っているあなたへ
おすすめ映画をご紹介!


MENU

2018/05/18 up

『友罪』で雑誌記者に扮した山本美月は、"ここさけ"の岡田麿里の作品がお気に入り

 元ジャーナリストの益田(生田斗真)とかつて「少年A」と呼ばれた元犯罪者の青年、鈴木(瑛太)の出会いを描く映画『友罪』。山本美月はこの物語で、「少年A」の事件を追う雑誌記者の杉本清美を演じている。

「『普通の人でいてくれ』と瀬々敬久監督に言われ、なるべく普通でいるように自分なりに考えながら演じていましたが、"普通"というのが何なのか、まずそれが難しかった。仕事にまっすぐ向き合う記者としての顔、益田さんと過去に付き合っていた女性としての顔、その両方を表現できたらと思っていました」

 "普通"がいちばん難しい。多くの演技者が口にする言葉である。「(他のキャラクターが)みんな特徴的なので、なるべくフラットにと意識した」と言い、「見ている方に一番近いのかな」と清美のポジションを語る。確かにディープな作品だけに、清美は観客にとってよりどころになる存在だ。本作は、ジャーナリズムのあり方にも大きな問い掛けをしている。

「彼女としては、取材対象は割り切って『興味のある対象』なのだろうと考えていました。もちろん、プライベートをさらされてしまう人への罪悪感みたいな気持ちもあるでしょうけど、記者としての好奇心が勝ってしまうというか。しゃべっているうちになんだか興味が出てきて楽しくなってしまう、そういうところを表現したかった」

 シンプルなキャラクターだ。知りたいことは知りたい。それは私たち大衆の素朴な欲望でもある。そしてこの映画ではさまざまな"罪"が描かれる。その中には加害者家族が背負う贖罪もある。

「私個人としては、人を殺してしまった人間を許して寄り添うようなことはできない気がします。ただ、その家族に対してとなると難しいですよね。この作品のように、息子がやってしまったことを一生かけて償おうとする親もいる。今の私だと、どうしても息子側の立場に立って見てしまうのですが、もう少し年齢を重ねて親側に立つようになると、見え方が変わってくるのかもしれない。これは本当に正解のない作品なのでしょうね」

 6月のWOWOWラインナップを見てもらうと、「あ、"ここさけ"!」と目を輝かせた。男女4人の高校生のすれ違う思いを見つめたアニメーション映画『心が叫びたがってるんだ。』のことである。

「"あの花"(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』)のスタッフが作ったんですよね。好きなんです。それらで脚本を書かれた岡田麿里さんの監督&脚本作『さよならの朝に約束の花をかざろう』も見ました。岡田さんの作品には世界観がありますね。"ここさけ"のときは『少女』(本田翼と共演。原作は湊かなえ)という映画を撮っていたんです。そのせいなのか、普段とは全然違う視点で見ていて、自分でもよく分からないところで泣いていました。一緒に見に行ったスタッフと感想が全然違っていてびっくりしました。サントラも買いましたよ」

detail_180518a_photo02.jpg©KOKOSAKE PROJECT

 山本は『少女』で女子高校生を演じていた。だからこそのシンクロがあったようだ。

「映画の中でずっといじめられていたせいか、"ここさけ"の仁藤菜月というかわいい女の子のことが少し嫌いになりました(笑)。なんで坂上拓実は(主人公の)成瀬順ではなくて仁藤を選ぶんだろう、成瀬順の方がいい子なのにって。それくらい入り込みました。吉田羊さんが演じた成瀬順のお母さんもすごくリアルでしたね」

 映画は、見た当時の自分自身の状況を掘り起こすメディアでもある。

「特にあのときは地方にいて、がっつり役に入り込んでいたんです。(『少女』の)三島有紀子監督はそういう演出をする方でしたから。催眠術をかけるみたいに耳元でぼそぼそ語り掛けてくる。実際、役に入りやすかったですね」

 そんな記憶とともに"ここさけ"という映画は山本美月の中で永遠化されているのかもしれない。

取材・文=相田冬二
撮影=坪田彩


TOPへ戻る

もっと見る

「ジオストーム」11/3(土・祝)よる8:00 「不都合な真実2:放置された地球」10/27(土)午後1:45 「パターソン」10/28(日)よる9:00 「たそがれ酒場」10/16(火)よる7:00 「キングスマン:ゴールデン・サークル」10/13(土)よる8:00ほか 「68キル」[R15+指定相当] 10/14(日)よる11:15 「クリード チャンプを継ぐ男」10/8(月・祝)よる9:00 「パッション・フラメンコ」10/2(火)よる11:30 「ジャスティス・リーグ字幕版」9/22(土)よる8:00 「いま、輝くときに」9/24(月・休)よる9:00 「あさひなぐ」9/29(土)よる9:00 「ブレンダンとケルズの秘密」 9/21(金)よる7:30 「007は二度死ぬ」9/22(土)午後0:00 「ユリゴコロ[PG12指定]」9/15(土)よる10:15 「007/スペクター」9/8(土)よる8:00ほか 「エル ELLE」9/9(日)よる9:00 [PG12指定] 「カーズ/クロスロード」8/29(水)よる8:00 「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」9/20(木)よる11:00ほか 「ありがとう、トニ・エルドマン」8/29(水)よる11:00 [PG12指定] 「新感染 ファイナル・エクスプレス」8/19(日)よる9:00ほか 「IT/イット“それ”が見えたら、終わり。」(17) 8/25(土)よる10:00[R15+指定] 「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」8/14(火)午前8:25ほか 「新感染 ファイナル・エクスプレス」(16) 8/19(日)よる9:00 「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」[PG12指定] 8/10(金)よる9:00 「死刑台のエレベーター(1958)」7/31(火)よる7:15 『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』7/21(土)よる11:00ほか 「ジョン・ウィック:チャプター2[R15+指定]」7/28(土)よる10:00 「エイリアン:コヴェナント」7/14(土)よる10:00ほか 「ブレードランナー 2049」[PG12指定] 7/21(土)よる8:00 「そして父になる」 7/7(土)午後3:50 「ひるね姫~知らないワタシの物語~」7/8(日)午後0:00ほか 「DARK STAR/H・R・ギーガーの世界」7/14(土)深夜0:15 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」 7/4(水)深夜1:20 「セブン・シスターズ [R15+指定] 」 7/8(日)よる11:30 「エンドレス・マーダー」 6/27(水)よる11:00 「ハドソン川の奇跡」 6/20(水)午後5:00 「関ヶ原」6/16(土)よる8:00ほか 「ベイビー・ドライバー」 6/24(日)よる9:00 「カフェ・ソサエティ」6/16(土)よる10:40 ほか 「四月は君の嘘」6/10(日)よる6:45ほか 「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」 6/10(日)よる9:00 「心が叫びたがってるんだ。(2015)」 6/1(金)よる6:45ほか 「20センチュリー・ウーマン」 6/3(日)よる9:00 「シン・ゴジラ」 5/20(日)よる6:45 「恐怖分子」 5/22(火)よる11:00 「灼熱」5/14(月)よる11:00 「わたしは、ダニエル・ブレイク」5/13(日)よる9:00 「東京喰種 トーキョーグール」 4/28(土)よる9:00-11:15ほか 『ジェーン・ドウの解剖[R15+指定]』5/6(日)よる11:15 「昼顔(2017)」4/21(土)よる8:00-10:15ほか 「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」5/5(土・祝)よる8:00ほか 「銀魂」 5/26(土)よる8:00ほか  「ダイ・ハード/ラスト・デイ」5/6(日)よる7:00 「スパイダーマン:ホームカミング」5/4(金・祝)深夜2:00 「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」4/13(金)よる9:00 「モアナと伝説の海」4/21(土)午後5:45 『レディ・プレイヤー1』
4月20日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画 「夜は短し歩けよ乙女」4/8(日)午前9:00 「ガルム・ウォーズ」3/24(土)よる10:00 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」3/24(土)深夜2:00 「LOGAN/ローガン」3/17(土)よる10:00 「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜」4/30(月・休)午後2:00 「機動警察パトレイバー 劇場版」3/25(日)午前5:20 「美女と野獣(2017)」4/14(土)よる8:00
©Disney Enterprises,Inc. 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」3/10(土)よる8:00
©2017 MARVEL 「映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城」3/11(日)午後1:45
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1983 「イニシエーション・ラブ」3/9(金)よる7:00
© 乾くるみ/「イニシエーション・ラブ」製作委員会 撮影=神保達也、ヘアメイク=鈴木麻水美、スタイリスト=大沼こずえ、衣装=ADORE 「幕が上がる」©2015平田オリザ・講談社/フジテレビジョン 東映 ROBOT 電通 講 談社 パルコ 写真:AP/アフロ 撮影=坪田彩 ©2016 Xenolinguistics, LLC. All Rights Reserved. 写真:ロイター/アフロ
「生中継!第90回アカデミー賞授賞式」3/5(月)午前8:30~(同時通訳)3/5(月)よる9:00~(字幕版) 撮影=中川容邦 「バレンタインデー(2010)」2/14(水)よる6:45
© Warner Bros. Entertainment Inc. ©Disney Enterprises, Inc. 「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」©2017映画 「チア☆ダン」製作委員会 「セブン[吹替補完版]」2/10(土)午前11:25 「帝一の國」2/24(土)よる8:00
「帝一の國」©2017 フジテレビジョン 集英社 東宝 ©古屋兎丸/集英社

© WOWOW INC.