「LOGAN/ローガン」3/17(土)よる10:00
『X-MEN』で鉄の爪を持つミュータント、ウルヴァリン=ローガン役を演じてスターダムにのし上がり、現在もハリウッドの最前線で活躍を続けているヒュー・ジャックマン。彼のキャリアの中でウルヴァリンは、まさに当たり役で、『LOGAN/ローガン』に至るまで、カメオ出演を含めてこれまで9度、この役を演じている。それだけに、陰のあるワイルドなアウトサイダー像をヒューに重ねる映画ファンも多いかもしれないが、実際の彼はとてつもなくナイスガイなのだ。そんなヒューの素顔の一端を紹介しよう。
オーストラリア出身の彼は舞台でキャリアを重ねており、ミュージカル経験も豊富。歌やダンスが得意であることは現在公開中の『グレイテスト・ショーマン』や、大ヒット作『レ・ミゼラブル』でも広く知られているところ。軽妙かつコミカルな演技もお手の物だが、ヒュー本人もローガンとは異なり、笑顔を絶やさない明るい性格。筆者も何度か取材でお会いしたことがあるが、ジョークを交えつつ朗らかに、かつ明快に質問に答える姿には、人を楽しませようとする姿勢がにじみ出ていた。第81回アカデミー賞授賞式で司会を務めた際は、歌って踊って笑わせる、まさにエンターテイナーだった。
私生活では愛妻家として有名で、ゴシップが当たり前のように横行するハリウッドでもそれとは無縁。もちろん、子を持つ親としての愛情も深い。『X-MEN』の第1作が作られた頃はまだ愛息も幼く、父親が鉄の爪で悪党を殺すのはさすがに見せられなかったと言うが、今では一緒にシリーズを見ることもあるとか。ちなみに、『ウルヴァリン:SAMURAI』の撮影のために日本を訪れた際には、オフの日に息子とともに富士山に登り、その写真をSNSにアップしたこともある。
文=相馬学
[放送情報]
『LOGAN/ローガン』
WOWOWシネマ 字幕版 3/17(土)よる10:00 ほか
WOWOWプライム 吹替版 3/18(日)深夜0:00 ほか
最新記事
-
2020/07/24 up
山崎ナオコーラの『映画マニアは、あきらめました!』
第17回『あの日のオルガン』
-
2020/07/21 up
メガヒット劇場
私たちがホアキン・フェニックス版『ジョーカー』に共鳴する理由、あるいは"プロト・ジョーカー"説
-
2020/07/17 up
ミヤザキタケルの『シネマ・マリアージュ』
第17回 ありのままの自分であるために。時代を超えて描かれる人間の孤独
-
2020/07/14 up
その他
日本映画界の頂点に立った、韓国人女優シム・ウンギョンとは
-
2020/07/10 up
スピードワゴン小沢一敬の『このセリフに心撃ち抜かれちゃいました』
スピードワゴン小沢一敬が「最高にシビれる映画の名セリフ」を紹介! 第18回の名セリフは「謝るなんてな、ほんのちょっとの辛抱だよ」
-
2020/07/08 up
山崎ナオコーラの『映画マニアは、あきらめました!』
第16回『記憶にございません!』