『人生はシネマティック!』1/25(金)よる7:00
斎藤工さんと板谷由夏さんが、話題の映画の魅力を語り尽くす映画情報番組「映画工房」。今回は、"ダンケルクの戦い"を題材にした『人生はシネマティック!』(16)を取り上げます。監督はサンダンス映画祭観客賞を受賞した『17歳の肖像』(09)のロネ・シェルフィグ。出演に『ディストピア パンドラの少女』(16)のジェマ・アータートン、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(11)のサム・クラフリンほか、『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(11)のビル・ナイ、『おみおくりの作法』(13)のエディ・マーサン、『奇蹟がくれた数式』(15)のジェレミー・アイアンズらイギリスの名優が名を連ねる。
板谷「大好きです。ものすごく好きな映画でした。どうですか?」
斎藤「映画製作者の中でも、映画の命である"脚本"を書かれている方たちに、手当たり次第におすすめしています」
1940年、第二次大戦下のロンドン。コピーライターの秘書として働くカトリンは、徴兵されたライターの代わりに書いた広告コピーが情報省映画局の特別顧問、バックリーの目に留まり、新作プロパガンダ映画の脚本家としてスカウトされる。それは、フランスのダンケルクでドイツ軍の包囲から英軍兵士を救出した、双子の姉妹の物語だった。戦争中という特殊な状況下で、映画製作に奮闘する1人の女性の愛と成長を、個性あふれる登場人物たちとの掛け合いと劇中劇を織り交ぜユーモラスにつづった本作、2人の感想は?
斎藤「この女優さんはすごく稀有で、観た作品の印象があまりにもクリアに残る人です。最初、僕の中でイメージが合わなかったんです。でも、観ていくうちにイメージが上書きされていく。素晴らしい女優さんだと改めて思いました」
板谷「私はサム・クラフリンも好き」
斎藤「女性にはたまらないんじゃないですか」
板谷「たまらないですね~。この役がとても合っているよね。ツンデレな感じ」
斎藤「男子的にはやっぱりビル・ナイですね」
板谷「ビル・ナイよかった、今回も」
斎藤「憧れます。ビル・ナイになりたい。台本を我々、演者が与えられて、語尾とかを自分の言いやすい言い回しに変えたりすることがあるじゃないですか。だけど、書いている人は当然その一言一句、込めているものがある。意図として。そこを反省しました」
板谷「わかります(笑)」
斎藤「劇中で(新人脚本家が)『台本を書き換えて文句を言ってくる』と言ったのに対し、(特別顧問が)『役者は台本に文句を言ってくる生き物だ』とおっしゃっていて。ヒァー!って!」
板谷「そう、わたしもヒァー!って思った。ごめんなさいって」
斎藤「僕は自分の角度からしか現場を見られていないということを痛感して、胸が痛かったです」
板谷「わかりますよ」
斎藤「特にビル・ナイがそれを背負ってくれているから、『俺、ビル・ナイやん!』って思いました。さっき(ビル・ナイに)なりたいって言ったけど(笑)」
板谷「脚本ってこうやって生まれるんだっていうのが、すごくリアリティがあって面白かった」
斎藤「そうですね。より映画を好きに、深く観ることができるようになる作品だと思います」
WOWOWシネマで放送される特集を、そのジャンルの詳しい人に聞く企画「私の知らないセカイ」。今回は1月21日からの特集【問答無用の男、ブルース・ウィリス】に合わせて、ファン歴30年のモノマネ芸人プチ・ブルースがブルース・ウィリスのセカイを語ります。
1/21(月)よる11:15『バッド・ウェイヴ』(17)[R15+指定]
1/22(火)よる11:00『ファースト・キル』(17)[PG15指定]
1/23(水)よる11:30『16ブロック』(06)
1/24(木)よる10:45『ハドソン・ホーク』(91)
最近あまり映画を観ていないあなたにこそ観てほしい作品を、映画解説者の中井圭さんが紹介する、「ナカイの1本 ナカチョイ」のコーナー。今回は『否定と肯定』(16)を紹介します。
【話題の映画やWOWOWシネマならではの特集の魅力を、映画好きの俳優、斎藤工と板谷由夏が語りつくす。映画との新たな出会いを提供する映画情報番組・映画工房】
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