「ピンポン」11/11(日)よる7:00
斎藤工さんと板谷由夏さんが、話題の映画の魅力を語り尽くす映画情報番組「映画工房」。今回は、宮藤官九郎さんが脚本を手掛けた『ピンポン』を取り上げます。
天才卓球少年ペコとペコの幼なじみスマイルら、卓球に熱き想いを向ける個性豊かな面々が織り成す松本大洋原作の"スポ根"青春映画。
斎藤「僕が役者を始めた頃のプロジェクトで、オーディションを受けたんです」
板谷「『ピンポン』のオーディションを受けた!?」
斎藤「(中村獅童が演じた)ドラゴンの役でオーディション受けました」
板谷「あらー」
斎藤「この映画を観たときに、すべてがハマっている邦画が生まれたと感じて...高まりました」
板谷「すごくわくわくした感じはしたよね」
斎藤「はい。配役も含めて全部の要素が輝いていましたし、今観直しても、やっぱりすばらしいと思います」
曽利文彦監督のデビュー作であり、配役に窪塚洋介をはじめ井浦新、中村獅童、大倉孝二と豪華布陣が名を連ねる本作。原作となった漫画は熱心なファンも多い作品です。2人の感想は?
斎藤「最初にフルCGで挑戦したシーンが、言い方は悪いんですけどだませている。オープニングからもうつかまれてしまうというか」
板谷「どうなっているんだろうって思いますね、最初のシーンを観ると」
斎藤「『ピンポン』で何が引っ掛かっているかというと、やはり(大倉孝二演じる主人公2人のライバル)アクマなんです。アクマ以外のキャラクターがみんな天才だから、僕はアクマに感情移入してしまって。アクマのせりふで『だせぇから一度しか言わねぇぞ。血へど出るまで走り込め、血便出るまで素振りしろ。じゃなきゃおまえに憧れた、スマイルと俺が救われねぇ』っていう...」
板谷「言ってるね。本当に好きなんだね(斎藤を指さしながら)」
斎藤「あのシーンをワンカットで言っているんです。本来はカットを割って、役者の表情で見せていこうとしたところを、本人たちが割れないように、タバコのつながりとかを入れて、一発でいきたいっていう意思を現場で示したらしいんです。そこで、窪塚さんと大倉さんの化学反応が生まれて、完璧なシーンになったんだと思います」
板谷「へ~! なるほど~!」
今回は、約145万人が利用する映画チケット予約アプリ「映画ランド」とコラボして映画ファンに調査する「映画意識調査」。11/5(月)からスタートする特集「ロッキー」7作一挙放送に合わせて、ロッキーシリーズに関するアンケートを行いました。
WOWOWシネマ 11/5(月)~11/9(金)
『ロッキー』(76)
11/5(月)午後5:00
『ロッキー2』(79)
11/6(火)午後4:55
『ロッキー3』(82)
11/7(水)午後5:00
『ロッキー4/炎の友情』(85)
11/8(木)午後5:10
『ロッキー5/最後のドラマ』(90)
11/9(金)午後1:10
『ロッキー・ザ・ファイナル』(06)
11/9(金)午後3:00
『クリード チャンプを継ぐ男』(15)
11/9(金)午後4:45
© 1976 METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.. All Rights Reserved
最近あまり映画を観ていないあなたにこそ観てほしい作品を、映画解説者の中井圭さんが紹介する、「ナカイの1本 ナカチョイ」のコーナー。今回は『猫が教えてくれたこと』(16)を紹介します。
WOWOWシネマ 11/6(火)よる11:00
©2016 Nine Cats LLC
【話題の映画やWOWOWシネマならではの特集の魅力を、映画好きの俳優、斎藤工と板谷由夏が語りつくす。映画との新たな出会いを提供する映画情報番組・映画工房】
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