2019/01/07 up

斎藤工×板谷由夏 映画工房#366『パディントン2』 原作へのリスペクトが込められた作品

「パディントン2」1/12(土)よる8:00

斎藤工さんと板谷由夏さんが、話題の映画の魅力を語り尽くす映画情報番組「映画工房」。
今回は、世界中で愛されるイギリスの児童文学を実写化した『パディントン』(14)の続編、『パディントン2』を取り上げます。ロンドンでブラウン一家と暮らす"紳士すぎる"クマのパディントンが、故郷のルーシーおばさんの100歳の誕生日に希少な飛び出す絵本をあげようと奮闘し、思わぬ騒動に巻き込まれる。

斎藤「ちょうど1年前ぐらいに、ロンドンの映画祭に行ったとき、街中『パディントン2』一色でした。公開直前でしたから」
板谷「なるほど」
斎藤「国を挙げて、という感じでした。"パディントン"というキャラクターが、イギリスの一つの象徴なのだと現地で実感しました」

イギリスの作家マイケル・ボンドによる原作の児童小説シリーズは40カ国語以上に翻訳され、全世界で3500万部以上を売り上げているベストセラー。2014年に実写化第1弾、『パディントン』が本国イギリスで公開されるや、『アナと雪の女王』(13)のオープニング記録を破った。本作も監督・脚本のポール・キングに加え、パディントンの声を務めたベン・ウィショーら主要キャストが続投。新たに、『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(16)などのヒュー・グラントが参加する。

板谷「パディントンの声は当初コリン・ファースだったのが、撮影後、『自分の声が合っていない』とプロデューサーに降板を直訴したそうで、完成間際にベンが指名されたそうです」
斎藤「すごくない?」
板谷「言えない。言える?」
斎藤「もっと前の段階ならあり得ると思います。けれど実際に声を当ててみて、『これ俺じゃない』という...原作へのリスペクト、作品を大事に思う気持ちからだと思います」
板谷「そうだよね。今回あなた(斎藤)も、日本語吹替版でヒュー・グラントの声を担当しているよね」
斎藤「はい。『声が合ってないから』って辞退すればよかったな(笑)」
板谷「(笑)」
斎藤「嘘です(笑)。でもね、歌う場面があって。歌うときは歌の収録だけ別日で、歌詞が英語だから英語の先生と、歌の先生もいらっしゃって、もう先生だらけ。見たことない自分に出会えました」
板谷「吹き替えは仕事としてどうですか?」
斎藤「面白いのが、実写の吹き替えだと、担当するヒュー・グラントさんのお芝居を何度も細かく見直すわけです」
板谷「お~!」
斎藤「例えば普段の姿勢とかも、ちょっとガニ股で腰を落としている。節々に、徹底的にこのキャラクターを演じてやるっていう役者としての熱意が、何度も繰り返し観ているとわかってくる。芝居をとにかく観る時間でした」

今回は、2018年の10月25日から11月3日に行われた日本最大の映画の祭典、第31回東京国際映画祭の模様を改めてお伝えします。
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detail_190107_photo02.jpg© 2015「無伴奏」製作委員会

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